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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

おっ・・・大人をからかうもんじゃありませんッ!

2016年01月14日(Thu) 22:17:57

「おっ・・・大人をからかうもんじゃありませんッ!」
嫌がる久美子叔母さんのひざ小僧を抑えつけて、ボクは叔母さんのふくらはぎにかじりつく。
通勤用のスーツのスカートのすそから覗いた脚は、肉づきたっぷりで、
吸血鬼になったボクの目からみると、熟れた果物と同じくらいの価値がある。
「ダメでしょう。いけないでしょう。私はかりにも、あなたの叔母さんなんですよ!」
久美子叔母さんは気丈にも口で反撃を試みるけれど、ボクには痛くもかゆくもない。
肌色のストッキングを穿いた脚に、なん度も唇をしゃぶりつけちゃっている。
いつも気が強くて厳しい久美子叔母さんのストッキングは鋼鉄製かと思っていたけれど。
意外にもなよなよと頼りなく、女っぽかった。
それがボクのことを余計に昂奮させて、嗜虐心に火をつけた。
べろを下品に這わせてさんざんいたぶった薄地のナイロン生地は、
みるみるよじれ、よだれでぐしょぐしょに濡れて、
破れ落ちてくしゃくしゃになってたるんで、脛からずり落ちてゆく。
「もうッ!嫌ッ!」
叔母さんはヒステリックな叫び声をあげた。

叔母さんは、誇り高いキャリアウーマン。
ブランド企業の管理職をしていて、その収入と肩書と、余計なプライドのおかげで・・・
こないだ離婚して、姉である母さんのいるこの実家に、出戻りになって来ていた。
二階の離れた部屋を占拠して、そこから勤めに出る毎日。
母さんとは違うばりっとしたスーツ姿に、ボクの目が釘付けになったのは、いうまでもない。
久美子叔母さんが家に来た頃は、内気で気弱なボクだったけど。
吸血鬼の小父さんに血を吸われてからは、そうでもなくなってきている。
クラスの女の子の大半は、一度はボクに血を吸われていたし、
そういうのを厳しく取り締まらなければいけない立場の担任の永沢先生まで、足許にまつわりつくボクのおかげで、ストッキングをもう何足もだめにしている。

「こっ、子供のくせにっ!」
叔母さんはそういっていきどおるけど。
半ズボンにハイソックスを履いているからって、子ども扱いしたら大間違いだよ。
ボクは久美子叔母さんの穿いているストッキングをあちこち咬み破って愉しみながら。
わざと音をチュウチュウ立てて、叔母さんの血を吸い取っていった。
叔母さんのふくらはぎは、母さんのみたいに筋ばってはいなかったけど。
けっこう逞しくって、歯ごたえがあった。

足許からチュウチュウ血を吸い取られた久美子叔母さんは、貧血を起こしてぐったりとなる。
大人の女のひとがボクの魔術に屈する瞬間。
これが愉しくて、大人の女をつかまえて、血を吸っているのかも。
でも唇についた久美子叔母さんの血は、ひどくねっとりといやらしく、唇にまつわりついてきた。
識ってる男も、ふたりや三人じゃないな。それも結婚してからもやってる。
そんな子供らしからぬ感想は決して口にしないで、ボクは叔母さんの血を愉しみつづけた。
叔母さんが「もうダメ・・・」と呟いて、ほんとうにぐったりとしてしまうと。
こんどは首すじに、とりかかる。
まだ人を襲うことに慣れていないボクにとって、太い血管の埋まった首すじを咬むのは、まだひと仕事だったから。
相手が抵抗をやめてから、おもむろに咬みつくことにしていた。
血が勢いよく飛ぶので、飲める血の量よりブラウスに撥ねかるほうが多かったりして、もったいないからだ。
叔母さんの首すじは皮膚が厚く、大人の女のなまぐささを感じる。
すっかりノビちゃった叔母さんは、ボクが両方の牙を首すじに咬み入れても、まるきり無抵抗だった。

吸い取った血を口に含んだまま、そのいくらかをわざと、ブラウスの上にしたららせてみる。
叔母さんの血はボクの口許からぼとぼとと落ちて、真っ白なブラウスのうえには持ち主の血で赤黒い花がいくつも咲いた。

はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・
叔母さんは肩で息をしている。
母さんが戻ってこないうち、征服しちゃおう。
どす黒い欲望が、はじめて鎌首をもたげた。
ボクのいけない意図を瞬間で察したらしく、力の抜けた腕で必死に抗おうとしたけれど。
ボクはもう、母さんと担任の永沢先生とで、大人の女性の身体を識っている。
抵抗はすぐに止んで、なにも感じまいとして意固地に身体をこわばらせる叔母さんのスカートを、ボクは腰までたくし上げていた。
もどかしい手をもぞもぞさせて、ショーツを足首まですべらせて。
ゾクッとするほど濃い茂みの奥に、狙いを定めると。
ボクは手探り・・・いやちがう、ナニ探りっていうんだろう?
もたげた鎌首をすり寄せて、久美子叔母さんの太ももの奥を、こじ開けにかかった。
「こっ・・・子供のくせにぃ・・・」
悔しそうにうめく叔母さんに、ボクは心の中でつぶやいている。
だから叔母さん、それ反則だって。その言葉は禁句なんだって。
そういうことを考えてるから、ボクが荒れるんだよ。

学校に帰ってから夕暮れまでが、いつもよりずっと、早かった。

夜になって、すごく満ち足りた気分で、勉強部屋でひとりでいると。
ドアをノックする音がした。
母さんだったら、さっき淹れたての紅茶を乗せたお盆を持ってきて。
ついでにエプロンをはずして、一発やらせてくれたあとだった。
だれだろう?と思ってドアを開けると、ネグリジェ姿の久美子叔母さんがいた。
叔母さんは息荒く、ボクに迫ってくる。

いやらしい毒を、あたしの身体に入れたでしょう?
いいわよ、もう。大人の女の味を、ひと晩たっぷり、味わわせてあげるから・・・

セックスはもう、何回となくしちゃっていたけれど。
その晩ボクは、初めて男になったような気がした。
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帰り道でのお願い。

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