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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

13回めの逢う瀬 ~女子学生・奈子の冒険~

2014年05月23日(Fri) 23:38:18

遅いなあ、小父様ったら。
奈子は独り呟きながら、公園のベンチのあたりをうろうろしていた。
浅い春の日は、まだ短かい。
まだ六時まえだというのに、そろそろ陽が翳りはじめていた―――

愛用の薄茶のカーディガンは、いつ小父様が来てもいいように、脱いでいた。
ブラウス一枚の胸もとに、陽が翳るにしたがって増してくる冷気が、そらぞらしいほど肌寒くなる。
どうして寒い思いをしてまで、ブラウス一枚なのか?
小父様にいつ襲われても、いいようにするためだ。
そう、奈子は小父様に襲われるために、待ち合わせている。
小父様は、真っ白な制服のブラウスに、吸い取った生き血をチラッと撥ねかすのがお好き。
かつては恐怖に蒼ざめるばかりだったホラーなやり口に、小父様独特のお洒落心を見出すようになったのは、いつのころからだっただろう?
公園で待ち合わせている小父様とは・・・街に出没する吸血鬼のことだった。


奈子は、高校二年生。
初めて襲われたのは、一年生の夏休みが終わるころだった。
この公園で独り、来るあてがない男の子を待ちぼうけているときに、小父様がやってきたのだった。
初めて経験したキスは、首すじに喰い入ってくる牙。しかし、その牙の鋭利な切れ味に、もともとマゾッ気のあった奈子は、いっぺんで参ってしまったのだった。

小父様、いいよ。もっと噛んで・・・
奈子の思いがけない囁きに、小父様はちょっとびっくりしていたけれど―――奈子の望み通りに、首すじをなん度も噛んでくれていた。
真っ白なブラウスを、撥ねた血でびしょびしょに濡らしながら―――
ママにばれちゃうよ。
紅いまだら模様をにじませたブラウスに、困った顔をした奈子をなだめすかして。
だいじょうぶ。小父様がいっしょについて行って、お母様に謝ってあげよう、と。
小父様は親切にも、奈子にそういって―――その日は人妻の生き血をさえ、モノにしてしまったのだった。
以来奈子のママは、まな娘の共犯者になって。
吸血鬼の小父様が濡らしてしまうための奈子のブラウスや、咬み破って愉しむためのハイソックスを、いつも余計に用意してくれていて。
娘が日常的に吸血を受ける愉しみを、かげながらサポートしてくれているのだった。

そう。奈子のブラウスやハイソックスは、小父様のために用意したおもてなし。
きょうもハデに噛んでもらって、小父様に愉しんでいただくの。
ブラウスの襟首に這い込む冷気に首をすくめながら、奈子は身体の芯をほてらせて、小父様を待ちわびていた。

shukushou50 140430奈子 IMG_1018 大河津分水の桜X80


早かったな。
遅かったじゃない。
あらわれた小父様と正反対のことを言って、ふたりは声を合わせて笑っていた。
嘘、嘘。
口をとがらせる奈子に、小父様は含み笑いで応えていた。
5時半の約束だぞ
えっ?だってもう・・・あれ・・・?
奈子の腕時計の針は、5時25分を指していた。
待ち合わせの約束時間を早めにカン違いするほど、奈子は血を吸われたくってウズウズしている・・・というわけだね?
冷やかす小父様にひと言も言いかえすことができなくって。
奈子は、「もう」って、もう一度口をとがらせただけだった。

さて・・・と。さっそくいただこうか。
ウフフ。と洩らした含み笑いは。
男の切実な渇きが、まざまざと伝えて来て。
怖いけど・・・いいよ。
奈子はひっそりとした声色で、応えてゆく。
ベンチに腰かけた奈子は、おとがいを気持ち仰のけて、目を瞑る―――
小父様が隣に腰を降ろしてきて、奈子の肩に腕を回した。まるで、恋人同士のように。
獣じみた呼気が肩先の髪をかすかにそよがせ、うなじに熱く降りかかる。
欲しがってる。欲しがってるぅ・・・
奈子は胸を震わせながら、わが身を覆い隠さんばかりにしてのしかかってくる猿臂に、自分から身を擦りつけていった。

