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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

小母さんの血、ゴクゴクしたい・・・

2012年08月01日(Wed) 08:07:00

俊夫さん、四丁目の洋館をご存じね?
こんどの週末、母さんお招ばれしているのよ。
皆さん内証にしていることなんだけど・・・
あそのこ家の子、人の血を吸うのよ。
ほんとうの父親は、吸血鬼なんですって。
あのお邸にお招ばれすると、血を吸わせてあげなきゃならないの。
母さんもその子に、血をあげることになってるの。
あなたも、いっしょに来る?

運命というものでしょうか?
そんな不思議な誘いに、ボクはなぜだかすんなりと、ウンと頷いていたのです。
そして週末のボクは、まるで新入学の小学生みたいに、
濃紺のブレザーにショートパンツ、赤と黒のラインが入ったねずみ色のハイソックスというイデタチで、
母さんといっしょにそのお邸にお邪魔したのでした。

応対に出たのは、その子のお母さんでした。
母さんよりもすこし年上のそのひとは、花柄のロングのワンピース姿。
淑やかで上品そうなひとでした。
栗色の髪を頭のてっぺんで結い上げてあらわになった首すじには、赤黒い咬み痕がつけられていました。
むぞうさにつけられた咬み痕に、ボクはちょっとのあいだぼうっと見とれてしまって、
脇腹をそっと、母さんに小突かれていたのでした。

生命の保証はあるから、平気よ。
具合が悪くなった時のために、お医者様も看護婦さんつきで待機しているの。
きょうみたいに来客がないときには、看護婦さんの血を吸うこともあるそうよ。
母さんは他人事のように、そんな説明をしてくれました。
乾いた声で、淡々と。
あ、来た来た・・・
小さな足音が踊るように近づいてきて、ドアが開くとそこには、ボクよりもずうっと年下の男の子が佇んでいたのです。

まだ幼稚園か、小学校にあがりたての年頃でしょうか?
背丈の伸び切っていないその子は、真っ赤なワイシャツにデニムのズボンを履いていました。


小母さんの血、ゴクゴクしてもいいの?


稚ない声色でも、口にしたのは忌まわしいことでした。

さあ、どうぞ。好きなだけ飲んで構わないのよ。

母さんはにこやかにそういうと、ソファに腰かけたまま両手を広げ、その子を迎えてやりました。
しつけの厳しい母さんが、よその子にこんなにやさしく振る舞うのか?
かすかな嫉妬がきざしたのは、たぶんそういうことだったのでしょう。

少年は母さんに近づくと、
スカートを履いた膝の間を割るようにして母さんに身体を密着させて、
唇で、母さんの首すじをさぐっていきます。
獣のように、速い動きでした。
少年の唇は赤黒く、爛れたように膨れ上がっていて、まるで子供らしくない感じがしました。
その唇が、母さんの白い素肌に吸いつき、這いまわって。
唇の端からむき出された尖った牙が、豊かで柔らかい肉づきをした母さんのうなじに、まるで予防接種の注射針のように吸い込まれていったのです。

ぁ・・・

噛まれた瞬間。
さすがに母さんも、声を洩らしてしまいました。
それでもすぐに気を取り直すと、不覚にもうめき声をあげたのを羞じるように口を噤んで。
あとはひたすら、少年の欲望に自らの血をゆだねていったのです。

ちゅうちゅう・・・
キュウキュウ・・・
ごく・・・ごく・・・ごくん。

少年は貪婪な音をたてて、母さんの生き血を吸い取っていきました。
眉をピリピリとナーヴァスに震わせながら、吸血されてゆく母親―――
白いブラウスがほとび散る血で赤黒く浸されるのも構わずに、
母さんはその子の肩を抱いて、いっしんに吸血に応じています。
そんな姿をついウットリと眺めてしまったのは、いったいどういうわけだったのでしょう?

小母さんのパンスト、なよなよしてて面白いね。
少年はそういいながら、母さんのふくらはぎにも唇を添わせてゆきます。
母さんの穿いている肌色のパンストは、少年の唇の下でいびつなしわを寄せて波打っていきます。
ああ、いいのよ。よかったら噛み破って御覧になる?
そんな不埒なことをされてもなお、母さんは優しく応対を続けていったのでした。
いびつにねじれた薄手のナイロンは、むぞうさに圧しつけられた唇によって、
他愛もなく破かれ、チリチリに裂き落されていったのです。

待って。それ以上したら、母さん死んじゃう。
代わりに僕の血を吸いなよ。
思わずボクが割って入った時、母さんはへらへらと笑いながら、ソファの下にすべり落ちて、尻もちをついていました。
吸血行為を止められた少年はちょっと不平そうにボクを見あげましたが、
すぐにボクの足首を掴まえると、「いいの?」と訊きました。
いいよ、母さんのパンストみたいにしても。
自分でもびっくりするほど、なんのためらいもありませんでした。
じゃ、お兄ちゃんのハイソックス、真っ赤にしてあげるね。
吸い取ったばかりの母さんの血を口許に光らせたまま、少年は無邪気に笑ったのでした。

貧血になったボクたち母子が解放されたのは、それから小一時間も経ってからでした。
互いに互いの身体を支え合うようにして家路をたどるボクたちの足許は、
剥ぎ堕とされた肌色のストッキングに、ずり落ちたねずみ色のハイソックス。
どちらも持ち主の血の赤黒い飛沫に染まっていました。
道行くひとたちはなにも見なかったように通り過ぎていきましたが、
きっと、近所の評判にはなったことでしょう。

それからのことでした。
ボクが学校帰りにしばしば、少年の邸を訪れるようになったのは。
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