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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

和解の風景。

2015年11月27日(Fri) 07:53:45

妻を隣室に引きずり込んだその男は、
ぴたりと鎖されたドアの向こうで、
ひぃひぃ・・・
はぁはぁ・・・
声だけを熱く洩らして。
一時間後素っ裸の姿で、ひとりで部屋から出てきた。

ストッキング破いちまった。弁償するからね。
男はわたしに、札束の入った封筒を渡した。

これで家内に、あんたの家に伺わせるときのスーツを買わせましょう。
わたしはそういうと、さいごの夫の意地を見せたくなった。
一発だけ、あんたのことを殴ってもいいですか?

男はいさぎよく、無言でわたしのまえにスッと立った。
手加減したつもりだったけれど、男はわたしに一発叩かれると、
部屋の隅まで吹っ飛んだ。
だらしなく尻もちをついた男が起ちあがるのに手を貸しながら、
わたしはひと言、「おめでとう」と、いってしまった。
男は悪びれもせず、「ありがとう」と応えた。

部屋からやっと出てきた妻は、スカートだけを着けていて、
自分をモノにした男に向かって、「ふつつかでした」と頭を下げた。
「ごちそうさま。おいしかったですよ」
男はそういうと、妻のお尻をスカートのうえから撫でつけた。
手つきがひどく卑猥だったけれど、わたしは精いっぱいの寛大さを表情にして応えていた。
「お口に合って、なによりでした」

「お茶淹れますね」
むき出しにされたおっぱいを揺らしながら、
打ち解けた男ふたりを背にすると、
妻はいそいそと、台所に立ってゆく。

固めの杯は、妻の淹れた玉露茶だった。



あとがき
コチラのほうがあとから浮かんで、先にかけてしまったのでした。
A^^;
10分くらいで描いたかな?
どこかに似たようなお話が、あるかもしれないですが・・・
^^;
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