にゅるっ。
小父様の唇は柔らかで、熱い。
ぬるぬると生温かい唾液が、とてもいやらしい。
もっと・・・もっと奈子の首すじを愉しんで。
うわ言のような震え声が、惚けたように半開きになった口許からこぼれ落ちた。
それに応えるように。
カリリ・・・
鋭利な牙が力まかせに、喰い入ってきた!
奈子は思わず、悲鳴をあげて、目を見開いた。
目のまえに。
満開の桜がいっぱいに、ひろがった。
遠慮会釈なく、奈子のひそかな悲鳴など、おかまいなしに。
小父様はゴクゴクと、喉を鳴らして。奈子の血潮を、啜り取ってゆく。
強引に奪われる感覚が、脳天まで響くようなどす黒い歓喜で奈子を貫き、痺れさせた。
あーっ、血を吸われちゃう。生き血を吸い取られちゃう・・・っ。
くずおれそうになる身体をがっちりと支えてくれる腕に身をゆだねながら、奈子はなん度もなん度も、うめきつづけた。

shukushou75 140430奈子 IMG_0990 大河津分水の桜X70


ふと―――
スカートのなかに、小父様の掌を感じた。
それは奈子のショーツの周りから、たいせつな秘所を、くまなくまさぐりつづけていた。
さすがにショーツのなかにまでは、手を入れてこなかったけれど。
うら若い娘から血を吸い取っているとき、昂ぶりのあまり・・・ということで片づけてしまうには、あまりにも露骨でしつようなやり口だった。
吸血の愉悦のあまり・・・お互いに気づかないふりをしていたけれど。
奈子は黙ってまさぐりを受けつづけ、ひそかに股間を熱く濡らし始めてゆくのだった。

小父様は奈子の身体を、求めている―――そう実感するようになったのは、逢瀬を重ねてどれくらい経ってからだろうか?
奈子の体調を考えて、小父様が奈子の生き血を求めてくるのは、月に1~2回だった。
その間合いの長さを待ちきれなくなって、奈子のほうから小父様にもっと逢う頻度を増やして・・・とおねだりをしたのは、年明けになってからだった。
冬服を汚すのをためらう小父様は、奈子のブレザーやカーディガンを脱がせて、ブラウス一枚のうえから、奈子の首すじを狙うのだった。
あまり頻繁に逢っては寒かろう?
秋から冬へと季節が移ってくるにつれ、寒そうにブラウス姿をさらす奈子を気遣う小父様に、
寒くても平気。奈子、強いから。
奈子は言下に、そう応えていた。

小父様は、処女の生き血が好みだった。
初めて逢ったとき、もうなにが起きていてもおかしくない年頃の奈子が処女だということを、吸い取った血の味で識って。
小父様の寵愛は、そのとき決まったかのようだった。
処女じゃない子はね、お仕置きに、その場で犯して、あげく生き血を一滴残らず吸い取ってしまうのだよ。
しばらくは処女でいなさい・・・そういうつもりで小父様は、奈子をそんなふうに、脅かしていた。
たしかにこの街では、年になん人か、年頃の少女が姿を消すといわれている。
奈子は小父様の言い草を、無邪気に信じていた。
怖い・・・怖いっ!血を吸われるぅ、血を吸い取られちゃうっ・・・って、いつも小声で囁きながら、自分と小父様の双方を、声色で昂ぶらせるようになっていた。

13回逢えば、生き血を全部、吸い尽されてしまう。
それ以前でも、処女を奪われてしまえば、その場で生き血を一滴残らず吸い取られてしまう。
小父様から聞かされているそんな生態が、一線を超えるという行為に走ることを、彼女に躊躇させていた。
奈子はスカートのすそをつかみながら、スカートの奥を指で穢してゆく小父様の誘惑に、耐えつづけた。

こんどは、いつにする?
別れ際、囁きかけてくる小父様に。
あしたにしよう。
蒼ざめた頬を輝かせて、奈子は囁きかえしていた。
あした?早過ぎはしないか?
そんなことない。奈子は強い子だから。
その明日が13回めになることを、奈子も、小父様も、ちゃんとわかっていた。

翌日―――
クラスメイトと別れた奈子は、いちど家に戻ってブラウスを着替えハイソックスを履きかえると、いつものように公園に向かった。
小父様に襲ってもらうときは、真新しい制服に着替えるのが奈子の習慣だった。
いつものように送り出してくれるママにバイバイをして、制服のスカートのすそを夕風にひるがえして、いつもの公園に向かう。
見慣れた街路樹。通いなれた通学路。
これがこの道を歩く、さいごかもしれなかった。
けれども奈子に、悔いはなかった。
あたしが血を全部吸い尽されて、冷たくなって公園に横たわっていたら。
パパもママも、きっと悲しむことだろう。
けれどもその代わり、奈子の熱情を秘めた血潮は、さいごの一滴まで、小父様のものになる。
奈子は小父様のなかで、永遠に生き続ける―――

