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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

こういうことは、愉しんじゃったほうがいい。

2015年03月26日(Thu) 07:00:12

すっかり姦られちゃいましたねぇ。おふたりに。
母さんは自分を犯した吸血鬼に、そういった。
いつもと変わらない、声色だった。

まあ、まあ、しかたないでしょう。このあたりの風習だそうですね。
郷に入りては・・・って、申しますものね。
自分に言い聞かせるように、そういうと。
母さんは真紀子をふり返って、こういった。
こういうことは、愉しんだほうがいいの。

真紀子はべつの男に血を吸われ、姦られているさいちゅうに。
ずうっと悲鳴を、あげつづけていた。
けれども――
涙目の顔だちに浮かんだ表情は、いままでとは別の感情を、滲ませている。
一瞬白い歯をみせた真紀子に、母さんは「それでいいのよ」と言った。
姑を犯したばかりの男が目の前に立ちはだかるのを、真紀子はぼう然と見あげていた。
戸惑う真紀子に、母さんを犯した男が迫っていって。
母さんは、嫁を犯した男に、自ら唇を与えていった。

相手を取り替えあって情事に耽る嫁姑に。
おや、おや。あいつもなかなか、やるじゃないか。
白髪頭を掻きながら。
父さんはのんきにも、そんなことを呟いている。
永年連れ添った妻が、自分以外の男を、同時に2人も受け入れてしまっているというのに。
もっともぼくも、同じ立場・・・
2人めの男を相手に腰を振りはじめる真紀子を見つめ、
目線がクギづけになって、離せなくなっている。
真紀子のあしらいは、さいきんご無沙汰がちの夫婦の営みよりも、熱っぽかった。
それでいいんだ。
こういうことは、愉しんじゃったほうがいい。
母さんと似たような言い草だった。
やっぱり似たもの夫婦なのだろうか?

唇をせわしなくうごめかせ。
ふたりの女たちから生き血を啜り取ってゆく男たち――
旨そうだね。
ぼくが呟くと。
気に入ってもらえる方が、まだしもだな。
父さんも応えてくる。

ふたりの顔色がすっかり蒼くなったころ。
宴は終わった。
まだ吸い足りなさそうな男どもに、
母さんはまたいらっしゃいよなんて言っているし。
真紀子は最初の男とメールアドレスの交換を始めていた。

ここで男どもが出ていったら、間抜けだよな。
あけすけに挨拶でも、したいのだろうか?
これからも家内をよろしく・・・なんてふうに。
でもそんな衝動、わからなくもなかった。
こちらの気分を見透かすように。
母さんは真紀子に囁いている。

だいじょうぶ。
男のひとたちもきっと、今頃覗いて愉しんでいるから。
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