FC2ブログ

妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

嫁の身代わりに姑が・・・

2015年12月30日(Wed) 07:23:27

(姑の告白)
吸血鬼に囚われた息子の嫁を救い出すために、身代わりになる――
そんなただならぬ気持ちを抱いて訪れた、山里の大きな屋敷は。
そんなまがまがしいことが行われているとはとても思えない、瀟洒な風情でした。
夫に送り出されて独り、訪いを入れると。
すぐに、奥へ通されました。
ええ、独りでお伺いしたんです。
夫は随(つ)いてきたいと申したのですが。
わたくしのほうから、堪忍してほしいとお願いしたんです。
だって。
この村の吸血鬼に、人妻が血を吸われるときには。
肌身も許さなければならない と伺ったので・・・
さすがに主人のいるまえで、そのようなことをお許しできるほど。
わたくし、破廉恥にはなれませんでしたから。

そのかたは、お屋敷の一番奥の広間にいらっしゃいました。
傍らには、息子の嫁が、気のせいかひどく毒々しい微笑みを泛べています。
嫁はわたくしの姿を認めると、すぐにその毒々しい笑みを消して、しおらしく謝罪するように、お辞儀をしました。
けれどもわたくしには、彼女が瞬間見せたあの笑みを、忘れることができませんでした。
むしろ、わたくしの血をご所望だという老吸血鬼のほうが、紳士に映ったくらいです。

このひとを(そう言ってあの方は、嫁のことを少しだけ、自分のほうへと引き寄せました)放す代わりに、
あんたがわしに血を下さるとお言いなのかね?
男の瞳は、むしろ悲し気に輝いていました。
わしだって、好きこのんでこのようなことをしているのではない。
そう言っているように見えたのは、わたくしの気のせいだったのでしょうか。
ハイ、そのつもりでお伺いしました。嫁をどうか、家に帰してくださいませ。
お応えの後半、気力を取り戻したわたくしの語気は、いつもの気丈さを取り戻していて、
そのことにわたくしは、寸分の安堵を感じました。

承知しました。美香さんをお返ししましょう。
男は意外なくらいにあっさりと、嫁の手を離しました。
嫁は男の傍らから、自分の足で歩いてきて、わたくしにそっと会釈をしました。
やはり謝罪するように、しおらしく。
けれども、なにかを言いたげにちょっとだけ開かれたその口許に、かすかに邪悪なものが漂うのを感じたのは。
果たして、わたくしの気のせいだったのでしょうか。
嫁は、「ごゆっくり」とだけ、わたくしに囁いて、そのまままっすぐにわたくしの傍らを通り過ぎて、広間の出口へと向かったのです。

安心されよ。嫁ごはご自分の足で、ご夫君のもとに戻られる。
老紳士の言葉は、信用して良いように直感しました。
こちらへ。
手招きに応じて一歩まえに出るのには、勇気が要りました。
立ちすくむわたくしを前に、老紳士は「ああ、そうですね」と、わたくしの気持ちを察したらしく。
ご自分から座を起って・・・気づいたらもう、間近に立ちはだかっていました。
失礼。
有無を言わせない瞬間でした。
男はわたくしの背後にまわり、わたくしの両肩を掴まえると・・・あっという間に首すじを咬んでいたのです。

あ・・・
声をあげるいとまもありませんでした。
刺し込まれた二本の牙は、皮膚の奥深く、根元までずぶりと埋め込まれて・・・
ちゅうっ。
血を吸い取る音に、わたくしは魂を消して、ただひたすらに立ちすくんでいました。


(息子の呟き)
ちゅうっ、ちゅうっ、ちゅうっ・・・
母の生き血を啜る音を隣室のドア越しに聞きながら。
ぼくはいたたまれない気分だった。
傍らには妻の美香が、毒々しい笑みを浮かべながら、ぼくの掌を握りしめている。
力づけてくれているように見えながら。
その実、血迷って室内に踏み込み、老紳士の行為を制止しようとするのを防いだのだと。
掌に置かれた妻の手の力の入れようで、それが伝わってきた。

お義母さまの血を、あのかたに吸わせてあげましょうよ。すこしでもまだ、お若いうちに。
あたしがお義父さまを、誘惑するわ。
そして、お義母さまの血を吸わせることに、ご納得いただくの。
あなたはただ、視て見ぬふりをするだけで良い。
吸血鬼さんに、少しでも多く、生き血を分けてあげたいのよ。

