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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

ご注文は、何になさいますか?

2014年05月25日(Sun) 07:31:18

ご注文は、何になさいますか?
茶色の制服に身を包んだ若いウェイトレスは、茶髪のポニーテールを振り振り、お客の注文を待った。
ぼくの注文は・・・きみ。
男はいともあっさりと、不可解なことを口にした。
え・・・わたくし・・・ですか??
怪訝そうなウェイトレスの腕をとると、男はやおら立ち上がり、うむを言わさず女をプライベート・ルームへと引きずり込んでゆく。

あああああ・・・っ!
とざされた<Private>と書かれた扉の、向こう側。
絶叫の声のあるじがさっきのウェイトレスだと、だれもが察しながらも。
ほかの客は無表情にナイフとフォークをあやつり、
ほかのウェイトレスたちも無表情に、お客の注文を取ったり料理を出したりしている。

街はずれの、小ぎれいなレストラン。
どこにでもありそうな店内の、ありふれた光景―――

あの・・・ご注文は・・・
新顔らしいべつのウェイトレスが、まだ悲鳴の消え切らない店内で、新来の客におずおずと話しかける。
ああ、俺の注文は、あんた。
男はむぞうさに、そう応えた。

えっ・・・私・・・ですか??

新顔のウェイトレスはアッと叫んだが、すぐに二の腕を掴まれて。
先刻のウェイトレスとまったく同じように、強引に引き立てられていって。
<Private>と書かれた扉は、またしても無感情な音をガチャリとたてて、とざされた。

下火になりかけた悲鳴に、新たな悲鳴が重なった。


あの・・・結婚してるんです。きょうのことは黙っていてもらえませんか?
一人めのウェイトレスが、ためらいがちに相手に告げる。
茶色のタイトミニの制服をまくり上げられて、まだお尻をあらわにした格好のまま。
もう一回姦(や)らせれば、約束守ってやるよ。
じゃあ・・・
瞬時に成立した取引に、女はこんどは自分から、操を捨てる動作に移ってゆく。
片脚に絡みついていたショーツを脱ぎ捨てて、裂けたパンストをいさぎよく破り捨てて。
突き出したお尻に沈み込んでくる逞しい臀部に、あがった悲鳴は甘い震えを帯びていた。

あの・・・彼氏いるんです。ナイショにしてくださいね。お願い!
手を合わせて懇願する二人めのウェイトレスに、男は口も利かずにかぶりを振った。
まだまだ・・・といわんばかりに、女のうえにのしかかって。
猛り立つ魔羅を見せつけるようにして、女に咥えさせると。
しゃぶれ、とだけ、いった。
クチュ・・・クチュ・・・
ためらいがちにあがる音に、男はいった。
ふふん。慣れてやがるな。
そう誘われちゃ、黙ってらんねぇな。すべりもよくなったし、たっぷり喰らわせてやるからな・・・
ヒーッと叫ぶ女の唇を呑み込むように、強圧的な唇が覆いかぶさった。

つぎの勤務は、いつだい?また来てやるよ。
男どもは異口同音に、そういうと。
女たちは素直に、自分のローテーション割りを口にしてゆく。

旦那、僕の知り合いでね。
彼氏、俺の友達なんだ。

そんな言葉を、どこまで信じていたのか・・・
けれども夫や彼氏に会ったあとの二人は、きょうも元気に仕事に励む。
姉妹のように、茶髪のポニーテールを振り振り、ヒールの音を響かせて。
お目当てのお客の前にすすみ出ると、いつものように口にする。

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