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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

優香のつぶやき。 (娘の身代わり・娘目線)

2015年12月29日(Tue) 15:16:18

忍田さん・・・いる?
あたしはいつものようにおずおずと、部屋を覗いた。
畳部屋のなか、毛布にくるまるようにして、忍田さんは横たわっていた。
きょうはきみのママが当番のはずだが。
上目づかいの弱々しい視線が、ちくりとあたしの胸を刺す。
ママ貧血だから・・・代わりにあたしが。
そういうあたしだって、貧血だった。
あたしの顔色でそれと察した忍田さんは、なにかいおうとしたけれど、
すぐに押し黙って、毛布をはねのけると、起きあがった。
はだけた浴衣から、蒼ざめた胸元があらわにのぞく。
かわいそう。血が欲しいんでしょ?
あたしは知らず知らず、同情の視線になっていた。

忍田さんが起きあがったあとの、布団のうえの空白が、あたしのために空けられていた。
「ジャケット、脱ぐね」
ブレザーを脱いでブラウスの襟元をくつろげると。
あたしが思い切りよく布団のうえにあお向けになる。
忍田さんは息荒く、あたしのうえにのしかかってきた。

尖った牙が首すじのあたりを、チクチクと侵してくる。
さいしょのころは、とても怖かった。
家に帰して・・・って、泣き叫んでいた。
でも、いまはちがう。
――血を吸われるなんて嫌。家に帰してください!
口ばかりはそんなふうに抵抗しているけれど。
ほんとうは・・・彼のことをそそりたいだけ。
案の定。
あたしの稚拙な誘いに乗った彼は、ククク・・・ッといやらしい笑いを洩らしながら、
尖った牙をあたしの首すじに、埋め込んできた。
じゅぶっ・・・。
飛び散る血潮の生温かさに、真っ白なブラウスを染めながら。
あたしは意味もなく、うつろな笑い声をもらして、
布団のうえで手足をじたばたさせて、はしゃいでいた。

あたしを抑えつけて、ひとしきり血を吸い取ると。
どうやら彼は、満足したらしい。
パパとママの血を吸い取ったのと同じ喉が、あたしの血に濡れている。
家族ぐるみで尽くしている気分が、言うに言えないほど、心地よい。

さいしょはいやいやをして。
それでも献血の義務を自覚しながら。
心ならずも相手をするそぶりで、ぎこちなく許していって。
血潮に秘めたうら若さを、すみずみまで味わい尽される。
あとはひたすら、のしかかってくる彼の身体に手足をすり寄せるようにして、
パンツを穿いてない無防備な股のあいだに、びっくりするほど熱くほてった鎌首を、なすりつけられてゆく。

彼があたしのことを犯さないのは。
あたしの彼氏に遠慮しているわけではない。
あたしを犯しちゃったら、処女の生き血を吸えなくなるから・・・ただそれだけ。
でもどうやら、忍田さんは――
中学に上がったばかりの彼氏の妹に、目をつけたらしい。
初めての瞬間は、いつ訪れるのか。
そんな紙一重のスリルを、きょうもたっぷりと、味わわされる。

腹ばいになったあたしの足許に。
彼はそろりそろりと、這い寄ってきて。
お目当ては、ハイソックスを履いたあたしのふくらはぎ――
この頃には珍しく、真っ白なやつを履いてきた。

さいしょに逢ったとき。
真っ白なハイソックスに、赤黒いシミを飛び飛びに散らされて。
泣きべそを掻きながらたどった家路。
それ以来。
あたしは白のハイソックスを、履かなくなった。
彼に逢うときには、きまって求められる、ふくらはぎへの欲情まみれのキス。
あたしはそれを、紺のハイソックスを履いて、受け止めている。
まだしも、血のシミが目だたないだろうと・・・

白はエエの。
忍田さんはしわがれた声で、そういった。
そお?
あたしは知らん顔をして、澄ましてそっぽを向いていた。
しなやかなナイロン生地のうえから、欲情まみれのいやらしい牙が、
あのチクチクとした気配を、迫らせて来る。
あたしは無意識に脚をよけて、彼はそんなあたしの足首を、力ずくで抑えつける。
あー、ダメ・・・っ。
わざと発した拒絶の声を、忍田さんは真に受けて。
あたしのことをわざとじらしながら、ふくらはぎを咬んでゆく。
真新しいハイソックスを、よだれでじゅくじゅくと濡らしながら。

ずぶ・・・
埋め込まれる牙に、
・・・っ!
声にならない声をあげて。
しみ込んでくる生温かい血潮が、とてもとてもいとおしい。
一滴でも多く、啜り取らせてあげたい――
パパとママから受け継いだ、たいせつな血。
でもその血潮で、このひとを気が済むまで、癒してあげたい――
あたしの逢瀬を見守ってくれるパパや、
あたしと交代で献血をしてくれるは、
あたしがハイソックスを汚しておうちに帰っても、きっと叱ったりはしないだろう。

忍田さんは、ハイソックスを履いた脚に、あちこち咬みついてきて。
あたしのハイソックスが真っ赤になるまで、やめなかった。
――お嬢さん、あんたの脚を咬んでいいかね?靴下を汚しても、かまわんかね?
ひと咬みするごとに、彼はわざわざあたしに許可を求めてきて。
――エエいいわ。思い切り咬んで。あたしのハイソックスを、真っ赤に汚して。
あたしは彼をそそるような言葉を口にして、許しつづけていった。

この靴下を履いたまま家に帰るのだぞ。
耳もとに注がれた命令言葉は、人のわるい意地悪さに彩られていて。
けれどもあたしは、応えちゃっている。
エエそうするわ。咬まれたてのハイソックス、みんなに視られるのが嬉しいわ。
彼氏の家に寄って、見せびらかしちゃおうかな・・・
男は含み笑いを浮かべた唇を、なおも圧しつけてきて――
真っ白だったあたしのハイソックスに、さらにおまけのシミを拡げていった――
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