FC2ブログ

妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

お寺の隣の納屋

2012年09月11日(Tue) 06:59:44

法事のさいちゅうは、お寺の隣の納屋は、満員になる。
墓地につづく道端にある古びた納屋のなか。
薄暗いなか、黒の礼装に身を包んだ女が三人、
野良着の年配男どもを相手に厭々をしながら、黒のストッキングをずり降ろされてゆく。

一時間後。
意気揚々と引き揚げていく男どもは、それぞれに。
モノにした女の穿いていたストッキングをぶら提げて、納屋を出て行った。
破れた墨色の薄衣は、節くれだった指につままれて、
ひらひらと風に、舞っていた。

彼らを見送った三つの人影は、墓地の参道の傍らの茂みから顔を出すと。
「うち、喪主だから仕方ない」
「うちは、本家だからしょうがない」
「わしの嫁は、どうして目ぇつけられたんかのぅ」
「こうゆう席に、柄物のストッキングなんぞ穿いてくるからよ。
 ちょっかいかけてくれと、おのれから言うてるようなものではないか?」
違いない・・・
三人は、声を合わせて笑った。
前の記事
誘い出される参列者たち。
次の記事
家族で献血。

コメント

コメントの投稿

(N)
(B)
(M)
(U)
(T)
(P)
(C)
管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
http://aoi18.blog37.fc2.com/tb.php/2887-06334ae1