吸血鬼の棲むこの村に赴任して。
妻はすぐに、村の長老格でもあるその男に、目をつけられていた。
上司は彼を自宅に招待することをすすめ、
薄々相手の正体のわかっていたぼくは、それでもそのすすめを断ることはできなかった。
事情を抱えて都会を逃げ出さざるを得なくなったぼくと妻とは。
このひなびた村にとぐろを巻くそうした欲望に応じることを条件に、安住の地を得たのだから。
移り住んだ週の週末に、ぼくたちは初めて血を吸われ、
貧血で身動きできなくなったぼくの傍らで、妻は犯されていった――
理性まで奪われたぼくは。
その光景を、ただの男として、愉しんでしまっていた・・・

いま目の前で、妻をモノにした同じ男が、母さえも堕としてゆこうとしている。
ひそかにあとを尾(つ)けてきた父さえもが、なにも手出しをしようとせずに。
永年連れ添った母の受難を、つぶさに見守りつづけていた。


(舅の証言)
嫁の誘惑を拒むことはできませんでした。
お見合いの時に一目ぼれしてしまったのは、むしろわたしのほうでしたから。
だからこそ、従順だが優柔不断でもある息子の背中を押すようにして、この縁談をまとめたくらいです。
黒のスリップに黒のストッキング姿で迫ってくる嫁は、蛇のようにしなやかに身体をくねらせて、
独り寝の床に、入り込んできて。
ツタが巻きつくように、その白くて細いかいなをわたしの背中に回していったのです。
息子の目を意識しながら。
嫁の細腰を抱いて、何度も射精をくり返してしまっていました。

お義父さま。
声を落とした嫁は、おそろしいことを口にしました。
嫁の血を吸っている吸血鬼が、妻の生き血も欲しがっている。
だから私たちに協力して、呼び寄せてほしい。
そうじゃないと私、貧血になって身体を壊してしまう・・・
わかった。そうしよう。
妻には事の成り行きを半分しか告げずに、
それでも妻がすぐ行く、と応じてくれた時には、
共犯者たちと安堵と満足の笑みを交し合っていたのでした。
田舎に移り住んだ息子夫婦に、異変が起きている。
ひとり田舎に赴いた主人からの、そんな連絡。
くわしいことはお前もこちらに来てから・・・と。ただそうあるだけだった。

半開きになったドアの向こう。
妻はもう、酔い酔いにされていて。
もはや立ちすくむ余力さえなくなって、じゅうたんのうえにうつ伏していました。
男はなおも容赦なく、妻の脚に咬みついていました。
黒のストッキングをチリチリに咬み破られながら、血を吸い取られてゆく妻は、白目になってすでに気絶していました。
けれども、知らず知らずのうちに、自分の礼装を不埒な愉しみに供してゆく妻の気前のよい振る舞いに、
わたし自身がドキドキと胸を震わせていました。
息子夫婦にも悟られないようにと、無表情を装いながら。

侵されてしまったときには・・・
さすがに声がありませんでした。
嫁は残酷な微笑みを泛べて、わたしの傍らにそっと寄り添いました。
息子はただかたまって、固唾をのんで事の成り行きを見守っていました。
生みの母親の濡れ場を初めて目にすることに、異様な昂奮を覚えたのでしょう。
でも彼が性的に昂奮していることは、遠目にもそれと見て取ることができたのです。
あさましい・・・などとは、言えた義理ではありません。
わたし自身が、そういうことに歓びを自覚してしまっていたのですから・・・

嫁は、だまってわたしの手を握ると、言いました。
ふたりだけにして差し上げましょうよ。
ああ、そうするよ。
やっとの思いでわたしはそう応えると、嫁に手を引かれるまま、隣室へといざなわれてゆきました。
息子はまだ見ているつもりでしょうか。
「ごゆっくり」と、ひどく気の利いたことを言って、
早くもブラウスの胸をはだけ始めた新妻のようすを、ごくあたりまえのように見つめて、
わたしがもう自分から、嫁を密室に引き込むのを、止めようとはしませんでした。

お母様のを視て、あのひと愉しむおつもりよ。いやらしいわね。
ふたりきりになった嫁が、そういって白い歯をみせます。
わたしはその歯をふさぐようにして、力ずくの唇を重ねていったのでした・・・


