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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

奪(と)られた妻 ~ひとしの場合~

2012年09月16日(Sun) 07:13:10

1.

妻を売る。
そんな感覚は、微塵もありませんでした。
わたしは妻を愛しておりますし、それは結婚して十五年経った今でも、なんのためらいもなく言い切れることでした。
けれどもわたしには、果たさなければならない”約束”がありました。
相手はいちおう、生命の恩人と言えるでしょう。
わたしを狩った男とはいえ、ともかくもわたしを、生かして家に帰してくれたのだから。

それは、社命で短期出張をした、とある山里でのことだでした。
村に着くなり真っ昼間からの宴席に引き入れられたわたしは、
男ばかり二十人はいようかという見ず知らずの連中のなかの真ん中に座らせられて、
名刺の交換すら抜きにして、いきなり地酒の献酬となったのでした。
酔いが回った時には、すでに遅かったのです。
そして「遅かった」と気がついた時にはもう、脱出する糸口は、もうどこにもなかったのでした。

わしらはの、皆吸血鬼なのぢゃよ。^^

さいしょの一杯からずうっとわたしに酒を注ぎ続けたその頭だった年配男は、
好色そうな皺を満面に滲ませて、はじめてわたしに正体を告げました。
え・・・?
伝治と呼ばれるその男は、「デンさんでええ」と言いながらわたしに、身の上ばなしをさせて、
自分が42歳のサラリーマン、妻の智美はひとつ下の専業主婦、娘のひとみは14歳の中学二年生・・・と、家族のことまでぺらぺらと喋らされていたのでした。
妻と娘の年齢を訊かれたとき、相手がグッと身を乗り出してきたことに、どうしてわたしはもっと敏感ではなかったのでしょうか?
いつの間にか周囲から人はいなくなり、吸血鬼だと名乗るデンさんとわたしを遮るものは、だれ一人いませんでした。
思わず飛び退いて逃れようとしたわたしは、デンさんに後ろから羽交い締めにされ、首すじを噛まれてしまっていました。

「逃げようたぁ、エエ根性しとるな、あんた。ここには仕事で、来たんぢゃろ?」
耳もとで叱声を発したデンさんに、ワイシャツの肩先を自分の血で濡らしたわたしは、とっさに肯いてしまいました。
「す、すみません・・・でも、びっくりするじゃないですか!」
「びっくりか。びっくりはよかった・・・」
お人よしにもほどがある・・・って、お叱りを受けそうです。
自分の血を吸おうという人間に、謝ってしまったのですから。
けれどもいちど血を吸われてしまったわたしには、どうしてもそういう態度が自然なのだと、思わずにはいられなかったのです。
こんなに欲しがっている血を早く吸わせてあげようとしなかったことを、「すまないな」と思ってしまったわたしは、すでに吸血鬼の毒に脳を侵されていたのかもしれません。

デンさんはなおも傷口に唇を吸いつけて、その唇にキュウッ・・・と力を込めていきます。
傷口に痛痒い疼きを滲ませながら吸い取られてゆくわたしの血液は、この還暦すぎの男の喉を、ゴクリゴクリと露骨に鳴らしながら、いとも旨そうに飲み込まれていったのです。
「あんた、なかなか正直なところがあるな。さすがにあの会社が寄越した人間だ。逃げようとしたのはまあ、許してやるよ」
「すみません。。」
何が済まないのか自分でもよくわからないままに、わたしは謝罪の言葉に不自然な熱がこもるのを感じていました。
いまにしてみるとあれが、吸血鬼の毒がわたしの理性を侵蝕したさいしょだったのでしょう。
けっきょくその場で打ち解けた関係になったわたしは、若い女の血を欲しがるデンさんのために、最愛の妻とまな娘をこの村に連れてくることを約束してしまったのです。

「旅行ということで、どうでしょう?」
とっさにそう言ったわたしに、デンさんははっきりとかぶりを振りました。
「ここにはじめて来るおなごは、きちんとした服さ着けてなくちゃなんねぇ」
デンさんの言いぐさは、もっともでした。
「人と人でないものが仲良うなるための、大事な儀式じゃからのお」

見慣れたベージュのスーツに血を撥ねかせながら生き血を吸い取られてゆく妻―――
そんなまがまがしいはずの情景を思い浮かべて、わたしは失禁するほどの興奮を覚えてしまっていたのです。
「それじゃ、こうしましょう。ゴルフの接待のあとのパーティーに、ふたりを呼ぶ・・・というのはいかがでしょう?」
「なるほど。ゴルフかの。都会もんらしい考えぢゃ。ま、旦那の仕事先の人間と会うのなら、ええ服着てくるぢゃろうのう」
話はすぐに、まとまりました。
わたしは自分の親ほどの年かっこうの老吸血鬼に、妻と娘のうら若い血潮をプレゼントする約束をしてしまったのです。


2.

