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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

学校生活のなかでの吸血鬼の風景。

2014年04月07日(Mon) 07:38:18

濃紺のハイソックスを履いた脚が二組み、きょうも校舎の廊下に並んで歩く。
呼び出したのは、ぼくの小父さんと宝井君の小父さん。
半ズボンからむき出しにした太ももに、あたりの冷気がくすぐったかった。
そして、周囲の先生方や生徒たちの視線も――――――
ぼくたちの目指す空き教室は、入り組んだ構造になった校舎群の、いちばん奥。
だからそこを目指す生徒たちは、ひどく目だってしまうのだった。
ぼくたちは周囲の視線をくすぐったく受け流して。
太ももに突き刺さる視線に、ハイソックスの脚をわざとさらしながら、歩みを進めた。

よく来たね。
授業、あったんだろう?
ふたりの小父さんは、ぼくたちを快く迎えると、廊下に通じる教室の扉を、ぴしゃりと閉めた。

まえにこの教室を使っていたのは、女子学生と女性の教諭だったらしい。
「忘れ物」ってなぐり書きされたメモが、壁にむぞうさにピン留めされて。
そのすぐ下に、敗れたストッキングが二足、やはりピン留めされていた。
傍らの椅子の背もたれにだらりと懸けられた、空色のブラウス・・・
もしかしたら、高嶋先生のものかもしれない―――そう思うとなぜか、胸がぞくり!と疼くのだった。

お行儀のわるい連中の手にかかると、「獲物を交換」なんてことも、あるらしい。
けれども、ぼくたちの関係は、案外貞淑なのだ。
ぼくの小父さんはぼくの背後に立って、
ぼくと向かい合わせになった宝井君の後ろには、宝井君の小父さんがひっそりと佇んで。
互いになにをされているのかわかるように、それぞれの相手の肩先に、唇をスッ・・・と、迫らせて来る。

うっ・・・
さいしょに呻いたのが、宝井君。
そしてそのすぐあとに、ぼくの首のつけ根にも、あの痛痒い感触が走っていた。
ちゅうっ・・・
生き血を吸い取る時の、あのドキドキするようなひっそりとした音。
人けのない教室のなか。
ぼくたちの若い血を吸い取るちゅうっ、ちゅうっ・・・という音だけが、四人の空間を支配する。

あー・・・
音をあげたのは、きょうはどちらが先だっただろう。
ぼくたちは床に突っ伏したりおかれたソファに倒れ込んだりして、
のしかかってくる吸血鬼たちの牙に、自分の首すじをゆだねてゆく。
ぼくの上半身をしっかりとつつむ、力強い抱擁に。
ああ・・・
ぼくの胸は、歓喜に高鳴る。
ワイシャツにわざとぼたぼたと、吸い取った血潮を散らされながら。
小父さんはぼくの太ももを咬み、ハイソックスのうえからふくらはぎを咬んだ。

ハイソックスの上からって、妙に昂奮するんだよね・・・
宝井君もまた、自分の履いている制服のハイソックスが、くしゃくしゃにされながら咬み破られてゆくのを、
昂奮した目つきで、見おろしていて。
ぼくもまた、小父さんが吸いやすいように角度を変えてやりながら、ふくらはぎをさらしてゆく。
娼婦にでもなった気分。
そう、ぼくたちは、自分たちの脚に欲情する年上の男性を相手に、くねくねと脚を、くねらせつづけていった。


校内では、こんな吸血行為がごく当たり前のように、行われていた。

小父さんに血を吸い取られたあと、なに喰わぬ顔をして教室に戻る帰り道。
講堂まえのホールを通りかかると。
ベンチに腰かけた女子生徒がひとり、中年の男の吸血鬼に迫られているのを見かけた。
小父さんたちは、半ば気絶したぼくたちを放り出して、とっくの昔に引き上げていたし。
宝井君は寄り道をしていくといって、教室を出てすぐに、わかれていた。

女子生徒は三つ編みのおさげを掻きのけられて、首すじを吸われてしまっていた。
彼女は嫌そうに眉をしかめて、べそをかいていた。
吸血鬼は彼女の肩を抱き寄せて、相手が身じろぎできないように、ぴったりと体を密着させていた。
そして、うなじに吸いつけた唇を芋虫のようにうごめかせながら、吸い取った生き血を含み続けていた。

「やめて・・・嫌です・・・」
震える小声で相手の行為をとがめ続ける女子生徒は、身を固くこわばらせている。
ひざ小僧をぴったりとくっつけ合っているふくらはぎが、黒のストッキングに淡く透きとおっている。
やがて、きっと、彼女の穿いているストッキングも、いたぶりの対象にされてしまうのだろう。
よく見ると、女子生徒はぼくの同級生だった。
佐野原ナツミ。宝井君の彼女だった。
ぼくたちがひそかに愉しんでいる行為は、
女子にとっては、気丈な彼女でさえべそをかいてしまうほどの出来事なのか?
ぼくにとってはすでに、愉しみ以外のなにものでもなくなってしまっているのに?

「よう」
吸血鬼はぼくをみとめると、向こうから声をかけてきた。
さっき別れたばかりの、宝井君の小父さんだった。
「若い女の子の血は、エエぞお」
宝井君の小父さんは、にんまりと笑んでみせた。
嬉しげに弛んだ唇も、唇のすき間から見せた白い歯も、吸い取った生き血をテラテラとあやしていた。
ぼくが思わず目をそむけると、
「そう嫌がるもんじゃない。パートナーを悦ばせるのは、わるいことじゃないだろう?おかげでわしらは、人妻熟女の生き血も、うら若い女学生の生き血にも、ありつけるんだからな」
佐野原ナツミと目が合った。
必死で訴えかけるようなまなざしには、意外にも、「助けて」という含みは感じられなかった。
彼女はやっとのことで、ひと言だけ口にした。「行って」。
足早に立ち去るぼくの背中ごしに、ふたたび血を吸われ始めた佐野原ナツミのあげる小さな悲鳴と、吸い取られてゆく生き血が吸血鬼の喉を鳴らす音が洩れてきた。
ストッキングの破れるブチブチという音までは―――たぶん空耳だったに違いない。

はるか後ろのほうに、人影が立つのをぼくは感じた。
それが宝井君なのだろうと、振り向きもしないのにどうして感じることができたのだろう?
宝井君と思しき人影は、遠くにそっと佇んで。
自分の彼女が小父さんに生き血を吸い取られてゆく様子を、じいっと眺めているようだった。
それは、若い恋人にとってはまがまがしい光景のはずなのに。
宝井君はなぜか、半ズボンの股間をつよく、押さえつづけていた。
わかる。わかるよ、その気持ち・・・
ぼくが母さんを家で犯されちゃっているときも、いつもそんなふうにして。
激しいオナニーに耽ってしまうのだから。


あとがき
なぜか、後半部分から描き始めました。^^;
前後で断層ができていなければいいんだけど。^^;
前の記事
父さんの日課
次の記事
母さんの情夫ふたりに、分け取りされる。

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