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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

いつも、きみといっしょにいるために。

2013年05月16日(Thu) 07:21:36

咬まれることには、もうだいぶ慣れたけど。
そもそも初めから、痛くないように咬んでくれるんだけど。
それでもやっぱり、他人の身体の中から生き血を吸い取って、自分のものにするなんて、
やっぱりなんとなく、ズルいと思う。

けれども今夜も、ボクは約束通り、いつもの待ち合わせの場所に行って。
タカシくんに咬まれて、血を吸わせてあげている。
なま温かい唇がヒルのように、皮膚のうえから這わされて。
尖った歯が皮膚を破って、血潮を啜り取ってゆく音に、ウットリとなりながら・・・

きみの血が、ぼくの身体をめぐっているときは。
いつもケンジくんといっしょに、いられるからね。
彼の口癖は、ボクにとっては殺し文句。
吸い取ったばかりの血のりをあやした口許を、ボクは指先でスッと撫でて。
よく似合うよ・・・って、言ってあげると。
タカシくんはくすぐったそうに、笑うんだ。

身体を離すのって、寂しいよね?
タカシくんはそういいながら、ボクの履いているライン入りのハイソックスをずり降ろして。
自分の脚に通してゆく。
代わりにきみが置いていく長い靴下は、ストッキングのように薄いやつ。
こんなのふだん、履けないよ・・・
口を尖らせて、苦笑いして。ぐーんと引き伸ばしていって。
淡い毛脛を妖しくコーティングする淡いナイロンの輝きに、陶然となっている。

こんどは、姉貴の制服でも着てきてやろうか?
いつも女装して現れるきみと、姉妹みたいに戯れるために。

重たげな紺のプリーツスカートをかすかに揺らしながら。
きみはふたたび、闇夜の彼方に、身をまぎらせてゆく。
貧血のまま取り残されたボクには、また色あせた朝が訪れる。

待っていてね。きょうも板チョコ、頬張るからね。
心のなかの呟きを、砂を咬むような日常に紛らせながら暮らしているボクには、
きみを連れてくる暗い闇が、輝いてみえるようになっていた。
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薄っすらとほほ笑む彼女。
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早朝、制服のスカートを揺らして・・・

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