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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

襲われる青年たち

2012年09月25日(Tue) 06:24:44

暗くなりかけた木立ちの向こうから、人影がふたつ、こちらに向かってくる。
老吸血鬼は顔をあげ、ふたりが若い男子学生で、そのうちひとりが顔なじみだと認めると、
軽い会釈を投げた。
会釈を投げられたほうの青年は、礼儀正しく挨拶を返すと、連れの友人をせかすようにして、駆け寄ってきた。

待った?
いいや、そうでもないな。
ほら、履いてきてやったぜ?小父さんがまえから気にしていた、部活のときのストッキング。
ふたりの青年のひざから下は、鮮やかなブルーのストッキングに覆われていた。
沈みかけた夕陽が青年たちの足許を照らし、縦にカーブを描くリブを、ツヤツヤと浮き彫りにしている。

青年たちの足許を見つめる老人の目つきが異様に輝くのをみとめた青年は快活に笑って、
ほら見ろ、すぐにこんなふうに、目の色が変わるんだ。
自分の足許にかがみ込んでくる老人を、からかうように指差した。
ぁ・・・
足首を掴まれた青年は、掴まれたほうの脚を心持ち折り曲げて。
吸いつけられてくる唇に、応じていった・・・

ふたりならんでベンチに腰かけた青年たちの足許に、
老吸血鬼はかわるがわる唇を吸いつけていき、
圧しつけられた唇の下で、スポーツ用ストッキングの真新しい生地に、バラ色のシミが拡がっていった。
愉しいだろ?血を吸われるのって・・・
さいしょの青年に促されておずおずと脚を差し伸べた友人も、いまは酔ったような目つきになって、
首すじと足許につけられた噛み痕を、照れくさそうな顔をしながら、しきりに引っ掻いている。

たぶんきみも、やめられなくなるぜ・・・そう言いかけた青年がふと後ろを振り向くと、
自校の制服を着たべつの青年の姿を認めて、声をあげた。
小父さん!あいつをつかまえてっ。
老人の正体とふたりのクラスメイトがなにをされているのかを瞬時にさとると、
制服姿の青年はあわてて駆け出した。
けれども、若い血を獲て気力をみなぎらせた老吸血鬼の足取りのほうが、わずかにまさっていた。
あとをおいかけてきた運動着のふたりが級友の腕や肩を抑えると。
手近なベンチに力ずくで抑えつけた。

ほら、こいつのスラックス、あげてみて。
男のくせに、黒のストッキング穿いているんだぜ?
ちがう!ちがうったらっ!
どうやらスポーツ向きではないらしいクラスメイトは脚をじたばたとさせていたけれど。
まさぐりあげられたスラックスのすそから、ストッキング地の長靴下に染まった脛をあらわにされていった。
ただの男もののハイソックスだって・・・
彼の言葉が証明されたときにはもう、老吸血鬼はたくし上げたスラックスの足許に唇を這わせてしまっている。

ストッキング地の長靴下に魅せられるように吸いつけられた、老人の唇は。
薄地のナイロンをもてあそぶように、ぬるりぬるりと這わされてゆく。
噛ませてやってもいいよ、なっ?
級友ふたりに、せがまれて。
新来の青年も、うんと言わざるを得なかった。
ぱりぱりとかすかな音をたてて破けていくナイロン生地から、白い脛が露出するまで。
老人はしつように、青年の足許をいたぶり抜いてゆく。

ははは・・・
三人の明るい笑い声が、闇のなかにこだました。
ずり落ちかけた長靴下の足許に、順ぐりに唇を這わされていきながら。
ひとりは妹を。
ひとりは母親を。
もうひとりは、結婚の決まった彼女を連れてくると、老人に約束している。
さいしょに男を、襲うんだね。いけない趣味だよね?
吸血鬼の魂胆を知り抜いた青年はからかうような目をして、老いた悪友を見あげている。
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