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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

奪(と)られた妻 ~ひとしの場合~ 2 都会のマンションで

2012年10月29日(Mon) 07:41:48

1.

その夜わたしは、デンさんと逢っていました。
デンさんは、わたしの生命の恩人。
出張先のとある村里で出逢った彼は、吸血鬼でした。
ほんらいならば一滴残らず吸い取られてしまうはずのわたしの血を。
生き続けるのにじゅうぶんなだけ、体内に残してくれて。
お礼にわたしは、彼の棲む村に、最愛の妻を呼び寄せて。
まだうら若さを宿した、四十二歳の人妻の熟れた生き血を与えたのです。
そして、都会妻の肢体に魅了された彼の劣情の赴くままに、
夫しか識らなかった貞潔をすら、淫らに散らされてしまったのです。

ここは、都会のマンションの一室。
ストッキングを穿いたおなごの脚を吸いたい。
露骨にそんな連絡を寄越したデンさんでしたが、さすがに都会でそのようなあてがそうそうあるわけではありません。
さっそくわたしのところに、連絡を寄越したのです。
折悪しく妻の智美は、不在でした。
わたしは妻の身代わりに、彼の待つマンションへと、ひっそりと出かけていったのでした。
ともかくも、あのどうしようもない渇きを、癒してやる必要をおぼえたので。

とっさに脚に通したのは、紳士用のハイソックスでした。
いまではめったに見かけることのなくなった、ストッキング地のものでした。
紳士用とはいえ、なまめかしいほどの光沢を帯びた薄手のナイロンに、スラックスの足首が透けるのを。
わたしはまるで娼婦のように見せつけて。
彼はものもいわずに、足許にむしゃぶりついてきたのでした。

うつ伏せに押し倒されたじゅうたんの上。
よだれに濡れた唇を、ヒルのようにしつように、這わされながら。
ふくらはぎを締めつけていた薄手のナイロン生地の緩やかな束縛感が、じょじょにほぐれてゆくのを。
真っ赤なじゅうたんに手指の爪を、カリカリと突き立てながら、
妖しい快感に、ひたすら耐えていたのでした。

智美は遅いの。
すでに妻のことは、もう呼び捨てでした。
なぜなら、名義上はわたしの妻でありながら。
智美はもう、彼専用の娼婦に堕とされてしまっていたのですから・・・

都会に戻ってどうにか理性を取り戻した智美は、あの屈辱の宴のことは決して、口にしようとはしませんでした。
けれどもあの熟れた肢体を蔽う柔らかな皮膚は、
突き入れられた牙によって沁み込まされた淫らな衝撃を忘れることがあるでしょうか?
脂の乗り切った肉づきは、夫の前で巻きつけられた猿臂の熱っぽい呪縛から、逃れることができるでしょうか?
いったん汚辱を識ってしまった貞潔を、ふたたび辱められまいとする意志を、守りつづけることができるのでしょうか?

わたしは彼女の厳しい倫理観をまぎらわせるために、彼にせがまれるままに、携帯を取ったのでした。
―――取引先のお通夜に招ばれているんだ。急いで支度をして、出てきてくれないか?
幸か不幸か、娘のひとみは、塾で帰りが遅くなるということでした。


2.

あっ!あなた・・・っ!?
事態を一瞬で察した妻は、両手で口許を抑え、立ちすくみました。
玄関先の板の間に、淡い黒のストッキングのつま先が、寒々と映えていました。
それこそが、この不埒な田舎出の老爺が、しんそこ求めていたものでした。

きみの代役を・・・おおせつかっちゃってね。
すこしのあいだ、愉しませてあげてくれないか・・・?
わたしはやっとのことで、そう言いました。
それは、いまから繰り広げられる儀式の、屈辱に満ちた予感のせいばかりではありませんでした。
失血のため、ほとんど口がきけなくなっていたのです。
血管という血管から血潮を抜き取られてしまったわたしは、いつかデンさんの心中に共感を覚えていたのです。
かれの体内には、うら若い血潮が一滴でも多く、取り込まれなければならない・・・
かれの劣情を成就させることで、血潮の涸れ切ったわたし自身も満ち足りるような・・・そんな錯覚に陥っていたのでした。

伸びてくる猿臂に、妻はとっさに飛びのきました。
虚空を引っ掻いたデンさんの、熊手のような掌を、かわしつづけることはできませんでした。
彼は身体ごと、黒一色の喪服姿の智美に、飛びかかっていって。
妻に対する自らの好意と劣情のつよさとを、全身で露わにしていったのです。

