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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

吸血スワッピング

2015年01月09日(Fri) 08:04:23

この街には、吸血鬼がはびこっている。
けれども被害届は、まず出ない。
喪われる血の量が多少の貧血程度で済むのと、相手がたいがい顔見知りであることが理由らしい。
我が家にも・・・吸血鬼が現れた。
相手は隣のご主人だった。

男同士の吸血である。
ロマンもなにもない。
気がついたらパジャマのまま組み伏せられて、喉を咬まれていた。
ゴクゴク、ゴクゴクと喉を鳴らして血を飲まれているあいだ、わたしは情ないことに、小さくなって震えつづけていた。

すみませんね・・・
口許に着いたわたしの血を手の甲で拭き拭き、ご主人はへどもどと頭を下げた。
不思議なもんでね。吸血鬼になると、鍵のかかっている家でもふつうに入ることができちゃうんですよ。
(あなたもいずれ、そうなりますよ)
そんなふうに言われているような気がした。
じつは今、私の血を吸ったやつがうちに来ていましてね・・・
ご主人はただならないことを言う。
うちの女房が、生き血を吸われてる最中なんです。
えっ!?助けないんですか?
そう訊きかえそうとしたわたしの機先を制するように、ご主人は言う。
邪魔しちゃいけないんです。自分だって吸血鬼なんですからね。
むしろ協力してあげるのが、ルールになっているんですよ。

そのときだった。
りぃん・ろぉん・・・
我が家のインターホンが鳴ったのは。
深夜残業の妻の美知恵が、戻って来たのだ・・・
すみませんね、旦那さん。悪いけど協力してもらいますよ・・・
協力もなにも、血を抜かれた身体には力が入らず、わたしはただ大の字になってリビングに寝そべりつづけていた。
ご主人は背中で、それでいいです、と言っているようだった。

見せつけている・・・
すぐにそうと知れた。
半開きのドア越しに、廊下の壁に抑えつけられた妻の美知恵が立ちすくんでいる。
返事がないのを不審に思った妻は、ハイヒールを脱いで上がり込んだを腕を掴まれたらしい。
怯える美知恵の肩をつかまえたご主人は、妻がこちらを振り向きざまに、
首すじをガブリ!と咬んでいた。
キャッ!
ちいさな叫びをあげて、妻が目を瞑る。
ちゅーーーーーっ!と鋭い音を立てて、妻の血が吸い出されていった・・・

その場にへたり込んで尻もちをついたまま、肌色のストッキングを履いたふくらはぎをネトネトとべろで舐められながら。
妻はぼう然と、相手の意地汚いいたぶりを眺めていた。
あなたもこのひとに、吸われちゃったの?
ああ・・・たっぷりとね・・・
あ。。。まだ吸いたそうよ・・・
ご馳走してやんなさい。きみさえよければ・・・
いいもわるいも、そうするしかないじゃない・・・
交わし合わされる虚ろな声と声に、ご主人はにんまりとしながら。
妻の両肩を抱くようにして、廊下に引きずり倒していった。
スカートの中に突っ込まれた手が、ブチブチ・・・ッ!と鋭い音をたてて。
パンストとパンティとを、同時に引き裂いていた。

通勤用のOL服のまま、髪を振り乱して、天井の照明を見あげながら、
はぁはぁと熱っぽい吐息を洩らしつづけた妻は。
なん度めかに強いられた交接のときに、とうとう自分のほうから、ひざを開いていった。
わたしはいけないことと知りながら、そのありさまをただぼう然と見つめていた。
不覚にも逆立ててしまった股間を、妻に盗み見られたのがわかったけれど。
妻もわたしもどうすることもできなかった。

今夜はうちの女房も来ますから・・・
わたしの首すじから吸い取った血を手の甲で拭き拭き、ご主人は口ごもりながらそういった。
わたしは、うなずくだけだった。
これから奥さんの血をいただきますね。
これにも、うなずくだけだった。
お宅の奥さんのほうが、うちのやつよりずっと若いですよね。ごめんなさい。
血を吸い合った後の展開がどうなるのか見越した言葉――けれどもわたしはやはり、無表情にうなずくだけだった。

今夜も妻の帰りは遅い。
わたしは携帯をとって、妻にかけていた。
家に戻っても出られないから・・・スーツのまま二階に上がって来てくれる?
それですべては、通じるはずだった。

奥さんのキスは、強烈だった。
前夜の侵入者に、生き血をあらかた吸い取られてしまったらしかった。
会釈もそこそこに、仰向けに横たわったわたしの上に覆いかぶさると
パーマのかかったロングの茶髪をかき寄せながら、首すじにかぶりついてきた。
妻はわたしのすぐ横で、ご主人に求められるままうつ伏せになって。
肌色のパンストを穿いたふくらはぎを、ネトネトと舐められ始めていた。
今夜のパンストは、結婚式のときくらいしか穿かない、光沢のテカテカするやつだった。
――部屋を分けようと提案したご主人の申し出を、かぶりを振って断っていた――
妻の穿いているパンストは、圧しつけられた唇の下でパリパリと裂け、くしゃくしゃに弛んで引きずりおろされ、
さいごに精液まみれにされてゆく。
わたしはわたしで、十歳以上も上の熟女であるお隣の奥さんの思うままにあしらわれて、
花柄のミニスカートから覗く太ももにうっとりとしながら、
強引に開かれてきた股間を合せて、うごきをひとつにしていた。

はぁ、はぁ・・・
ひぃ、ふぅ・・・
あぁん・・・
き、きくぅ・・・

かすかな声と声が響き合い、交わし合わされ――いつかふた組の息の合うカップルが誕生していた。

吸血の性癖は、一定期間をおくと消えるらしい。
隣家を襲った吸血鬼は、新たな獲物を求めて夜の闇に消えていった。
血を吸い取られたわたしたちは、血を吸ったご夫婦に求められ続けて・・・
ひたすらスワッピングに耽っていた。

今夜はいかがですか?
いいですね・・・
女房のやつ、ウキウキしながら鏡に向かってますよ。
うちの美知恵も、今夜は残業を切り上げて帰って来るみたいです。

この街にはこんなふうに仲良くなったご近所同士が、少なくないという――
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妻と吸血鬼。  ~かつての仇敵は、今夜の友~
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コメント

お久しぶりです
久々にお邪魔しましたら、pixivに投稿されていると知り、この三連休堪能いたしました!
こちらもうまく言えませんが、心にグッと来るお話でした。

ありがとうございました!
by ghosx
URL
2015-01-12 月 17:25:23
編集
>ghosxさま
おおお。お久しぶりでございます~。
そのせつは感性豊かなコメント楽しませていただきました。
お見限りなくご来臨いただき感激でございます。
(*^^)v

pixivも御覧になってくださったんですね。
かんそう書いてってくだされば、狂喜乱舞したんですけどね~。
おひままときにでも、ゼヒお願いいたします☆
by 柏木
URL
2015-01-13 火 00:15:45
編集

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