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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

おあずけの夜。

2013年06月18日(Tue) 05:02:35

吸血鬼を、家に迎えるようになってから。
男のわたし相手のときには、ぐびりぐびり・・・と、豪快に。
妻相手のときには、ちびちび、じわじわ・・・って、意地汚く。
血の吸いかたにも、扱いにも、格差があるなあって思ったものだ。
いやもちろん、どちらがいいとかいうんじゃなくて。

働き盛りの血潮は、魅力が高いのだ。
やつの言いぐさは、嘘じゃなかったに違いない。
じっさい、ひどく美味しそうに、飲み味わっていたから。
けれども必ず、こう付け加えることは忘れなかった。
人妻の熟れた血潮も、美味なのだ。

ふつうの吸血鬼は、家に入り込むようになると、
娘も人妻も、手当たり次第に犯しそうなものだったが。
この街では一定のルールがあるのだと、やつは自慢げに語るのだった。
処女はむやみと犯してはならず、人妻も旦那の了解を得てから誘惑に取りかかる。
そういいながら。
いつ、始めたらいいかね?
揶揄することも、忘れなかった。

ぐびりぐびりと、豪快?に。
ちびちび、じわじわっ・・・って、意地汚く。
もちろん、わたしの血がなくなるほうが、先だった。

息も絶え絶えになったわたし。
覗き込むようにして見守る妻の傍らで、やつは嬉しげに笑っていた。
そりゃそうだろう。念願かなって、妻をやっと手に入れられるのだから。
うーん、悔しい。やっぱり、悔しい・・・
そういって歯噛みするわたしに、やつは愉しげに囁いた。
あんたには世話になってる。すんでのことで渇き死にするはずだった俺を、救ってくれた。
だから、なんだというのだ・・・?
もの問いたげに見あげるわたしに、やつは言ったものだった。
死んでも生かしてやるよ。この街じゃあ、ざらにいるんだ。

そう。死んだはずなのに、ずうっと意識があった。
息絶えたとき、妻は顔を蔽って泣いて。
弔いには厳粛な顔つきの男女が、黒一色の服で行き来した。
別室では、やつの情婦になった隣家の人妻が。
手伝いの手を休めては、やつの手に引きずり込まれていって。
黒のストッキングの太もももあらわに、乱れ抜いていった。
そして、妻の貞操が破られたのは、
わたしが埋められた、その日の晩のことだった。

無理やり力づくで・・・と想像したいところでしょう?
けれどもそれは、事実と違うのです。
ほんのひととき、首すじを吸われただけで。
それも、いつもながらの吸血のその延長線上で。

やつの手が喪服のブラウスの胸をまさぐって、ブラウスをびりびりとはぎ取って。
露わになる白い膚に吸いつけられた唇の、紅いことといったら・・・!
上半身裸に剥かれた妻は、自分の手でブラジャーを取り、ショーツをずりおろしていた。
むき出しのおっぱいはあふれる生気を四方に放って、吸血鬼はまぶしそうに仰ぎながらまさぐった。
四つん這いになった妻は、胸をプリンプリンと揺らしながら。
乱れた黒髪をユサユサと揺すりながら。
漆黒のスカートをはねあげられて。
太ももまでの黒のストッキングには、精液をべったりと光らせていた。
唇のすき間にまで突っ込まれたぺ〇スは、化粧を吐いた顔の真上で暴発をして。
妻は嬉々として、それをローションみたいに、頬ぺたに塗りたくっていった。
わたしを弔うための装いは、一夜にして、情夫のための慰み物と化していた。

ふたたび家にあがりこんだとき。
その家のあるじはもう、わたしではなかった。
けれども妻は、以前のようにわたしを気遣いたっぷりに迎え入れてくれて、
首すじさえゆだねて、生気にあふれた紅い血潮を、含ませてくれさえした。
けれども彼女ははっきり言った。
あたしの生き血は、あのひとが独り占めにするって。
いつものように、無邪気な口調だった。

家に戻る代わり。
わたしは以前とおなじように、やつを家に迎え入れてやって。
やつはそのまま一夜を過ごし、妻を我が物顔に掻き抱く。
そういう晩には、シグナルがある。
夜中だというのに、妻はいそいそと身支度をして、着飾るのだから。
今夜はあたしに、指一本触れないでね。おあずけの夜ですよ。
イタズラっぽく笑う妻。
色っぽいガーターストッキングや、派手なデザインの網タイツを穿いた脚を、
今夜もわたしに、見せつけようというのだろうか・・・
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