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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

婚礼前の儀式

2013年11月26日(Tue) 06:44:32

握りしめた掌のなか。
マナーモードにしたケータイが、かすかな振動と共に、着信をつたえてきた。
明日婚礼を挙げることになるはずの、雅恵からのものだった。

開通ぅ~! \(^o^)/
儀式は無事に、終わりました。
すこし痛かったけど・・・(涙)
でも愛しているのは貴夫だから、安心してね♪

婚約者からの、処女喪失を告げるメールは、どこまでもあっけらかんとした文面だった。
つづいてあとを追うように、もう一通のメールが。

雅恵さんは処女でした。
ご馳走さまでした・・・


こちらも一見神妙そうにみえて、ひどくあっさりとした文面だった。
行間に含まれた淫らな毒が、貴夫の胸の奥をちょっぴり浸したとしても・・・
婚礼当日に花嫁に対してなされることは、あくまでも”儀式”ということになっていた。
だから行われる性通も、一回かぎりとされていた。
けれどもそこは男女の間のこと、相性が良かった場合には、”儀式”が二度三度と繰り返されることも、少なくはなかった。
そして携帯画面をいちばん下までもどかしく手繰る指が、凍りついていた。
さいごの行には、こんな一文が。

追伸 これから二回戦に、突入しますw

末尾の”w”は、いかにもフキンシンだった。
花嫁の貞節を汚す行為を、わざと茶化している。
ああやっぱり・・・と思いながらも、貴夫は寝床のうえで独り、悶々とするのだった。


この街では、花嫁は婚礼前に、年上の男性相手に処女を喪うしきたりとなっていた。
相手の男性は、花婿の側で選ぶことになっていた。
雅恵の相手をつとめる相手は、貴夫が幼いころから兄のように懐いていた基司だった。
両親と連れだって基司の家を訪れたとき。
紋付を着込んだ母は自分が花嫁になったかのように三つ指をついて、「末永くお願いします」と挨拶するのを、ひどく違和感なしに受け止めてしまっていた。
自分が得る最良のものを、大好きな基司兄さんにもおすそ分けをする。
なぜかすんなりと、そういう気分になれていたのだった。

もどかしい手に、ふたたび動きを与えた貴夫は、まず雅恵のほうに、返信をした。


お疲れさまでした!立派にお役目を果たせたみたいですね。
挙式は5時間後ですので、待ってます。
あとは気づかいなく、基司兄さんに優しくしてもらってください。
妬きもちは、やかないことにしますから。 (笑)


返事はすぐには、来なかった。
もどかしい手は、ふたたびケータイをまさぐりはじめる。
基司のほうにも、返信をした。


華村家の花嫁の純潔を基司兄さんに愉しんでもらえて、ちょっと誇らしい気分です。
雅恵の相手が基司兄さんで、心から良かったと思います。
ほんとうを言うと、ちょっぴり悔しいけれど。 苦笑
でも、基司兄さんが雅恵と仲良くなってくれたのが、むしょうに嬉しいのも事実です。
最愛の妻・雅恵のことを、どうぞ末永くお願いします。


こちらも返事は、すぐには来なかった。
双方から返事が来たのは、30分ちかく経ってからのことだった。
さいしょは雅恵のほうからだった。


ごめん~! (>_<)
ちょっと夢中になってしまいました・・・ (^^;)
基司さんいわく、
わたしって、Hの才能があるらしいです。
これからも華村家の嫁としておつきあいさせていただきますとお約束しましたので、
謹んでご報告申し上げます。
m(__)m
身支度する前に必ず行きますから、待っててね♡


つぎに後を追うように、基司から。

あれから三発やりました。(^^)v
雅恵はいい女です。
赤ちゃんができちゃったら、ゴメンです。(^人^;)
華村の嫁になっても、きみの留守中に時どき借りるからねっ。^^



白のスーツに身を包んだ雅恵が貴夫の部屋に現れたのは、それから三時間ほど後のことだった。
「ごめんなさい、遅くなっちゃった。すぐ・・・できそう?」
箱入り娘のはずの雅恵の直截な言い方に、貴夫は何と言ったものかと口ごもったが。
「失礼―――」
雅恵は素早く貴夫のまえにかがみ込んで、貴夫のスラックスを降ろしにかかった。

え?え?え?

ためらう間もなかった。
ブリーフからこぼれ出た一物を、雅恵はためらいもなく、口に含んでゆく。
不覚にも、恥ずかしいことに、ぬめる唇に呑み込まれた一物は、あっという間に逆立ち始めていった。

「さっ、早く・・・」
雅恵の言葉が間歇的に引きつってきた。
純白のタイトスカートのすそを振り乱して、貴夫を傍らのベッドへと、押し倒してゆく。
なにかを拭い取るようなしつようさで、雅恵は重ね合わせた唇を、なん度もなん度も重ねつづけてきた―――

・・・・・・。
・・・・・・。

よかった・・・。
安どのため息とともにひと言そう洩らすと。
雅恵は俯いたまま、乱れたスカートのすそから、粘りついた貴夫の体液をハンカチでぬぐい取っていく。

これから、支度してきますから。

結納の場でそうしたような他人行儀な口調に戻ると、雅恵はそそくさと、貴夫の部屋から出ていった。

この街のしきたりでは、挙式のあとが、本物の披露宴になる。
そこでは花嫁は”披露”される立場だった。
主賓に招いた町長が、さいしょに雅恵を抱くはずだった。
そのあとは、花婿の友人たちが何人も・・・
「おれにも抱かせろ~!」目の色を変えてそうせがんだ連中のなかから5人も選ぶのは、けっこう骨が折れた。
そのうち3人はすでに既婚者で、貴夫も彼らに許すのと同じ恩恵を受けた同士だった。
婚礼の前後に経験する男のうち七人までが、花嫁の純潔を獲たと自慢できる資格を持っている。
そのあとはもう・・・乱交状態になるはずだった。
新婦である雅恵の母の黒留袖を解くのは、さっき花嫁の股間をバラ色のしずくで彩った基司の役目。
新郎である貴夫の母の洋装に挑みかかるのは、花嫁の父親に決まっていた。
本来の役目を基司に譲った貴夫の父は、雅恵の姉の新妻ぶりを、夫のまえで愉しむ権利を頂戴している。
だれもがそれぞれに、得をする夜になるはずだった。
貴夫自身の役柄は・・・おおぜいの男たちを相手に親密な交際を強いられる花嫁にひと晩じゅう付き添うという、とても名誉な役柄。
さいごにふたりが結合をみて、婚礼は幕となる―――

花嫁の純潔を獲た男性は、時として新妻の浮気相手として関係を続けることになるというのだが・・・
おそらく基司はそうするだろうし、雅恵はきっと、貞淑妻を装いながらも情夫と共謀するだろう。
そして貴夫自身もまた・・・妻を寝取られる歓びに目覚めてしまった彼は、ふたりの密会を時おり覗くことを、愉しみとすることになるのだろう。


白無垢に身を包んで現れた雅恵は、まるで別人のようだった。
花嫁人形のように塗り込められた厚化粧の下。
可愛い唇がほんのりと、囁いてきた。
あれからまたお逢いして・・・ぎりぎりまで放してもらえなかったのよ。

そうか。この分厚い純白のヴェールに包まれている雅恵の下肢には、いまでも基司の体液がまとわりついているのか・・・
肚の底からこみあげてくる灼けるような衝動に耐えながら、貴夫は婚礼のあとの披露宴のありさまを、熱く想像してしまうのだった。
愉しい初夜は、もうそこまで迫っていた。
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