FC2ブログ

妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

叔父へのプレゼント ~同級生の彼女~

2013年11月26日(Tue) 04:39:12

ごくっ・・・ごくっ・・・キュウ・・・ッ

圧し殺すような吸血の音に、舞原貴幸は、声を飲んで情景を見守っていた。
女子の制服を着た同級生が、中年の男に首すじを咬まれ、生き血を吸い取られている。
そんな光景を白昼目の当たりにして、ただぼう然と見とれてしまっているのだった。
女装している同級生の名は、片瀬真沙雄。女子として登校しているときには、下の名前は「真沙恵」という女の名前で呼ばれている。
相手の吸血鬼は、実の叔父だときいている。
恋人の日ノ瀬みちるまでも紹介して、二人ながら生き血を捧げている関係・・・ときいていた。

吸血の儀式は、どうやら終わったらしい。
吸血鬼はのしかかっていた真沙恵のうえから身を起こして、
真沙恵は肩で息をしながら、まだうつむいていた。
ずり落ちかけた白のハイソックスの脛が、妙に眩しい。
首すじにふたつ綺麗につけられた噛み痕には、吸い残された血潮が、チラチラと輝いていた。

吸血鬼がスッと姿を消したとき。
貴幸はしぜんと、脚を真沙恵のほうへと向けて・・・つぎの瞬間、自分でも信じられないような言葉を発していた。
「オレ、女子のかっこしているお前になら、血を吸われちゃってもいいかも」
ほんとう・・・?
見あげる目線が、女の目になっている。
貴幸はそう思った。
「じゃあ悪いけど、お言葉に甘えるわ」
口調までもが、女子の口調になっている。
かすれかけた、男子にしては高いトーンの声色が、その女言葉を不自然ではないものにしていた。

近寄せられる唇が、急いた息遣いをしているのに気づいて。
貴幸は胸をドキドキとはずませていた。
本物の女子に襲われるよりも、オレって昂奮してるかも・・・
むせ返るほどの恍惚に目がくらみ、つぎの瞬間、うなじのつけ根にもぐり込んでくる牙が、痛痒い疼きを伝えてきた。
あっ、血を吸われちゃう・・・
皮膚の下をめぐる血潮を、グイッと引き抜かれる瞬間・・・
貴幸は目を丸くして、目いっぱい見張った目を、ゆっくりと悩ましげに閉じてゆく。

ちゅうっ、ちゅうっ、ちゅうっ、ちゅうっ・・・

あっ、あっ、あっ、あっ・・・

自分のうえにおおいかぶさる吸血の音が度を重ねるにつれて、
貴幸は姿勢を崩し、その場に尻もちをついていた。
濃紺のハイソックスと半ズボンの間から覗く太ももの白さが、夕陽に照らされてしっとりとした輝きを帯びていた。
「初めてのときはね、脚も咬まれたの」
と、真沙恵。
「そう・・・」
と、貴幸は、うつろに頷く。
「太ももと、ふくらはぎと・・・ふくらはぎはね、ハイソックスのうえから」
真沙恵の指が、貴幸の足許のその部位を、順々に指さしてゆく。
「そう・・・」
貴幸はただ、虚ろに返事をするばかり。
「咬んでも・・・いい?」
「どうぞ」
応えは言下に、かえってきた。

シクッと刺し込まれる牙に、半ズボンの下の太ももが少しだけ、引きつった。
ちゅう・・・っ。
吸い上げる血の音が、すこしもブキミなものに思われない。
あー・・・
恍惚のあまり、少年は喉の奥底からうめき声を洩らした。
「ハイソックスも破っていいかな?」
女装の同級生のイタズラっぽい笑いに釣り込まれて、貴幸はついうなずいてしまっている。
ひざ小僧のすぐ下までピンと引き伸ばしたハイソックスが、唾液を帯びながらくしゃくしゃにされてゆくのを、
ただヘラヘラと哂いながら、見おろしつづけていた。

「彼女、連れてきて」
真沙恵の目は、しんけんだった。
「いいよ。お前が血を吸うの?」
「ううん、わたしの叔父さんに、紹介するの」
「お前も血を吸って、いいんだぜ?」
「うん、でもわたしはそのあいだ、貴幸の相手をする」

傍らで組み敷かれる制服姿の彼女と、
手を握り合ったままあお向けになった貴幸にのしかかる真沙恵―――
想像だけで、半ズボンのなかの股間が熱くなった。
「昂奮、してるよね・・・?」
「あ?・・・ああ・・・」
冷やかな指摘さえもが、快感だった。

一時間後。
狂おしい想像力のなかで思い描いた光景は、実現していた。
紺のベストにブレザー、グレーのスカートに白のハイソックス。
見慣れた制服姿の彼女は、大きな瞳を見開いたまま、一方的に組み敷かれていって。
飢えた唇があやした唾液を輝かせながら、彼女の白いうなじにチロチロと這うのを、目の当たりにさせられて。
彼女と同じ制服を身にまとった真沙雄―――いや真沙恵が、上から体重をあずけてきて、貴幸の首すじを咬んだ。
ハッと見開かれた瞳が、彼氏が咬まれるのを見届けると。
こんどは自らを襲う苦痛に、眉をしかめてゆく。

浮気じゃないからね。
女装の男子に、浮気なんかしないから・・・
ほんとう・・・それって、ほんとう・・・?
彼女の呻きに似た問いかけに。
ほんとうだから・・・と言いさして。
ほんとうなんだろうか?と、自問していた。
ジッパーをずり降ろされた半ズボンのなか。
熱くなった股間には、真沙恵の手が差し入れられていて。
不覚にも洩らしてしまった体液は、真沙恵のパンティに粘りつけられている。
それを傍らの彼女は気づいているのか、いないのか。
みずからもまた、スカートのなかに手を入れられて。
彼氏にも見せたことのない秘所を、あられもないまさぐりに、ゆだねはじめてしまっていた。

新しい関係も、悪くないと思うよ。
男言葉に戻った同級生の囁きに頷くと、重ね合わされてくる唇に、貴幸は応えはじめてしまっている。
隣ではとっくに、まだ自分さえもがかち得ていない口づけを、
少女は中年男のために、許しつづけ、耽りつづけてしまっていた。


あとがき
ヘンな時間に目が覚めたと思ったら…。(^^ゞ
前の記事
婚礼前の儀式
次の記事
叔父への贈り物 ~女子生徒として通学~

コメント

コメントの投稿

(N)
(B)
(M)
(U)
(T)
(P)
(C)
管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
http://aoi18.blog37.fc2.com/tb.php/2992-b7885a6f