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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

「奥さんのことは、ご心配なく」by妻の彼氏

2014年05月07日(Wed) 05:38:26

連休も終わって、単身赴任の任地に戻る日が来た。
「気をつけてね」と、妻。
「奥さんのことは、ご心配なく」と、リョウタくん。
リョウタくんは、結婚前からの妻の交際相手。
処女をゲットしたのも、もちろん彼のほう。
「ああ、よろしくね」
ぼくはリョウタくんとハイタッチして、ふたりは白い歯をみせて笑い合った。

閉めたドアの向こう側。
さあ、愉しんじゃおうっ。
妻の声が、はずんでいた。
すべてを容認している関係とはいえ・・・この瞬間だけは、寂しいな―――と思ったとたん。
携帯の着信音が鳴った。
ディスプレーを覗くと、発信人は妻。
「愛しているからね。チュッ」
ですと。
決してからかい文句などではなくて。
これもまた彼女の、真摯なまでの本音であるのは、ぼくもリョウタくんも認めるところ。
「愛しているからね」
妻の声色までがまざまざと、胸の裡によみがえる。

あらかじめ用意していたメッセージを送信したとたん、
妻は携帯を手放して。
さっ、愉しもうっ。って。
息を弾ませていることだろう。
わたしからの返信が届いたランプが点滅するのもお構いなしに。

「彼氏によろしく」
独り取り残されたメッセージを妻が読むのは、あくる朝・・・?
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