(嫁の独白)
気高く厳しいお母様に、お行儀よくしつけられてきた和夫さん。
あなたの一家の誇りを汚すことが、あたしの隠れた欲望なのだと。
この村に来てつくづく、わかったわ。
あなたの目のまえで、初めてほかの男に抱かれたときの、
あなたの顔は、見ものだったわ。
ああ、とても、すっきりした。
都会でのあんなことやこんなことが、全部吹っ飛んじゃうくらいに。
あそこで出会った人たちには、もう二度と会わなくてもかまわない。
あたしはこの村で、吸血鬼の娼婦として生きていく。
その手始めに、あなたのお母様を狙ったの。
でも本当は。
おなじ女として、仰ぎ見るほどの存在であるお義母様に。
あたしのレベルまで、降りてきていただきたかった。
落差が大きすぎて、「降りる」じゃなくて「堕ちる」だったかもしれないけれど。
うふふ♪
でも、いいでしょ?
自分の母親が堕ちるところなんて、めったに見れるものじゃないわ。
あたしが犯されるときよりも、あなた昂奮していたわよね?ちょっぴり嫉妬♪
これからは。
あたし好きなように生きていく。
ええ、ずっとあなたの奥さんでいてあげるわ。
あなたの家名を汚すため。
笹部夫人のまま、あのひとたちに抱かれていくの。
どうぞ末永く、よろしくね・・・


(再び姑の告白)
それからというものは。
あのかたは毎晩のように、わたくしのところにお見えになりました。
真相を知ってしまうのに、半日とかかりませんでした。
いびつに歪んでしまったわたくしのベッドには、長年連れ添った夫はさいごまで順番を譲らされて、
ほかの男性たちの御用が済むのを、夜明けまで待っていてくれました。
ええ、村の衆の全員と契ってしまうまで。
それは続けられたのです。
わたくしは、身体の相性の良い男性を5人、選ぶことを命じられて。
その方たちと、交際することになったのです。
そのなかには、おぞましいことに、息子も含まれていたのです。
でも、理性を奪われてしまったわたくしには、むしろそんなことさえ、いまでは誇りに感じるのです。

毎日おめかしをして、きりっとした都会ふうのスーツに装って。
日ごとに入れ替わる恋人たちと交し合う、齢不相応の猥雑すぎる逢う瀬。
それは村はずれの荒れ寺や、ときには納屋で行われて、
わらや、泥や、どろどろとした精液や
吸い取られ辱められて、わざとほとび散らされたわたくし自身の血潮で、
わたくしはブラウスやスカートを、汚されていったのです。
ストッキングを一ダースほども、いたぶり抜かれ破かれたころには。
もうすっかり、娼婦になり切っていました。

息子とも、デートするんですよ。それも主人のまえで。
そういう夜は、主人は美香さんと、一夜を過ごします。
息子はわたくしを抱くときとおなじくらい、わたくしが凌辱される刻を歓びます。
ええ、息子に同伴されて、男たちと逢いにいくこともあるんです。
母を手引きしました。どうぞ気の済むまで辱めてください――
その日のわたくしのお相手にそう告げるときの息子の声は、昂ぶりに震え、上ずっていました。
居心地のよいおぞましさ。
そんな想いをかみしめながら。
わたくしは夫や、息子や、嫁のまえでさえも。
薄汚れた納屋の奥や陽射しの降りそそぐ休耕地の真ん中で、
新調したばかりのスーツを泥と男たちの精液にまみれさせながら。
見る影もなく破けてひざまでずり落ちたストッキングを、時折引き伸ばしながら。
あ、はあ~ん・・って、いやらしく下品な声をあげながら。
守り通してきた貞操を、きょうも惜しげもなく振る舞いつづけるのです。

わたくしの血は、嫁を救い出すために、費えとなることをお許ししたつもりだったのですが。
嫁を抱き、わたくしが犯されることを心の奥で希望していた主人をも、
妻と母親を吸血鬼にプレゼントしたがっていた息子をも、
我が家の家名に泥を塗り、わたくしを自分と同じ娼婦にしたがっていた嫁をも、
そして――都会の婦人の生き血や肉体を欲する村の多くの男性たちをも。
意図せざることではありましたものの、彼らすべてをわたくしの血が救ったのかと思うと、
わたくし自身も救われたような気がいたします。
きょうも辱め抜かれ、そして愛でられるために。
主人や息子が盗み見るなか、わたくしは鏡台に向かうのでした。
前の記事
早くも年の瀬
次の記事
彼女と妹と。 (娘の身代わり・優香の彼氏目線)

コメント

コメントの投稿

(N)
(B)
(M)
(U)
(T)
(P)
(C)
管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
http://aoi18.blog37.fc2.com/tb.php/3244-04cab558