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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

稚ない生贄。

2012年08月24日(Fri) 07:46:38

詩織ちゃん、いいわね?
ユウスケ叔父さまにお目にかかったらね、ハイソックスを履いたまま、脚を噛ませてあげてちょうだい。
おニューのハイソックス、叔父さまのためのご馳走してあげるのよ。
ママにそう言い聞かされながら、妹の詩織は無表情に黙りこくっていた。
よそ行きの黒のワンピースをまとった詩織は、いつもより大人びてみえる。
虚ろな視線は、真新しい白のハイソックスの足許に注がれていた。
そんな妹の様子をぼうっと見ていたボクにも、母は鋭い声を向けてきた。
連れて行くのは、お兄ちゃんの役目。あなたしっかりね。
ママはにらむような目つきをして、きりっとした目線を、ボクには厳しく注いでくる。
これから訪れようとしている街はずれの叔父の家には、ママに何度も連れて行ってもらっていた。
濃紺の半ズボンの下に履いた、おなじ色のハイソックスを。
好んで人の生き血を吸うようになった叔父さんに、噛み破らせてやるために―――

妹が叔父に初めて襲われたのは、先月のこと。
離れのなかの薄暗い狭い部屋のなか。
衝動のままに押し倒された妹は、ほとんど無抵抗に、首すじを咬まれていった。
ピンク色のデニムのミニスカートの下にむき出しになった素足を、ばたつかせることもないままに。
こんどはしぃちゃんのも愉しみたいね。
そのあとボクの脚からいつものように、濃紺のハイソックスを咬み剥いでいった叔父は、目を細めてボクにそういった。
目じりのしわに、ボクにもそれとわかるくらい、卑猥な感情をにじませて。

長い靴下を咬み剥ぎながら血を吸うのは、叔父さんのいけない趣味だった。
過去にはママも、何度となく・・・肌色のストッキングを叔父に噛み破らせてしまっていた。

その日詩織はふたたび、叔父のために血を流した。
長いまつ毛をした目じりからは、切れ切れな涙さえ、流しながら。
こないだとおなじようにうなじを咬まれたときに、おめかししていった黒のワンピースの肩先が汚れたのが、悲しかったらしかった。
血を穢される―――稚ない詩織には、まだそんな感情さえ、湧かないのだろうか?
服をよごされるという直接的なことのほうが、よほどこたえるみたいだった。
だとすると、真っ白なおニューのハイソックスを真っ赤なシミで彩る行為は・・・
ボクが胸をずきりとさせたときにはもう、ソファに腰かけたまま、少女は強欲な唇を足許に這わされていって、
ふっくらとした丸みを帯びたふくらはぎの輪郭を、無理無体に侵されていた。

ちゅうちゅう・・・キュウキュウ・・・
くいっ・・・くいっ・・・
咬みつく部位を変えながら。
足首を抑えつける手つきも、変えながら。
肩を撫でさすったり。二の腕をなぞったり。
まだ薄い胸にさえ、露骨に手をあてがったりしながら。
叔父は実姉の愛娘を相手に、吸血行為に耽っている。

夕べも、三日まえも。
先週の週末にもボクに対して冒した行為。
まったくおなじことを、おなじ経緯でしているだけなのに。
それが妹の身体に重ねられてゆくのを目の当たりに、ボクはわけもわからず、ジリジリとしていた。

嫉妬というやつだよ。
ずばりと見抜かれて、却って腹が立った。
そのころにはもう、詩織はソファのうえ、すやすやと寝入ってしまっていて。
だらしなくずり落ちかけたおニューのハイソックスはところどころ赤黒いシミを撥ねかしていた。
詩織のハイソックスが、よほど気に入ったらしい叔父は、
メッシュ柄の白無地のナイロン生地のうえ、なおも意地汚く唇を吸いつけて皺を波打たせ、くしゃくしゃになるまでもてあそんでいく。

ボクのときでも、そこまでしつっこくはしなかったよね?
咎めるボクの言いぐさを、横っ面で受け流して。
叔父は勝手なことを、囁きかけてきた。

坊主にもそろそろ、彼女ができるだろう?
気になる子ができたら、うちへ連れておいで。
きょうの詩織ちゃんみたいに、ハイソックスをくしゃくしゃにしてあげるから。

ぞくり・・・
股間に走る昂ぶりを、叔父は目ざとく認めたらしく。
半ズボンのうえ、手をあてがって、逃がさんぞ、という目つきでボクの顔を覗き込む。
ウン。
しどろもどろに頷くと。ボクはひどく不覚なふるまいをしてしまったような気がして、俯いていた。
羞ずかしがることはない。
きみのお父上も、きみと同じように。
きみの母上をわしの腕に預けたのだから。

婚約者つきの女こそ、獲(と)りがいがあるというものだからね・・・
きみも、わしにその愉しみを、与えてくれないか・・・?
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