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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

意識の変容。

2016年04月23日(Sat) 14:00:48

あッ、何するんだっ!?
こらっ・・・やめ・・・っ

ちゅうちゅう。

死にたくないんだ。家族だっているんだ。
頼む・・頼むから・・・っ。

ちゅうちゅう。

貧血程度で、見逃してくれるのか?
ぼくが死にたくないように、きみだって死にたくないんだよね?
生命を助けてくれるのなら、つつしんでお礼はしなくちゃね。

ちゅうちゅう。

ぼくの血なら、よろこんで吸わせてあげるけど。
家族には、手を出さないでくれ給え。

ちゅうちゅう。

この街には、吸血鬼がおおぜいいるんだってね。
いつかはぼくの家族も、だれかに吸われちゃうのかな。今夜のぼくみたいに・・・
知らないやつに襲われるくらいなら、きみのほうがまだいいのかな・・・

ちゅうちゅう。

いや、きみになら、家族を紹介してあげてもいいのかも。
家内は36歳。娘は14歳。娘はたぶん、ボーイフレンドはまだだと思うけど。
やっぱり処女の血のほうがいいのかい?

ちゅうちゅう。

どうかお願いだから・・・ぼくの家族を襲ってくれない・・・?
これから、家に連れ帰ってあげるから。
住み込んで。ふたりとも、寝取ってくれ給え・・・
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