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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

ユニセックス。

2016年03月31日(Thu) 07:51:49

妻の貞操と引き替えに。
吸血鬼にあてがわれたのは、男子生徒とその家族。
わたしが教諭を務めるその学校では、
男子も半ズボンの下、女子と同じハイソックスを履く。
男女の生徒が入り乱れる教室では、脚たちに男女の区別はほとんどなかった。

少年は、初体験を済ませたばかりだった。
相手は、わたしの妻を吸った男――
人の血を吸うなんて、あんたも初めてだろうから。
お互い不慣れだと、良くないケガをするからな。
もっともらしい言いぐさだったが、間違いではないのだろう。
彼はわたしに感謝されながら、わたしの同性の恋人の純潔を奪っていった。

わたしに初めて求められたとき。
少年は大きく目を見開いて、「先生が・・・?」とだけ、いった。
「そう」とわたしが言うと、「よろしくお願いします」と言って、素直に頭を下げていた。
母さんはすでに、毒牙にかかっていたから。
自分も時間の問題だと、感じていたらしい。
わたしは教え子の首すじをいとおしげに抱き寄せて、咬んでいた――

きょうも少年は、保健室にやって来て貧血を訴えて。
わたしも気鬱を訴えて、保健室にやって来る。
年老いた養護教諭はすべてを察しながら、座をはずす。
少年がうつ伏せになる、掛布団のないベッドににじり寄って。
濃紺のハイソックスがぴっちりと引き締める足許に、わたしは牙を忍ばせてゆく。
枕を掴まえる少年の掌に力がこもるのを横目に、
わたしはググ・・・ッと、牙を埋める。
至福のひと刻――
愛の交歓に、男女の別はないことを、わたしは少年の身体を通して、識ってしまった。
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