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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

彼女の味見。

2015年04月06日(Mon) 08:01:10

この子、きみの彼女?ちょっと味見させてね~。
ハルキは涼太と由紀奈のまえに腰を下ろすとすぐに再び腰をあげて、
由紀奈の首すじに唇を近寄せた。
制止する間もなかった。
その場にへたり込んでいちぶしじゅうを見守る涼太のまえ。
由紀奈の白いうなじを咬んだハルキは、ゴクゴクと喉を鳴らして由紀奈の血をむさぼった。

遠くからさ、友達に写メしてもらったんだ~。
ハルキがふたりに見せた、携帯の画面。
抱き寄せられた由紀奈が、ハルキに咬まれている画像だった。
あんまり素敵だから、待ち受け画面にさせてもらうね♪
ハルキは邪気のかけらもない顔をして、声をあげて笑った。
あっけらかんとした笑い声に、血を吸われた由紀奈も、彼女の血を吸われた涼太も、あっけにとられていた。

由紀奈可愛いよね~。
ほら、一生けんめい献血してるって感じじゃん。
ハルキの携帯画面のなかで、由紀奈は頬をかすかに染めて、羞ずかしそうに目を瞑っている。
制服のブラウスの襟首にバラ色のしずくを撥ねかしながら神妙に俯いている様子は、
ほんとうに心から献血しているような錯覚を――涼太に植えつけていた。

涼太のやつ、案外嬉しそうじゃん~。
由紀奈に見せたのは、尻もちをついた涼太の写真。
お手々はさりげなく股間をさぐり、目つきはあきらかにぽーっとしている。
けれどもハルキはわざと、そうした露骨なことは由紀奈の前では口にしない。
彼氏の恥に目を背けてくれたことに、由紀奈はハルキに対してかすかながらも感謝を覚えた。

由紀奈、俺のハイソックス好きを心得てるみたい。
待ち受け画面は、由紀奈を襲うたびに更新になるらしかった。
こっちに向かってお尻を突きだして四つん這いの姿勢を取らされている由紀奈は。
恐る恐るこちらを振り返って、ハイソックスを履いたままのふくらはぎに咬みつくハルキを盗み見ている。
濃紺のハイソックスにきりりと引き締まったふくらはぎに、ハルキの牙を根元まで埋め込まれているのを。
じかに視たい・・・とはさすがに、涼太も口にすることはできなかった。

ねえ、ふたり・・・いつからつき合ってんの~?
ハルキはいつも、風のように現れる。
たいがいは、公園で二人きりでいるとき。
でも、肝心のところでは決して、二人の邪魔をしようとはしない。
だからふたりは、キスも済ませていたし、ペッティングも愉しんでいた。
え?ああ・・・もう半年になるかな・・・
そうね。文化祭のときからだもんね。
じゃあ、どうして最後までイッちゃわないの~?
つき合うって、要するにそういうことじゃん。
ハルキのストレートな言いかたに、二人は声も出せずに俯いた。

セックスを経験した子がハルキに襲われると、エッチまでされちゃうんだよね?
下向の時にいつも肩を並べるはずの涼太の代わりに、きょうはハルキが隣にいた。
ウン、そうだよ。それって、礼儀じゃん。
エッ!?礼儀・・・!?
びっくりしてふり向く由紀奈を、ハルキはひょうひょうとして受け流す。
綺麗なひとだなって思うから、襲う。魅力的だなって思うから、抱いてしまう。
好きになったレディへの最上の敬意の払いかたが、それだと思うね。
さいごのほうはハルキも、真顔になっている。
真顔になったハルキの横顔を、由紀奈も真顔になって、じいっと見つめていた。

覗きはよくないよ~。
ビクッとして振り向くと、そこにはハルキがいた。
イタズラっぽく笑うようすは、いつもながらに邪気がない。
さっきまで自分より20歩ほど前を由紀奈と歩いていたはずなのに、いつの間にこうなったのか?
電信柱から顔だけ出して、ふたりが連れだって四つ角を曲がって姿を消したあとも、ぼーっと見送ったままでいた。
いちどだけの約束で、由紀奈と連れだって下校する権利を譲ったはずなのに。
どうしてもふたりの様子が気になって、気がついたらあとを尾(つ)けてしまっていた。
気にしない。気にしない。彼女なんだもん、気になって当たり前だよね。

彼女、いいこと言ってたよ~。
俺ってさ、男子を識ってる女子の血を吸うときって、セックスまでしちゃうだろ?
だからさー、涼太とヤったらすぐに、俺に犯されちゃうんじゃないか?って心配してるんだ。
彼女があと一歩のところで落ちないのは、そういうわけ。
こないだ芝生のうえで、ふざけたふりをしてのしかかってみたときも。
そのまえにパンティのなかに手を入れてまさぐりながら、押し倒そうとしたときも。
必死になって拒んだ由紀奈。
もしかして・・・あいつに気があるんじゃないの?って言ったら、涼太までそんなこと言うの?って、泣かれてしまっていた。
きょうの放課後も、
「よう、たまには俺と帰らない?」
って、なんの説明もなしに声をかけたきたハルキに、「いいわよ」ってふたつ返事でついていったのも、
もしかして・・・もしかして・・・なんて。
思ってしまっていたのだった。

