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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

真夜中の墓詣り

2012年09月07日(Fri) 08:02:49

ずいぶん手こずったぜ。
でもとうとう、お前の女房をモノにしてきた。
お前の女房の血は、旨いな。

わたしを吸血鬼にしたその男は、満足そうににんまり笑う。
頬にはべっとりと、生々しい血のりをあやしたままで。
ついさっきまで、妻の身体をめぐっていた血潮は、男の頬を毒々しく彩っていた。
男は頬に着いた妻の血を、指先で拭い取ると。
それをべったりと、わたしの口に含ませていた。

われ知らず、ほんとうに不覚にも。
わたしは彼の指に着いた血のりを、舐めつくしてしまっている。

こんど・・・あの女を、墓詣りに来させるからな。
もちろん、お前が目ざめる真夜中にね。
そうじゃないと、女房の顔を拝めないだろう?
そのときにはいっしょに襲って、あの女の血を山分けにしよう。

男の言いぐさに、わたしはやはり不覚にも、指切りげんまんまでしてしまっていた。

その夜。
花束を抱いて真夜中の墓詣りに現れた妻は、俺の顔を認めると観念したように目を瞑った。
黒のストッキングの足許に落ちた百合の花びらに、バラ色のしずくがしたたった。
わたしが妻を抱きしめて、当然の権利のように、うなじに咬みついているときに。
男は黒のストッキングを穿いた妻の足許を、いつまでも意地汚く、ねぶり抜いていた。

代わる代わるに相手をさせられた妻は、週にいちどは墓詣りに訪れると、約束してくれた。
そしてこんどは、中学に上がったばかりの娘も連れてくるのだと・・・
処女のうちのほうが、よろしいのでしょう・・・?
声をひそめた女は、すっかりわたしたちの共犯者になっている。
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