いつもより遅い時間に待ち合わせたので、あたりはすでに薄暗かった。
小父様、どこ?
問うまでもなかった。点りはじめた公園の照明のかなたに、彼女のもうひとつの生命である人影が、こちらに正対していたから。
おいで。
言われるままに、奈子は小父様の胸に身体を投げかけた。
背中にしっかりとまわる、逞しい腕―――
この腕がほどかれる前に、あたしはたぶん、意識をなくしてしまっている―――
不思議と、恐怖はなかった。
奈子はいつものようにおとがいを軽く仰のけて、目を瞑る。
咬まれた瞬間、いちど瞑った目を、思わず見開いた。
きょうは、特別な日―――
その日を彩る桜の花びらが、奈子の視界いちめんに、広がっていた。

140430奈子 IMG_1029 大河津分水の桜11X70

二日続きの吸血なのに、意外なくらい、身体も意識もしゃんとしていた。
尻もちをつくようにしてベンチに腰かけた奈子は、ハイソックスの脚にいやらしく舌なめずりをしながらよだれをしみ込ませてくる小父様に、にこやかに応じていって。
小父様がふくらはぎのあちこちを吸いやすいように、時おり脚の向きを変えてやったりすらしていた。
ハイソックスを両方とも咬み破られてしまうと。
スカートのなかに、いやらしい掌が、さ迷い込んできた。
ショーツのうえからまさぐる掌は、あきらかに欲情している。
パパ、ママ、自慢していいと思うよ。パパとママからもらった奈子の生き血は、なん百年も生きながらえてきた吸血鬼の小父様のお口に合っているんだから・・・
ぼうっとなってくる理性に歯止めをかけようとけんめいになりながら、奈子は身体が傾いてくるのをどうしようもなくなっていった。

頭を埋めた草地は、若草のむっとするような匂いに満ちていた。
鼻腔に流れ込む草の匂いにむせ返りながら、奈子はブラウスにほとび散らされてゆく血潮にうっとりと見入っていた。
指先をすべらせると、バラ色の血潮がかすかに指を染めた。
自分の血に染まった指を、奈子は咥えてみた。
ツンと鼻を衝く芳香に、奈子はうっとりとした。
血を全部吸い取られちゃったら、吸血鬼になるのかしら?
薄ぼんやりとそんなことを考えたけれど、やはり恐怖は感じなかった。
むしろ、
犯されてしまう。
そのことのほうにこそ、注意力のすべてが集中しているといえた。
恐怖も、昂奮も、期待も、ドキドキ感も。
ブラウスをまさぐる掌が、いっそう荒々しくなって―――小父様は奈子のブラウスを剥ぎ取っていった。
あ、あ、あ・・・
そらぞらしい冷気が、むき出しになった肩を、二の腕を、侵蝕していく。
けれども初々しい昂ぶりを帯びた素肌はカッカと火照っていて、そんなものはものともしてないようだった。
あれだけ血を吸われちゃったのに・・・あたしったら元気!
どうして元気なの?それは奈子が、いやらしいから・・・?
思わず奈子は顔を真っ赤にして、自分のことを上から抑えつけている小父様を見あげた。
瞬間、ディープ・キッスが降ってきた。

初めて・・・かも・・・っ。
いつも首すじを咬まれるだけだった。
それが、唇と唇とを真正面から重ね合わせて、吸われている。いや、お互いに吸い合っている!
さいしょは錆くさい血の香りしかしなかった。
けれども、せめぎ合う唇と唇とは、べつの芳香をかもし出していた。
淫らなエキス―――だれに教わったわけでもないのに、そんな表現が奈子の脳裏に浮かんだ。
奈子は自分もスカートの奥へと手をやると、自分の手でショーツを足首まで引きずりおろしていた。
脛の途中までずり堕ちたハイソックスを引っ張りあげる余裕も与えられずに、ふたたび組み伏せられた奈子は、股間に剄(つよ)く逆立った熱い肉茎が迫って来るのを感じた。

ああ~、犯されるっっ。奈子、犯されちゃうっ。
血を吸われて死ぬ覚悟をしてきたはずなのに、犯されるという事実の前に奈子は立ちすくみ、縮みあがってしまっていた。
愉しむとか、応えるとか、そんな心の余裕はもう、どこにもなかった。
ただひたすら、小父様の背中にしがみついたまま―――
痛い。すっごく!痛いっ!
なん度も股間をえぐられていった。
ずぶずぶ と。
埋め込まれたり。引き抜かれたり。
そのたびに。
スカートの裏に、血が撥ねるのを感じていて。
太ももはもう、居心地の悪いほど、汗と血潮と、小父様の情熱の体液とで、どろどろになっていた。
はぁ、はぁ、はぁ・・・
血を吸われるよりも、よっぽどたいへん!
奈子はなん度も声をあげかけて、そのたびに小父様にディープ・キッスの口止めをされて。
激しくかぶりを振りながら、けっきょくのところなにもできないままに、ただ股間のせめぎ合いだけで、小父様に応じるばかりだった。