目のまえで繰り広げられるドラキュラ映画のヒロインに妻が選ばれたことに、
わたしは言い知れぬ満足を覚えていました。
胸元に輝く真珠のネックレスを引きちぎられた智美は、
ほどかれた長い黒髪を振り乱しながら逃げ惑い、
「厭ですッ!勘弁してくださいッ!」
とか、
「いけない、主人のまえでなんてッ!」
とか、
「恥知らずッ!」
とか、
かなわぬ抵抗に夢中になり、切れ切れに叫びながらも、
手首を握られ、
肩を抱きすくめられ、
無理やりに唇を奪われ、
音をたてて押し倒され、
ねじ伏せられ、
抑えつけられて。

しまいには、
「あああッ・・・!」
ひと声呻いて、そしてすべてを、思い出してしまったのです。
そう。あの屈辱の儀式で初めて味わった、抗いがたい快感を。
夫の前ですべてをさらけ出し、ありのままの牝にかえってしまう、あの歓びを―――

「あなたっ。あなたっ!あなたあっ・・・ごめんなさい・・・っ」
絞り出すような呻き声が、わたしのまえで見せた妻の最後の理性になりました。
苦悩する整った白い横顔が一瞬覗いて、すぐに伏せてくるデンさんの背中に隠れました。
立て膝をした薄黒のストッキングの脚が、ただじたばたと虚しい抗いをつづける向こう側。
しっかりと結び合わされた唇と唇を、わたしは鮮烈なまでにナマナマしく、想像してしまっていたのでした。

わたしはといえば。
ぐるぐる巻きに縛られて、じゅうたんの上に居心地良く転がされていて。
ただ、妻に対するおぞましい凌辱を、視て愉しむ権利しか、許されておりませんでした。
こういうときほど、ほんの取るに足らない些細なことが、気になるものです。
スラックスを脱がされていたことに、わたしは安堵の念を憶えていました。
むき出しにされた男自身は、恥ずかしいほどに怒張を窮めて、
しまいには真っ赤なじゅうたんのうえ、どろりとした粘液をびゅうびゅうと、吐き散らかしてしまったのですから・・・

おなじ色をした粘液が。
妻の股間の奥をじわじわと染めるのを。
わたしはみすみす、目にする羽目になりました。
彼は妻を荒々しく引きずり回すと。
わざと姿勢を変えて、わたしのために獲物にした女のようすがよく見えるようにしてくれたからです。

無念そうに顔をしかめ、眉を逆立てている智美の首すじに、赤黒く膨れた唇をヌメヌメと這わせたあと。
その唇のすき間から、どきりとするほど真っ赤な舌を、チロチロと覗かせて。
黒の喪服に眩しく映える白い皮膚を、ぬるぬる、ピチャピチャと、
わざとお行儀悪く、ねぶり抜いていくのです。

エエのお。エエのお。あんたの女房の素肌は。なまっ白くて、すべっこくって。
えぇ?あんたも嬉しそうに、〇んぽこおっ立てて・・・女房を乳繰られるのが、そんなに嬉しいかや?

デンさんの辱めは、わたしにも向けられるのです。

これ、なんとか云うたらどうぢゃ?愉しんどるんぢゃろ?え?

畳み掛けるように問いかけるデンさんの声色に、わたしはつい、口車に乗ってしまいました。

はい・・・愉しいです。嬉しいです。
家内の肉体を貴男が気に入ってくれるのが、視ていて無性に惹かれるんです。。

わたしの言葉に思わず顔をそむけた智美の、首根っこをつかまえて。
わざとのように、グイッとわたしのほうへと振り向けさせて。
まんまと術中に堕ちた夫を指さしながら、デンさんはもう得意満面です。

ほれ見ろ。お前ぇの亭主は、変態だ。
お前ぇが犯されるってのに、あんなに悦んでいやがるんだ。
ええ亭主と添うたものぢゃのお。え・・・?え・・・?

あとはお前ぇの身体に訊いてやる・・・そう言わんばかりに、
漆黒のブラウスからはみ出た乳房を、デンさんはじわり、じわりと、責めたててゆきます。
百合の花びらのように気品を添えていた胸元のリボンはむしり取られ、
素肌をかすかに透けさせていた上品な薄手のブラウスの生地は、むざんにむしり取られて、
黒のレエスつきのブラジャーを剥ぎ取られた無防備な乳房は、
その豊かな輝きを喪服の黒い生地越しに、あらわに放っていたのです。

おぉ、旨そうぢゃ。
デンさんは唇をわざといやらしくすぼめて、妻の乳房を口に含みました。
え?あんたの女房、生意気を言う割には淫乱じゃのお。ほれ、乳首が勃っとるわい。
言われるまでもなく、干しブドウのように熟れた智美の乳首は、格好のよい乳房の頂上で、ピンと張りつめていたのでした。
ああ・・・っ。
絶望の呻きをあげて、智美が顔を蔽います。
顔を蔽う両手はすぐに、男の手で荒々しく払いのけられてしまいます。
余計なことするでねぇ!
ビシ!ビシ!
分厚い掌の平手打ちが、智美の頬をなんども過ぎりました。

