淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・
愛情。
2015年04月05日(Sun) 06:50:02
ただたんに、「喉が渇いた」と言われただけならば。
きっと断っていただろう。
わたしが彼に妻の生き血を吸うのを許したのは。
「奥さんを愛している」って、言われたからだ。
彼らといえども、愛する人の生命を奪うことはしないだろうから――
渇いた喉を抱えながら、なん人もの愛人をも抱え、かわるがわる訪う男。
最愛の妻を、彼の愛人の一人として捧げたことを。
わたしはたぶん、後悔しない。
今夜も妻は、夜だというのに着飾って。
真夜中のデートに、出かけてゆく。
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