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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

登校まえ ~スクールストッキングを履いた姪~

2012年09月23日(Sun) 06:26:27

ブチチ・・・ッ。
あー・・・やっちゃった。
真理子は顔をしかめて、脚を通しかけた黒のストッキングを、そのままずるずるとずり降ろしていった。
どんなはずみで、なににつっかけたのか。
つま先を通して太ももまで引き上げかけたストッキングは、チリチリと裂け目を拡げていた。
もー。いっつもこうなんだから。
ぶきっちょな真理子は、ストッキングを穿くのが下手くそである。
学校に行く前急いでいるときに限って、今朝みたいにブチブチと破いてしまうのだった。

あわててパッケージの封を切った二足めを首尾よく脚に通すと、

行ってきまーす!

台所で洗い物をしている母親のほうをふり返り、それからすぐに通学鞄を手に取った。

あっ・・・!

玄関に向かおうとした真理子は、声をあげて立ちすくむ。
目のまえに現れたのは、まだパジャマ姿の叔父だった。


まだ独身である叔父は、母親の弟にあたる叔父は、一家と同居している。
どうして独身かというと・・・彼の正体は吸血鬼だったから。
処女の生き血が何よりの好物というこの不埒な叔父に、真理子は時々、自分の血を吸わせてやっている。


ねぇ!もうっ!これから学校なのッ!
頬ぺたをふくらせて真理子は叔父の胸を叩いたが、
すまない。ゴメン。
そういいながら、叔父は姪に向けた欲情を隠そうとしない。
ツヤツヤとしたおさげに結った黒髪をかいくぐるようにして、首すじに唇を吸いつけてくる。

きゃー。

廊下に響く娘の悲鳴に、

こら。静かになさい。

お母さんは優しく、たしなめただけだった。

もー。制服汚したら、どうしてくれるのよッ!

真理子は相変わらず、ふくれ面である。
すまん、すまん。
叔父は小さくなって謝りながらも、姪を姿見の前に連れて行って、「ほら平気だろ」と、襟首にさえ血が撥ねていないところを見せて安心させようとする。

あ。でも・・・

脚だけは、カンベン。

叔父はニッと笑って、姪娘のまえで手を合わせた。

えー、せっかく苦労して穿いたのにッ!

そう、叔父の目当ては、墨色のナイロンになまめかしく染まった姪のふくらはぎだったのだ。

せっかく苦労して穿いたのに。すぐ破けちゃったりするのに。

無理やり連れ込まれた、玄関脇の狭い日本間。
ブチブチ文句をぶーたれながら、それでも真理子は、たたみの上に腹ばいになっていった。

ちゅう・・・っ。
ストッキングのふくらはぎに這わせる音さえ、嬉しげだった。
そのまま叔父は、ニュルニュルと、薄手のナイロン生地をなぶるように、姪の足許を舐めまわす。

いやらしい。

口に出して呟く姪に、

もう少し辛抱な。

いいよ、少しくらいなら。
せっかく新しいやつおろしたばかりなんだから。すぐ破っちゃったらもったいないもん。

いつも悪りぃな。

叔父は気まずそうに声をかけ、姪の足許をもういちど、ぬるぬるとしたべろを這わせてゆく。


こんなことの、どこがいいんだろう?
脛の周りでよじれていく薄手のナイロンをうっとうしく感じながら、真理子は舌打ちをくり返していた。

うふふふふっ。たんのうした。

不埒な叔父は、いたぶり抜いた足許から顔をあげ、にんまり笑って。
そうしてふたたび吸いつけた唇に、力を込めた。

ぶちち・・・っ。

真理子の足許に装われた制服の一部は、むざんに裂け目を拡げていった。

あー・・・破けちゃった。

さっきと同じ言葉をくり返しながら、真理子も陶酔のなかに淪(しず)んでゆく。
機嫌のよいときには勉強まで教えてくれる仲良しの叔父は、
さっきから彼女の脚をいたぶり抜いて、ひざ小僧がまる見えになるくらい、
黒のストッキングをもう遠慮会釈なく、びりびりと噛み剥いでいった。


行ってきまーす!

ふたたび台所の母親に声をかけたとき。
真理子の足許は、白のハイソックスに輝いていた。
手間ひまかけて、もういちどストッキングを穿き直す時間は、もうなくなっていた。
始業時間が、迫っている。
どたばたと急ぎ足で玄関に立って、真理子はいつものように、黒の革靴をつっかけた。

気をつけてな。

見送る叔父に。

はい、はい。

真理子はわざとお座なりな返事をかえす。

外に向かって歩みを進め始めた後ろ姿に。叔父は人知れず「あー」とため息を漏らす。

キビキビとした足取りの、白のハイソックスには。
赤黒いシミがじんわりと、拡がり始めていた。
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