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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

夏の終わり・後日譚~母さんの緑のストッキング~

2012年09月01日(Sat) 11:45:48

緑のストッキング、お気に召したようですね。
こんど娘といっしょに公園(こちら)に伺うときに、また穿いて来てあげようかしら?
深緑のスーツの背中やお尻についた泥をさりげなく払いながら、母さんはしきりに、きちんとセットしていた栗色の髪が乱れてしまったのを、気にかけていた。

吸血鬼のおじ様は、初めてあたしを襲った後とおなじように、母さんの身づくろいの手伝いをしてあげていた。
通りを歩いたりお家に帰ってもおかしくないように、服の背中に着いた泥を払ったり、着崩れした服を直してやったり、それはこまめに手をかけてくれるのだ。
あたしのときには、真っ白なハイソックスを足首までずり降ろして、脛に着いた血を拭ってくれて。
それでも真っ白な生地についた赤いシミが気になるってあたしが言うと、血の着いたハイソックスを引っ張るようにして脱がせて、自分のポケットにしまい込んでしまっていた。
足許を引き締めていた厚手のハイソックスがつま先から抜き取られてゆくときの、あのくすぐったい感触が、まだ忘れられない。

母さんの穿いていた緑のストッキングも、例外じゃなかった。
首すじを噛まれて血を吸い取られた母さんが、その場で尻もちをついてへたり込んでしまうと、「ああやっぱり」って思ったあたしのまえで、スーツのすそを跳ね上げて、ストッキングのうえから唇を這わせていったのだった。
ピーマン色をしているね、って、母さんをからかいながら。
ふくらはぎといわず、太ももといわず、足首といわず。
ところかまわず唇を這わせては、這わせた唇の下、薄いナイロン生地に裂け目を滲ませていったのだった。

あたしのハイソックスがそうされたように、母さんのストッキングもやっぱり、ずり降ろされていった。
ありがたく頂戴するよ。ノーストッキングのほうが、むしろ目だたないだろう?
そううそぶいたおじ様のまえ、母さんは言ったのだった。
お気に召したんですね。また穿いて来てあげようかしら。 って。

母さん、だいじょうぶ?
セックス経験者が血を吸われちゃうと、こんどは犯されちゃうんだから。
おなじ経験を共有したもの同士、共犯者みたいな連帯感で。
あたしは思ったとおりのことを、口にしている。
彼氏いがいのひととセックスしちゃった清野まゆみちゃんも、すぐつぎのときに、犯されちゃったんだもん。

だいじょうぶ。貴女の身代りになったつもりで、噛まれるから。
お父さんにはお話しできないけど・・・ね♪

母さんは悪戯っぽい視線で、あたしを横目で見た。
咎めない?って訊かれているような気がして、
素敵♪って、言い返していた。
「噛まれる」って言葉のなかに、「犯されちゃう♪」という意味も含まれているんだと、この時初めて気がついた。

お嬢さんの血も、愉しませてもらうからね。
そんなことまで抜け抜けと母さんに言ってのけるおじ様に。

ええ、ぜひお願いしますね。うちの自慢の娘ですもの。噛んでもらえて、嬉しいわ。
母さんも負けずに、言ってのけちゃっている。

お母様こそ、あたしの自慢よ。
娘の血が気に入ったあのひとに、気前よく自分の血を吸わせてあげて。
”女”のお手本まで見せてくれたんだもの。
あたしも背伸びをして、言ってのけてみた。

夏休みのさいごの日。
あたしにできた初めての彼氏は、父さんよりも年上の人。
あたしの血をあさり尽くすほど、愉しんだ挙句。
母さんのことまで、恋人にしちゃって。
あたしの純潔は、いつ散らされちゃうんだろう?
公園の出口をとおり過ぎるとき、名前も知らない夏の花が、ひらひらと花びらを落としていった。


あとがき
前作・前々作の続きです。今回は、なげーなw
ヒロインはお母さんですが、まえのお話とのつながりから、”少女”にジャンル分けしました。
彼氏以外の人とセックスしちゃったまゆみちゃんは、こちらにも登場します。チョイ役ですが。
「新学期」
http://aoi18.blog37.fc2.com/blog-entry-176.html
親の決めた婚約者以外に彼氏を作って、しっかり初体験してしまった、いけない少女です。
このお話によりますと、利かん気な主人公の若代に彼氏ができたのを信用できなくって、
信用させたい若代が彼を紹介したみたいです。
ほかの少女たちは、処女のまま生き血を愉しまれているようですが、
すでに処女ではないまゆみは、セックスの対象にまでされちゃっているようですね。^^;
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