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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

残らず、召しあがっていかれましたわ。

2012年10月24日(Wed) 07:13:16

私の手料理、よほどお口に合ったのかしたから。残らず召し上がって行かれましたわ。
満足そうに、ほほ笑む妻は。
黒のストッキングを履いた彼女の足許を、
その邪悪な訪客がもの欲しげに盗み見ていったことを夢にも知らなかった。

よほど美味しかったんでしょうね・・・初美の血。
残らず召し上がって行かれましたわ。
涙ながらに呟く妻の悲嘆は、ながく続かなかった。
黒一色のスーツの下、素肌を蒼白く輝かせる漆黒のストッキングの足許を。
”彼”はやっぱりもの欲しげな目つきで、しげしげと見入っていったのを、妻は夢にも知らなかった。

どうやらお口に合ったみたいだわ。私の血。
残らず召し上がって行かれましたわ。
初美も嬉しそうに、私の血を飲んだのよ。
エッチまでされちゃった・・・ごめんなさいね。
あっけらかんと笑う彼女は、もう別世界の人。

あなたっ。
逃がさないわよっ。
あのひとはもう行ってしまったから、あなたの血は初美と二人で分け取りよっ。
どうせ美味しくないんでしょうけど・・・
残らず飲み尽くしてあげますからねっ。
はい、はい・・・
言うなりになって噛まれていったわたし。
どうやら別世界に移り棲んでも、家族の力関係は変わりそうにない。


あとがき
吸血鬼になっても、仲良し家族であることは変わりがないようで。 笑

10月23日 午後1時半ころ構想。
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