村でたった一軒のホテルは、意外にモダンな造りでした。
建てられてまだ数年という洋風のビルは、周囲のひなびた家並みのなかでは明らかに不ぞろいでしたが、
なかに入るとそこはもう、都会の世界さながらでした。
先日訪れたときに顔なじみになった農家の主婦たちも、バブルのころか?と思うほど鮮やかな色づかいのスーツやワンピースに身を固めていて、
なまりの強い言葉さえ聞きとがめられなければ、いいとこの奥さまにさえ見えたものでした。
わたしを初めて襲った時には粗末な野良着だったデンさんもまた、黒の礼服に身を固めて、慇懃な老紳士を演じていたのです。
彼が、これから血を吸おうとする妻に近寄り、物腰の柔らかい初対面の挨拶をすると、
それとは知らぬ妻の智美(41歳)は、にこやかに応対しています。
「主人が大けがをしたときに、助けていただいたそうで・・・そのせつはありがとうございました」
・・・そういうことになっていたのです。
わたしは思わず、だれにも気づかれないていどに、肩をすくめました。
「いえいえ」
老人は大仰に手を左右に振って妻の謝辞を制すると。
「なぁに、とうぜんのことをしたまでです。どうかそんなことはもう、ご放念ください」
そういってすぐに、立ち去ってしまったのでした。

妻のことが気に入らなかったのだろうか?
わたしはにわかに不安を覚えて、デンさんを廊下に探しました。
老化の片隅のガラス窓越しに、ワイングラスを手にしたデンさんは、外を眺めています。
「どうでしょう?妻はお気に召しませんでしたか?」
恐る恐るわたしが訪ねると、彼は裏腹なことを言ってきたのです。

ええおなごぢゃ。^^

その言葉にいいようもない安堵を覚えたわたしの体内には、すでにもうマゾの色に染まった血が流れていたに違いありませんでした。
「村のおなご衆に、だいぶチラチラよそ見をしておったようぢゃの。
 きょうの返礼に、いずれ、あん中のひとりやふたり、手籠めにしてもええよう、話つけてやるからの。」
イイエ。
わたしははっきりと、かぶりを振りました。
妻を襲わせる行為で、見返りを求めるつもりはなかったのです。
払う代償の大きさを考えれば、見返りなどいくらにもならない。デンさんへの好意と服従のしるしは、無償で捧げるべきものだ―――そんなふうに考えていたからです。

娘は部活の合宿で、今回は出てこれません。
そのことを詫びるとかれは、むしろそのほうが好都合だった、と言いました。
今回は、あんたの女房ひとりに集中して、うつつを抜かしたいでの・・・
好色そうな目じりの皺を、いっそうくしゃくしゃにしながら、彼は口許から牙を覗かせました。
わたしの血をそれはおいしそうに吸い取り、理性を狂わせてしまった牙を・・・
「うつつを抜かす」
老人のそんな言いぐさに、わたしはまたもいけない欲情を覚えて、
彼が妻を狩るために必要な精力を、すすんで与えていったのでした。


3.

本題に入るのは、いかにも唐突でした。
デンさんはわたしを広い立食パーティーの宴席とは別にしつらえられた、控えの小部屋に導いたのです。
わたしはラフなゴルフウェア姿。
ひし形もようのベストにベージュのハーフパンツ、ひざ小僧まである濃紺のソックスを履いていました。
好んで脚に咬みつくこの老吸血鬼は、わたしをぐるぐる巻きにして縛り上げてしまうと、
床に乱暴に転がして、濃紺のハイソックスを履いたふくらはぎを咬んだのです。

