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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

共存の風景。

2015年11月27日(Fri) 08:00:53

「セックスは素晴らしいけど、主人のことを愛しています。離婚までする気はありません」
妻はきっぱりとした口調で、自分のうえにのしかかっている男に、そういった。
男は半裸。
妻ははだけられたブラウス姿。
腰から下は、スカートをはぎ取られた下肢がむき出しになっていて、
びりびりに破かれたストッキングだけを、まだ足許にまといつかせていた。

夫の前での強姦は、夫婦ともにこたえたけれど。
わたしよりもはるかに逞しい身体に圧倒された妻は、
いつの間にか激しく腰を振って応えてしまっていたし、
真っ先に風呂上がりのまま縛られたわたしは、
そんな妻の痴態に昂った証拠を、じゅうたんのうえに粘液として吐き出してしまっている。

「そういうわけですから」
妻はわたしと初めて目を合わせ、少しだけ口ごもる。
「わたし、このひとと時々、お逢いしますから」
「ああ、いいよ。ぼくも歓迎するから」
思わず口にしてしまったひと言に、妻は「うれしい」と口にした。

わたしのまえの一対の男女は、再び無言で、熱いまぐわいに戻っていった。

妻の浮気を許した夜。
それは、結婚記念日のつぎに、夫婦のあいだで記憶される夜となった――
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