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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

3人の浮気相手。

2016年02月05日(Fri) 03:56:09

お隣の庄輔さんが、お洋服を買ってくださるの。
ご近所の鉄治さんのところに、お手伝いに行くの。
ご町内の富蔵さんと、仲良くしてくるわ。

出勤まぎわ、めかしこんだ妻はそんなふうに言って、きょうの浮気相手と行き先を告げてくる。
お互いに秘密は作らない。
彼らのルールは、そういうことになっているようだ。

3人の中で、結婚しているのは庄輔さんだけ。
わたしたちがこの村に移って来るまでは、その庄輔さんの奥さんのところに、ほかの2人が夜這いをかけていたらしい。
そんなふうにして、庄輔さん宅がふさがっているときに。
気を利かして座をはずした庄輔さんが、我が家にさいしょに迷い込んできた。
男の身体といえばわたししか識らなかった妻を、初めて堕とす権利を得たのは。
自分の奥さんをほかの2人に提供してきたご褒美だったらしい。
妻が庄輔さんと御馴染みになると。
やがて庄輔さんは、ほかの2人に妻を引き合わせるようになった。
3人の話を綜合すると、どうも、そういう順序になるらしかった。

わたしを含めた男4人で、2人の人妻を共有する日常――けれども夫たちにとって、思ったほど居心地はわるくなかった。
そもそもわたしは、ふだんの昼間は出勤してしまって家にはいない。
3人の男たちの訪問を、妻は代わる代わる受けることになる。
唯一の妻帯者の庄輔さんは、3Pがお好きならしく――奥さんを求めてほかのだれかが家に来ると、ふたりして自分の奥さんを愉しむことにしているらしい。
あぶれたほうのもうひとりが、わたしの妻を犯しに来るのだ。
おかげで頭数が、ちょうどよい割り振りになりました――と。
庄輔さんは時折、身もふたもないような感謝の仕方をしてくる。

わたしより7歳年上なだけの鉄治さんは3人の中ではいちばん若く、
もっともパワフルに女たちを求めてくる。
彼の力強さはね、ちょっと閉口ものだよね。
立場がもっとも近い庄輔さんも、さすがにそんなふうに苦笑いをするけれど。
求め方もいちばんせっかちで、あいさつ抜きで腕を引かれることもあるという。
隣の敷地の納屋のなかにいきなり引きずり込まれて、入り口から脚だけにょっきりと覗かせて・・・そのままの様子で2時間ほどもたわむれあっているのを、視て見ぬふりをしたことがある。

還暦をとうに過ぎたはずの富蔵さんなどは、まだまだお盛んで・・・
わたしが帰宅した後ですら、わたしに直接、「奥さん貸してくれ」と・・・素朴すぎるほど正直に、女ひでりを訴えてくる。

そんな勝手な男どもを。
妻は苦笑しながら応接し、夫の前で胸をまさぐられ、スカートをたくし上げられて、押し倒されてゆく。

あなた、ごめんなさいね。きょうもあなたを、裏切ってしまうわ。
あしたもお2人ほど、予定があるの。
ちょっとだけ・・・娼婦してくるわね。
すみません。むこう向いていらして――感じちゃってるの。

彼らが立ち去ったあと、さいごに訪れる嵐を期待しながら。
わざと挑発的な呟きだけを、わたしに与える妻――
今夜もまた・・・彼らはわざと、わたしが帰宅するのを見はからって我が家を訪れる。
夜更けにドアをたたく音。
わたしの背中で、いそいそとよそ行きのスーツに着替える妻。
女日照りの男衆たちを家に招き入れるため、わたしは夜這いを受け容れるために扉の鍵を開ける。
長くて熱い夜になりそうな予感に、うち震えながら――
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