じわり・・・

なま温かい血潮が、厚手のナイロン生地に沁み込みます。
ちゅう・・・っと啜り取られた血潮に、わたしは思いを込めていました。
こうしてわたしは、このひとと一体になる。
わたしから獲た精を妻にぶつける以上、彼の劣情の半分は、わたし自身のもの。
そう、思い込もうとしたのです。
彼のほうでもそれを、歓迎している様子でした。
なんどもしつように、ふくらはぎを噛まれているうちに。
わたしはふと、妻が襲われるありさまを想像しました。
ベージュのスーツのすそから覗く、黒のストッキングに包まれた、妻のむっちりしたふくらはぎを。
デンさんはきっと、いまわたしに示しているのとおなじやり口で、
肌の透けて見える薄手のストッキングを、びりびりと噛み破っていくに違いなかったのです。

智美は、村人のひとりによって、小部屋に送り込まれてきました。
「あなた・・・っ!?」
部屋に入るなり声を上げた智美が、大きな声を尖らせるほど、わたしの取らされていた姿勢は異常だったのです。
縛られて床のうえに転がされたわたしは、ハーフパンツを脱がされていました。
しつように噛み破られたソックスは、露出した脛をあちこちに滲ませながら、片方は弛んでずり落ち、もう片方は太めのリブをねじ曲げられて、丈足らずに履かれていました。
首すじにもざっくりとした咬み痕をつけられて、ひし形もようのベストの肩先には、赤黒いシミが点々とついています。

くくくくくく・・・っ
老吸血鬼は下品な嗤いを洩らすと、妻とドアの間に立ちはだかりました。
これで、妻の退路は断たれてしまったのです。

「あっ、なにをなさるんですっ!?」
さっきまでの慇懃さはどこへやら、もの欲しげな劣情もあらわにのしかかってくる男の猿臂をかいくぐろうとして、
妻は男と揉み合いました。
老吸血鬼の前に曝された、むっちりとした肉づきの肢体、それに色白な頬に映えた黒髪が、夫のわたしの目にもひどく美味しそうに映りました。
「うへへへへへっ。わしゃ吸血鬼ぢゃ。奥方の血をいただくぞい」
「た、助けてっ!あなたあっ!だれか・・だれかいらしてくださいッ」
妻は声をあげ、外に向かって援けを求めましたが、もとよりだれも部屋に入ってはきませんでした。
たちまち抱きすくめられてしまった妻は、わたしのときとまったくおなじように・・・
後ろから羽交い締めにされたかっこうのまま、首すじをがぶり!と噛まれてしまったのです。
「あっ!う、うぅ~~~っ・・・」
念入りに化粧をした整った目鼻立ちに、苦悶の色が浮かびます。
柳眉を逆立てて・・・というのでしょう。
濃く刷いた眉をピリピリと震わせて、喰いしばった歯を薄い唇のあいだから滲ませながら。
ちゅうっ・・・ちゅうっ・・・ちゅうっ・・・ちゅうっ・・・
ひとをこばかにしたようなあのおぞましい吸血の音が、妻の素肌に吸いつけられた唇のすき間から、洩れてきたのです。

ああ・・・妻が・・・妻が・・・最愛の智美が・・・
とうとう、爺さんの毒牙にかけられてしまった・・・
なにもできなかった。
そんな悔恨の念が、理性の戻りかかったわたしの胸を、毒々しく浸していきます。
俺は妻を売ったのだ。
そうとまで思った時。
―――そうではない。
心の中に、べつの声が聞こえてきたのです。
まぎれもなく、いま目のまえで智美の血を愉しんでいるデンさんのものでした。
―――お前ぇは、だいじなものをわしにくれたのだ。めいっぱいの好意のしるしにな。
―――わしは、好みの獲物を目いっぱい愉しむ、それがお前ぇさまに対する、礼儀というものぢゃろう?
―――お前ぇの愛するおなごは、わしの目にもかのうた。好みがおなじなのぢゃな。色白の肌。うめぇのお・・・
さいごはもう、親しげなからかい口調でした。
目のまえで妻に絡みつきながら、わたしの心の奥にまで想いを伝えてくる。
吸血鬼という生き物には、なんと器用なことができるのでしょう?

そうなんだ。
わたしは妻を裏切ったのではない。
仲良くなったご老体に、妻の魅力を自慢したくて。ご披露に及んでいるだけなのですから。
智美には、わたしの悪友を相手に妻として供応する義務があるはず。
唐突に求められたおぞましいもてなしに、さすがに少しは戸惑いをみせたものの。
智美はその役目を見事に果たし始めているし、仲良しのデンさんも幸い、妻のうら若い生き血を気に入ってくれているようでした。
夫として、これほど至福の刻があるでしょうか・・・?