彼女の気持ち?さぁ~?そんなの自分で確かめたら?だってきみ、由紀奈の彼氏じゃん。
由紀奈はどう思っているんだろう?って、訊いたとき。
ハルキは珍しく、涼太のことをばかにしたような顔で見た。
自分で訊けないんだったら、俺味見しちゃおっかな~?
わざとのように挑発的に輝いたハルキの顔つきが、じつはマジなのを、涼太はいやでも気づいてしまっている。

味見しちゃっても、いいよね~?
気まずく黙りこくってしまったふたりの間に、割り込むように。
ハルキはいつもの性悪な笑みで、二人をかわるがわる見た。
彼女さ~。俺に処女の生き血を吸わせつづけてくれたくって、涼太とエッチしなかったんだってさ~。
でもそうすると、涼太は気の毒に、彼女の味見をされつづけちゃうんだよね~。
人間と吸血鬼とでは、味見の仕方が違うから、共存できなくはないんだけど。
吸血鬼だって、人間の女の子を好きになっちゃったら、エッチすることはできるんだぜ?

綺麗だなって思うから、襲う。魅力的だなって思うから、エッチしちゃう。

まえにあいつ、そんなこと言ってたっけ・・・

ハルキにとって由紀奈は、やっぱり魅力的なの?
もっちろん!
血を吸うだけじゃなくって・・・その・・・たとえば・・・女の子として・・・?
・・・言わせるなよ。
いつもおちゃらけているハルキが、珍しく真顔になった。
セックスは愛するレディへの最上の礼儀――そう言ったときとおなじ、顔つきだった。
あたし、ハルキくんとエッチする・・・
由紀奈の可愛い唇から、怖ろしい言葉がこぼれ出た。

つき合うのはもちろん、涼太くん。結婚するのも、涼太くん。だって同じ人間なんだもの。
でも、最初のエッチは、ハルキくんとする。
それから結婚してからも、ハルキくんとのエッチを優先させてあげる。
だってハルキくん、自由なように見えて、居場所がないんだもの。
こんなあたしでも・・・つき合いつづけてくれる・・・?涼太くん・・・

そのあとどうなったのか、涼太はよく思い出せない。
しどろもどろに頷いてしまって。
ハルキにおめでとうを言って。
覗きはダメだけど、今回だけは特別だよ~って、いつもの調子で言われて。
彼女なはずの由紀奈に、ハルキが用意したロープでぐるぐる巻きに縛られて。
由紀奈は器用だもんな・・・って、痛すぎないけれど身じろぎできない縛りかたに、感心してしまって。
ブラウスの釦を外してブラジャーをのぞかせた由紀奈に、ハルキが息荒くのしかかっていって。
吸血するときと、いっしょじゃん・・・って、我ながら冷静な観察をして。
すその乱れたチェック柄のプリーツスカートからはみ出した太ももが、ひどく眩しくて。
痛そうにキュッと瞑ったまぶたを縁取るまつ毛の震えに、吸血されるときといっしょじゃん・・・って、やっぱり冷静に観察しちゃって。
その瞬間歯を食いしばった由紀奈の顔に、思わずパンツを濡らしちゃって。
野郎、6回もするなんて・・・って、ここでも冷静に回数まで数えちゃって。
太ももを伝い落ちる血を舐め舐めするハルキに、好きにやらせながら、彼女のむき出しの肩にブラウスを着せかけてやって。
あたしのいちばん恥ずかしいところ視られたんだから、いっしょにしたのと同じだよ・・・って、由紀奈に妙な慰め方をされて。
それ、フォローになってないじゃん!って言ったら、
だって~、さいごのほうすっごくキモチよかったんだもん!って、プライドが跡形もなくなるようなことを言われて。
三人連れだって、青春だね・・・ってわけわかんないこと呟いて、バイバイをして。

由紀奈とはじめてセックスをしたのは、披露宴のあとの新婚初夜。
そういう肝心なときだけは、あいつ邪魔しにこないんだ。
いつもは居場所のないあいつ。
こんなときどうしてんのかな?なんて、妙に気になっていたら。
隣で寝ていた由紀奈も、おなじ想いだったみたいだけど。
それでもあいつは、さいごまで現れなかった――

出勤している留守にあいつが居座って。
新居で新妻を、精液まみれにさせているって聞いたけど。
それでも涼太は――由紀奈もハルキのことも、大切に心に抱いているのだった。
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時事ねたは、やらないことにしているのですが。
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愛情。

コメント

まだ処女の彼女が目の前で6回されて喪失→快楽
付き合ってる時にも(たぶん)ヤラレまくってて…
いったいどんな初夜を迎えたことやら 笑

まあ、この世界のカップルは幸せになるんだけど 笑

by -
URL
2015-04-13 月 23:25:17
編集
-さま
> まあ、この世界のカップルは幸せになるんだけど
ツボを心得てくださり、ありがとうございます。
つき合っている最中も、もちろんヤラれまくっておりますね。たぶん。
^^;
彼氏同伴でヤラれに行ったり、彼氏にナイショでヤラれに行ったり・・・
きっとそんな関係性にも、彼氏は昂ぶりを抑えられなくなっていたりして。

いつもながら、いびつなお話で恐縮でした。
(^^ゞ
by 柏木
URL
2015-04-14 火 07:08:53
編集

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