ああっ!乱暴はよしにしてくださいっ。
思わずわたしが叫ぶと、デンさんは優しい声になって。
でぇじょうぶだ。手加減しとる。わしはおなごには優しいのぢゃ。
ああ、そうでしたね・・・
わたしが思わず声色を和めたほどに、そのときのデンさんはほのぼのとした表情を過ぎらせたのでした。

智美、デンさんの言うことをきいて、お相手をしてあげなさい。
声を低めたわたしに、妻は童女のように素直に、「はい・・・」と応えると。
股ぐらを引き剥かれた黒のパンストを穿いたままの脚を、ゆっくりと、披(ひら)いていったのでした。

ああああああ・・・っ!
すすり泣くような声を、洩らしながら。
視ないでっ!視ないでッ!
わたしへの懇願を、くり返しながら。
男ふたりは、行為のなかでも、見入っていました。

獲物の人妻が振り乱す黒髪の、淫らさを。
食いしばった歯のすき間から洩らされる声の、はしたなさを。
口許からヌラリと垂らしたよだれの、生々しさを。

四十二歳の主婦の足許を淑やかに染めていた薄手の黒ストッキングは、
ずるずると脱げ落ちてゆくにつれて、ふしだらな皺を寄せてくしゃくしゃになってゆき、
腰回りまでまくりあげられたスカートは、ピンク色に染まった筋肉がムチムチと輝くのをあらわにして、
そのうえで、吐き散らかされた男の淫らな粘液を、目いっぱいなすりつけられていったのでした。

あお向けになった妻は、もう恥ずかしげもなく横顔を見せて。
瞳には蒼白い焔がチロチロとよぎり、
細いかいなは夫の前で臆面もなく、のしかかってくる逞しい背中に巻きつけられていったのでした。
まして腰のあからさまな上下動は、わたしとの夫婦のセックスの時にはついぞ経験したことのないほどに、
痙攣に似た激しさと、すき間もなく密着した熱っぽさを見せつけて。
夫であるわたしを嫉妬に焦がれさせ、完膚なきまでの敗北感を与えてくれたのでした。


3.

指切り、げんまん。

ぐるぐる巻きに縛られて転がされた夫の前。
一糸まとわぬ肢体を惜しげもなくさらしながら。
智美はデンさんと、指切りをしていました。
甘えた声色、媚びるような上目遣いは、わたしにではなく、デンさんに向けられたものでした。

しょうもない亭主を縛りあげて、また愉しんじゃおうね♪
つい一週間まえには、夢にも思いつくことのできなかったことを。
智美はわたしに見せつけるように、ごま塩頭の助平爺ぃを相手に、いともやすやすと約束してしまったのでした。

ねっ?あなたいいでしょ?たまにはあなたを裏切っちゃっても。
そうすることであなた、昂奮するんだよね?
智美の浮気を、愉しむことができちゃうんだよね?
言ってみて。智美がほかの男とお〇んこするのが嬉しい・・・って。

媚びるような声色は変わりませんでしたが。
きつく責める目線に、かすかな憐憫とイタズラっぽい意地悪さを湛えて。
時おり乳首を狙う情夫の手をゆるやかに払いのけながら、智美はわたしへの罪のない意地悪を、くり返すのでした。

さあ、言ってみて。

妻の命令どおりに、わたしはくり返すのでした。

ああ、そうだよ。ぼくの妻であるきみが、デンさんに犯されるのがぼくは嬉しいんだ。
見ていて無性に、ドキドキしちゃうんだ。
ぼくはやっぱり、マゾだったんだな。
きみがデンさんとお〇んこするの、もっともっと視てみたい。
デンさんといっしょのときには、結婚していることを忘れて、愉しんでくれないか?

目いっぱいの屈辱の歓びに目をくらませながら言いつのるわたしに、智美はさらに残酷な嗤いを泛べました。

イイエ。
あなたの妻であることは、忘れないわ。
だって、智美は、N嶋夫人として、デンさまに辱め抜かれるんですもの。
N嶋家の恥を、おおっぴらに上塗りさせていただきますからね♪

妻の言いぐさに抗弁もならず、わたしはただ、肯定しつづけざるを得なかったのです。
うん・・・うん・・・そうだね。きみがそう言ってくれるのが、ぼくはむしょうに嬉しいんだよ・・・
胸の内を、限りない歓びで満たされながら―――



あとがき
うーん、マゾですね。。。 (^^)
やっぱりマゾは、イイですね♪

依頼主殿、もしまだこちらを御覧でしたら、ナイショのコメでメアドを教えて下され。
訊きたいことがでてきそうなので。^^
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