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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

「純情」だった妻。

2013年10月22日(Tue) 08:03:51

一夜にして・・・
夫婦ながら生き血を吸われて。
一夜にして・・・
妻は自分が娼婦と化したことを悦び、
夫は自分の妻が娼婦と化したことに昂ぶるようになっていた。

奥さん、純情なんだよ。
妻をモノにしたのは、わたしよりも年上の、一見顔色がわるく、風采も上がらずの、冴えない男。
口をついたように、妻のことを称賛していた。
初めて咬まれたその夜のうちに女の操まで捨てちゃうなんて、
ご主人からみたら、さぞかしふしだらな妻に思えるだろうけど。
それだけ俺に、夢中になっちゃたというわけ。
そこは、否定しないよね?
わたしはなぜか、くすぐったそうにうなずくばかりだった。

それにさ、半年ものあいだ、俺ひとりで通したじゃん。
いちどモノにした人間の人妻は、自慢し合うのが俺たちの流儀なんだ。
だから2~3度逢って身も心もモノにしてしまうと、俺たちは征服した人妻を、そういうところについれていく。
女どもはそこで、ほんとうの娼婦になるんだな。
ところがさ、彼女は俺じゃなきゃいやだって言うんだ。
ひと頃は、ご主人であるあんたとも、セックスしなかったんだって?
それはさすがに申し訳なくて、あんたとも寝るように説得したんだがね。
いまはもう、ふつうにつづけているでしょう?夫婦の関係。
以前よりも濃いって?そいつはごちそうさま。

奥さんはやっぱり、純情なんだよ。
いまでもご主人を、愛しているって。
でも俺のことも、なおざりにはしないって。
知人の結婚式に1人で行くのは気がすすまないと言ったら、着飾っていっしょについてきてくれて。
俺の名前の横に、俺の苗字で名前を書いてくれたっけ。
あの晩はたしか、ツインルームを手配してくれていたから。
俺は新婦や新婦のお母さんや妹さん達を襲う恒例の儀式には顔を出さずに、
ひと晩奥さんとセックスしつづけていたんだ。
あの日の朝は、礼服をよれよれに着くずれさせて家に帰ったから、あんたもびっくりしたろうな。
ご近所に視られながら帰宅したいから独りで返るっていうから、したいようにさせたけど。
ほんとうは家の玄関をくぐるまで、俺は見届けていたんだ。
口をあんぐりさせたあんたが、あわててなにごともなかったような顔になって、奥さんをねぎらったのは、とても見ものだったよ。
いやもちろん、いい意味でだけどね。

奥さんやっぱり、純情なんだよ。
ひとの生き血を吸う俺みたいなやつのことも切れないし、
ご主人とのまっとうな日常も、死ぬまで続けたいって言うんだ。
だからこのまま、やっていこうじゃないか。
あんたには、迷惑至極の話だろうけど・・・ね。
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