淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・
女学院だより 吸血鬼に捧げた純潔 ~婚約者よりも吸血鬼を選んだ、あるお嬢様の選択~
2016年02月06日(Sat) 12:57:15
S女学院高等部3年の島村加奈さん(17、仮名)は、開業医を父に持つ女学生。色白の小顔にショートカットの似合う、華やかな感じの少女である。卒業後は両親の決めた婚約者である、町立病院でインターンとして勤務する男性・Aさん(28)との結婚を予定している。
「私たち、齢の離れたカップルなんです」と恥じらう美少女も、すでに処女ではない。未来の夫となる男性への欲望に純潔を捧げた――というのが親族の間での評判だったが、真相はそうではないらしい。「初めてのお相手は、いつも学校に私の血を吸いに来る吸血鬼さんだったんです」と、彼女はイタズラっぽく肩をすくめた。
加奈さんの純潔を勝ち得たその吸血鬼・Bさんは、50代の独り暮らし。加奈さんの父親(48)よりも年上である。吸血鬼という立場を深刻に自覚するあまり、人づきあいから遠ざかり孤独に暮らしてきたという。たまたま加奈さんの婚約者であるAさんの勤務する町立病院に患者として入院したのが、Bさんの人生を変えるおおきなきっかけとなった。町が吸血鬼との共存化の方針を打ち出し、吸血鬼への医療サービスに門戸が開かれた際、悪化した持病を抱えるBさんは初めて町立病院への入院を許可されたのだ。
BさんはS女学院の血液提供サービスも受けており、加奈さんの応接を受けた経験があった。Aさんの親身な診療態度に打ち解けたBさんは、雑談の中でAさんが加奈さんと婚約中であることを知った。後ろめたさを感じたBさんは、入院前に加奈さんの血を日常的に吸っていたことを告白。そんなBさんの治療に、Aさんが献身的な治療を続けたことから、Bさんとカップルとの距離感は一気に縮まった。「持病を持つ吸血鬼の患者の治療には、若い女性の生き血が最も有効な滋養分といわれています。Bさんの治癒を早めるためには、相性の良い彼女の血液を投与するのが全治につながる近道だと感じました」というAさんは、加奈さんを病院に呼んで献血治療も行ったという。
男女交際には寛容ながらも、「卒業までは身を清く保つ」というのが、同校の教育方針。そうした中、処女の生き血を好む吸血鬼たちに門戸を開いた同校は、「絶好の狩り場(同校顧問を務める吸血鬼)」とさえ、いわれている。Aさんの追認のもと、加奈さんはBさんとの逢瀬を積極的に重ねるようになった。直接素肌を吸わせる行為を伴う献血は、やがてエスカレートしていった。「男女の関係になるのは、目に見えていました。でも、未来の花嫁の純潔をみすみす食い物にされてゆくというのに、どういうわけか昂奮を抑えきれなかったんです」Aさんはそう、述懐する。加奈さんの母親も、「(だれに純潔を捧げるかは)あなた自身が決めること」と、娘の背中をそっと押した。「Aさんの騎士道精神には、私も感心したんです」と、加奈さんの母親・瑞枝さん(仮名)は語る。「Aさんが加奈のことを気に入り、愛してくださっていることはよくわかっていました。だから、彼がそういう選択――婚約者のセックス相手としてBさんを受け容れるという――をしたことには、よけい価値があると思うんです」自身も開業医である夫君の承諾のもと、Bさんとの性的関係を持っているという瑞枝さんは、「同じ女性として娘のことを誇りに思うし、娘婿の理解ある態度も素晴らしいと思っています」と語る。
青春の場である学校を不倫ドラマの前舞台に変えてしまった加奈さんは、今秋Bさんとの結婚式を控えている。
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