小父さん、小父さん・・・
きょうの小父さんは、なんかいやらしいよ。
裸になって生き血を吸わせろ なんて。
ちょっといやらし過ぎや、しないかい?
血を吸われるのは、かまわないけど。
小父さんが美味しそうにゴクゴク飲んでくれると、ボクも嬉しかったりするからね。
でも、きょうのはいつもと、すこし違うね。
裸になれ なんて。
ハイソックスだけは、履いていていい なんて。
Tシャツや半ズボンを脱ぐときに。
ボクがちょっぴり、ドキドキしたの。
小父さん、気がついている?
きょうのボクは・・・なんだかいつもより、汗っぽいや。
あっ、ボクの首すじ咬んだね?
血が、すーっと垂れていく。
鈍い痛みが、じんわりと。
ボクの理性を痺れさせてく。
小父さん。
小父さん。
ほんとうは・・・お目当てボクじゃないんだろう?
母さんの血を吸いたいの?
婚約したばかりの姉さんを襲いたい?
妹のセーラー服のえり首から覗く首すじを見つめる目も、いまとおんなじくらい、やらしいよ。
でも、でも。
この昂ぶりも、うそじゃないんだね?
股のすき間にじんわり拡がるこの生温かさ――
いったいきょうの小父さんは、どうしちゃったの?
いつもより。
ボクを抱きすくめる腕にも、ギュッと力がこもっているよね?
あ、うん。求められてる気分って、悪くないよ。むしろ好きだよ。
だから小父さんに、生き血を吸わせろってせがまれても――ボクはつい、許しちゃうんだよね。
どうするの?どうするの?
えっ?お婿に行けなくなるかもって?
そんな心配、ないじゃない。
ボクだって、お嫁さんをもらうときには。
処女のうちに、小父さんに紹介してあげるつもりなんだから・・・
追記
このワンシーンを、イラストにしてあります。
http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=49046772