はぁはぁ。。。
ふぅふぅ。。。
100メートル全力疾走?いや、300メートルかも知れない。
草地に横たわる奈子は、剥ぎ取られたブラウスを胸にかけられた格好のまま、しばらくは強い眩暈を消せないでいた。
どうだね?一人前の女になった気分は?
顔を覗き込んでくる吸血鬼に。
奈子はひと言、

ばか。

と応じていった。
汚されちゃった・・・疲労と虚脱感とが、そんな屈辱的な敗北感につながりかけるのを。
奈子のなかでかま首をもたげたマゾッ気が、すかさず打ち消していた。
小父様、愉しめた?
白い歯をみせる奈子に、
言わせるな。
小父様はもういちど、奈子の唇をふさぎにかかった。
愉しかったら・・・もっと汚して。
奈子のひと言は、小父様の情念を決定的に燃え上がらせていた。

小父様、奈子を心ゆくまで犯して。
それから奈子の生き血を、一滴残らず吸い取って。
奈子はかまわないから。それでも嬉しいから・・・

事果てて起ちあがった奈子のまえに、満開の桜が咲き誇っていた。
綺麗―――
照明に照らされた桜は、妖しさをさえ秘めながら、だれ観る人もない公園の一隅で、ひっそりと華やかに咲き誇っている。
奈子のようだね。
小父様が後ろから、奈子の肩を抱いてくる。
そうだね・・・
てらいもなにもなく、奈子は素直に、うなずいていた。
さあ小父様、奈子を咬んで。
奈子の生き血を、気の済むまで愉しんで・・・・・・

shukushou50 140430奈子 IMG_1071 大河津分水の桜X70




数か月後。
おなじ公園に現れた奈子は、新調したばかりのピンクのワンピに身を包んでいた。
こんばんは、エッチな小父様。
こんばんは、いやらしいお嬢さん。
ふたりは以前と同じように、逢瀬を重ねつづけていた。
奈子はもう、死んじゃったんだ。死んじゃったら、どんなことも羞ずかしくないだろう?
小父様に囁かれてから。
奈子は小父様の望むことを、なんでもしてしまっていた。
小父様に咬み破られた真っ白なハイソックスに、血を撥ねかしたまま登下校したり。
授業時間中に呼び出しを受けて、奥の秘密の教室で吸血とセックスのレッスンを受講したり。
奈子の体調がいまいちなとき用に、お友だちをなん人か、紹介してあげちゃったり。
小父様を家に招(よ)んで、ママとふたりで母娘丼を実現させてあげたのは、さすがにパパには内緒になっている。

まったくもうっ、死んじゃったなんて、嘘でしょう?
おや、ばれたかね?
小父様は痛くも痒くもない、と言いたげに、奈子にからかい口調で応じてくる。
奈子に恥ずかしいこと、いっぱいさせたくて、嘘ついたんでしょう?
そこまでわかっておれば、合格点だな。ちゃんと高校も、卒業できるだろう。
んもうっ!
小父様の肩をひっぱたいておいて、奈子はひとりごちていた。
大好きだよ、小父様。
死んでいても死んでいなくても、小父様の望むこと、奈子はなんでもしちゃうんだから。
そういえばママも、あたしと同じ日に初めて咬まれたのに。
もちろん処女じゃなかったから、セックスまでされちゃったのに、ふつーに生きてるものねえ・・・
いまごろ気づいたことがたまらなくおかしくなって。
いぶかしげに顔を覗き込んでくる小父様を尻目に、奈子はきゃっきゃ、きゃっきゃとはしゃぎ笑いをつづけるのだった。
2014.05.02原案 


あとがき
いつも当ブログにお越しいただいている女装子「奈子」さんをモデルに、小説を描いてみました。
末尾にそう描くまで、柏木さん、彼女できたの~?なんて勘違いしてくれる人が一人でもいらしたら、この企画は成功♪(*^^)vということで。
(^^)
前の記事
乗っ取られそうになった血すじ。
次の記事
公園に憩う、一女子高生のつぶやき

コメント

こちらのお話にも引き込まれて、読んじゃいました。
いつか結衣をモデルに、小父様とのお話し書いてくださいね^^
by ゆい
URL
2017-04-21 金 04:38:08
編集
ゆいさん
そーいえば、こうゆう大長編も描いたモノでした。
あのころはまだ、パワーがあったなw
お写真の素敵さに魅せられて、ご本人の許可をいただいて描いたのでした。

インスピレーションは衝動的にわくので、いつとはお約束できませんが、
ゆいさんもぜひ!餌食♪になってくださいね。
(#^.^#)
by 柏木
URL
2017-04-21 金 07:13:17
編集

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