27でわたしと結婚した時、智美はまだ処女でした。
良家の箱入り娘として育った、身持ちの堅い女だったのです。
新婚初夜のホテルの一室で、痛がりながら流血をした智美―――
いま、そのときと寸分たがわぬ顔つきで、色白の頬をちょっぴり引きつらせながら、智美は初めて体験するしつような吸血に応じていったのです・・・

あの豊かな黒髪は、我が物顔にまさぐりを受けて。
あの鮮やかに刷いた唇は、もの欲しげな唇を重ねられて、揉みくちゃにされて。
あのむっちりとした太ももには、節くれだった手指とだらしなく這わされた舌に蹂躙されて・・・
わたし一人だけのものだった妻は、男のたくみなまさぐりの侵入を受けて、共有され始めていったのでした。


欲情に満ちた吸血行為の行きつく先は、やはり察していた通りでした。
―――そこは察しがよかったようぢゃな。
後刻、妻をモノにしてしまったあと、老人は冷やかすようにわたしたち夫婦を見比べてそういいました。
「わしは、どちらでもよかったのぢゃ。
  そもじが奥方を辱めてもらいたいとせがむゆえ、望みを遂げてやったまでぢゃ。
  あとは淫乱になろうが孕んでしまおうが、わしのせいではなかろう?」
「はい、もちろんあなたのせいではありません。わたしは望んで妻を堕落させていただくのですし、
  妻もきっと、あなたに感謝すると思います。
  わたしは、わたし一人のものだった妻を、貴男と共有したいのです」
そう言い切っていた、わたしでした。

キュウキュウ・・・ちぅちぅ・・・
取り乱す妻を焦らしながら、男は吸血がてらのまさぐりをやめませんでした。
むしろそれは、見慣れたベージュのスーツの奥深くに進入していって。
剥ぎ取られたブラウスからあらわになった胸もとは、ブラジャー一枚しかさえぎるものがないまでにされて。
そのブラジャーすらもが、吊り紐をかたほう、ブチリと噛み断たれてしまったのです。
執拗ないたぶりを受けて剥ぎ堕とされた黒のストッキングは、智美のひざ小僧のすぐ下までずり降ろされて。
花柄の刺繍のしてある白いショーツもまた、足首まで引きずりおろされてしまっていました。
もはや妻にも、この場でどういう応対を強いられなければならないのか、察しはついていました。

「イヤです私!主人以外の男性は、識らないのですっ」
髪を振り乱して、涙を散らしながら哀訴する妻に。
「うひひひひひっ」
男は野卑な嗤いで応えると。
「そういって誘われちゃ、断れねぇな」
貞淑であることがよけいに男をそそる・・・という初歩的なことを、妻は知りもせず、そのように曲解されたことにいっそうまなじりをあげて、妻は言いつのるのです。
「いけません!夫ひとりにしか、お許ししたくないのッ!」
けれどももう、男を止める手立ては、夫婦どちらにも残されていませんでした。
智美は床に抑えつけられて、もう何度目かの牙を、うなじに埋め込まれていったのです。
「あなた。あなたあっ・・・助けてえっ」
哀切な声色に、夫としての理性を再び目覚めさせられるかと思えば。
「主人しか・・・主人しか…識らない身体なのですよっ」
という制止の言葉が微妙にニュアンスを変えて、
「主人以外の男は、初めてなのッ!」
と、トーンを変えたことにいけない昂ぶりを覚えていたり。
わたしのなかでも、夫としての誇りと男としての劣情とが、入れ代わり立ち代わり、昂ぶりを帯びて行ったのです。

蹂躙はあっけなく、成就されました。
男は荒々しく妻のベージュのスカートをたくし上げると、逞しい腰をあの豊かな白い臀部に重ね合わせていって・・・
妻を狂わせたのです。
両手で頭を抑えられ、肉薄してくる逞しい腰に両ひざを割られて。
もはや逃げようもない姿勢のまま、智美は犯されていったのです。
その瞬間、智美は喉の底から絞り出すような呻き声を発して。
白目を剥いて、歯を食いしばりました。
「う・・・う・・・んん・・・っ・・・」
隠しても隠してもあらわになってくる愉悦を、それでも必死に押し隠そうとして。
それが虚しい努力に終わると、「ひー」とひと声あげて。
黒のストッキングが半ばはぎ取られた脚を、ただいたずらにじたばたと、摺り足していたのでした。

