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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

世代は移る。

2016年01月24日(Sun) 09:55:17

子供のころに血を吸われて、吸血鬼になった。
父さんも母さんも血を吸わせてくれたけど――それだけではまだ、もの足りなかった。
だってその年ごろは、食べ盛りなんだから。
クラスの子を襲うなら、男の子だけにしなさいね。
いつも僕に血を吸われるたびに、スカートをめくられパンツまで脱がされてしまう母さんは。
恨みを買わないように――と、いつもそうつけ加えていた。
父さんのことは、だいじょうぶだから。相手が息子なら、まだ耐えられるって言っていたから。
破けたストッキングを脱ぎ捨てて、くずかごにむぞうさに放り込むと、あとから取り出して、裂け目を確かめて愉しんでいた僕は、
はやく中学に上がって、周りの女の子たちが黒のストッキングを履くのを、楽しみにしていたけれど。
それはあっさりと、おあずけになった。
その代わり。
クラスの男子たちはだれもが親から言い聞かされていて、協力的だった。

男の子は、だれもが半ズボンにハイソックスを履いていた時代。
だからといってべつに、女っぽいやつなんかいなかった。
だれもがいさぎよく、ハイソックスの脚を差し出して。
きょうはお前に咬まれると思って、履いてきたんだ・・・って、いいながら。
赤のラインが2本入った、ねずみ色のやつとか。
白地にひし形もようの入った、ちょっとおしゃれなやつとか。
なかにはストッキングみたいにスケスケの、真っ白なのを履いているやつもいた。
僕に咬まれるまえには、だらしなくたるませて履いていたハイソックスを、
だれもがきりっと引き伸ばして、見映えがするようにって、教室や廊下やベンチのうえにうつ伏せに寝そべって。
しなやかなナイロン生地のうえから、よだれの浮いた唇を吸いつけて、
その唇の両端からむき出した牙を、ズブズブと埋め込んでいった。

この街では、うんと若いうちに、結婚相手を親が決める。
友だちのなん人かは、そうして決められた彼女を連れて、おずおずと僕の前にやって来る。
女子の履いているストッキング、関心あるんだろ?俺の彼女でよかったら・・・
だれもがそういって、未来の花嫁を僕と二人きりに置き去りにしてくれた。
さいしょはむっつりと押し黙っていた彼女は、
上目づかいで怖々と僕のことを窺って。
足許にすべらせる唇を、うろたえながら避けようとして。
いやらしいよだれの浮いたべろを両脚になすりつけられてしまうころには、もう観念して目をつむって。
しまいには、ブチブチ、ぱりぱりと音を立てて、薄手のストッキングを見る影もなく咬み破られていく。

大人になったころ。
僕にはなかなかお嫁さんは来てくれなかったけど。
子供だけはもう、なん人もできていて。
その子たちが大きくなると、
男の子はサッカーストッキングを履いて、
女の子は学校に履いていく紺のハイソックスを脚に通して、
息をはずませて、僕の家へとやって来る。
父さんや母さんには、黙っていてね。
そういいながら、善意と共に差し出される脚たちに、
僕は淫らな接吻を、くり返してゆく。

やだ。近親相姦になっちゃう。
僕の腕のなかで、なん人の女の子がそういって、口を尖らせたことだろう。
はだけたブラウスから覗く、ピンク色をした乳首を。
くしゃくしゃにたくしあげられた制服のスカートのすき間から覗く、真っ白な太ももを。
息をつめて見守る、婚約者の男の子たち。
じつは半分血のつながった兄妹だと、どこまで気づいているのだろう?
僕はそんな男の子たちのまえ、我が物顔で腰を使って。
少女たちはされるがままに、激しい動きに応えてくれて。
男の子たちはひたすら股間を抑えて、場の雰囲気を愉しんでしまっている――
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