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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

調和 2

2016年03月31日(Thu) 07:45:26

理不尽だと思いこんでいた。
いくら全財産を失ったからと言って。
いくら社会的信用のすべてを失ったからと言って。
かろうじて与えられた生存の場で、献血を強いられるとは。
いや・・・其処で風習として行われている献血は、ふつうのやり方の献血ではなかったから。
新天地でわたしは、妻の貞操まで喪うはめに陥っていた。

新しい勤め先から帰宅した晩。
妻は見知らぬ男たち3人に、手籠めにされていた。
取引先の工場主に血を吸われて帰った夜。
わたしはその光景を、ただ茫然と眺めているだけだった。
ひそかな昂ぶりさえ、股間に滾らせながら。
妻はそれ以来、慣れ初めた男たち3人の餌食に、進んでわが身を提供するようになっていた。

勤めに出ている間。
男を取りつづける妻。
男たちは妻の肢体に群がって、
吸い取った血潮をブラウスにしたたらせ、
はぎ取ったブラジャーを奪い合い、
めくれ上がったスカートの奥に秘めた処を、深々と愉しんでゆく。
その情景を。
勤めに出たはずのわたしは、昂ぶりながら見つめていて。
やがて侵入する男たちもまた、吸血鬼に支配されていて、
自分の妻子を提供している事実を知ると、
同じ昂ぶりを共有するものとして、
留守宅を彼らにすすんで、明け渡すようになっていた。

いまでは・・・
新たな転入者の新居に通い詰めているわたし。
これを彼らは、”調和”と呼ぶ。

転入、おめでとう。
きょう、あなたのお宅に伺って奥さんを犯すのは・・・もしかしたら、私 かもしれないですね。
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