初めての挿入を受け入れたあと。
さすがの妻も、すこし泣いて。
けれども肩を震わせてのすすり泣きが、随喜の呻き声にかわるのに、そう長くはかかりませんでした。
「あっ、あっ、あっ、あっ・・・」
間歇的に洩れてくるみじかい叫びは、確実に愉悦を滲ませていったのです。
ああ・・・
妻との挿入行為を、わたしはありありと思い描いていました。
こすり合わせた性器が熱を帯びて擦過する、あのときの昂ぶりを。
いま、おなじ処(ところ)を、別の男のぺ〇スが通過している。我が物顔に、居座っている。
けれども男は、妻の頭を抱えながら、ユサユサ揺すった女体にしがみつき、その上にまたがりながら。
ひどく満足げなおらびを、あからさまにあげていたのです。
「うう、智美!ええおなごじゃ。ええおなごじゃあ・・・」

わたし一人だけのものだった、従順な智美・・・
それがいまでは、野良着姿の野獣のような老人をまえに、屈従を強いられている。
そしてわたしはといえば、恥ずべき歓びに打ち震えて、妻に加えられる凌辱を、ただの男として愉しみはじめてしまっている。
かれがわたしのハーフパンツを脱がしたのは、いたずらに羞恥心をあおる姿勢を強要するだけのものではなかったのです。
危うく、パンツを一着だめにするところでした。
最愛の妻が演じるポルノビデオさながらの淫らな吸血行為をまのあたりに、
歪んだ嫉妬といびつな歓びに目覚めてしまったわたしは、
熱い精液をびゅうびゅうと、股間に散らしてしまっていたのでした。

最愛の妻中嶋智美41歳は、こうしてめでたくわが悪友の手で手際よく堕とされて、吸血鬼の情婦となったのでした。

「つぎは、娘ごの番じゃな?」
好色そうに相好を崩した老人のまえ、妻もわたしも、真顔になって。
「お願い致します」
神妙に頭を下げている。
「これでひとみも、一人前になるわね?」
傍らの妻は共犯者の顔つきで、白い歯を覗かせます。
淫蕩な輝きをおびた綺麗な前歯に、引き入れられるように。
「きみはそれで、満足なのか?」
「娘にわたしがされたのとおなじ、キモチいいことをさせてあげたいのよ♪」
デンさんはさっきから相好を崩して、智美のお尻をベージュのスカートのうえから撫でさすりながら、
「娘ごは、父親似のようじゃな。血液型もおなじA型か・・・これは愉しみぢゃのう」
そういってまたも、わたしのうなじに食いついてきました。
ちゅう・・・っ
男同士・・・という趣味は、わたしにはないはずなのですが。
妻に視られながらの吸血に、なぜか強い昂ぶりを覚えてしまったのでした。

さほど長くはなかった、村での滞在中。
夫婦の身体に、代わる代わるのしかかり、吸い取った血潮をしたたらせながら。
「つぎは、娘ごの番じゃ。どうやって苛めてやろうか?いまから愉しみじゃ・・・」
老人は、くり言のようにそう、呟きつづけていたのでした。

9月15日起草 16日7;12校了。
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うーむ。
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コメント

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by -
2012-10-13 土 00:53:56
編集
>匿名希望さま
こちらこそご無沙汰しております。
レスが遅れてしまい、恐れ入ります。
&憶えていただけてありがとうございます。

お察しのとおり、このところ少々更新が遅れております。
また、描きたいもの・描かなければならないものに限って描くことができず、
ぜんぜんべつのものが突如鬼っ子のように思い浮かんで大長編として完成するなど、いたします。
制御の効かない才能というものは、まことにやっかいでございます。

できあがりましたときにお知らせできればいちばんよろしいのですが・・・
ナイショのコメにメアドを頂戴するおかたもいらっしゃいますが、難しいようでしたらどうぞ、これからも折々御来駕賜りますように。^^
by 柏木
URL
2012-10-14 日 23:20:39
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