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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

眩しい夏服。

2016年05月26日(Thu) 04:43:50

目のまえにスッと、白い天使が降りたったようだった。
コンビニエンスストアの店内に、天使が降りたつわけがない。
目を凝らすとそれは、セーラー服の少女だった。
純白の夏服。
それが天使のような眩さで、濁った俺の網膜を彩った。

視線を感じた少女はこちらを振り向くと、恐怖におびえた。
ひと目で俺の正体を察したに違いない。
サッと眉を曇らせ、身を引こうとして、
けれどもそうすることが罪悪だったと自覚でもするかのように身体を固くし、
恐る恐るの上目遣いで俺を見る。
俺はひと言、呟けばいい。「来なさい」と。

お店の人たちが心配そうに見送る視線を背中に痛く覚えながら、
俺は少女を外に連れ出した。
まだひんやりとしたものをさりげなく含む初夏の風が、街の通りを吹き抜けていた。

少女を連れ込んだのは、コンビニエンスストアの斜め向かいの公園。
俺は少女にベンチに座るように促して、少女はやはり恐る恐るの上目づかいで俺を窺いながらも、言われたとおりにした。
少女のすぐ隣に腰をおろすと、俺は囁いた。
低い声色で、少女の耳朶をくすぐってやる。
「安心しなさい。制服を汚したりはしないから」――少女がいちばん恐れていたことを、俺はしないと約束してやった。

おろしたばかりの夏服だもんな。

俯く少女を引き寄せて、肩までかかる黒髪をサッと掻きのけて、
凛々しくみずみずしい素肌に、渇きにわななく唇を、ギュッと圧しつける。
抱え込んだ向こう側の細い肩が、ひしとこわばるのが伝わってくるのを感じながら――
吸いつけた唇に伝わってくるしっとりとしたぬくもりをいとおしむように、牙を埋めた。

ちゅう・・・っ。

どれほど吸い取ったことだろう。
酒に酔ったときみたいな頬の上気を抑えかねながら。
気絶した少女の上半身をゆっくりと、ベンチに沈める。
約束どおり。
少女の制服には、一点のシミもない。
アイロンの効いたプリーツスカートの下、健康な色白の皮膚をしたひざ小僧がチラチラと覗く。
濃紺のハイソックスに包まれた、たっぷりとしたふくらはぎに。
俺はしつような唇をふたたび、吸いつけてゆく。
「これだけは許せ」と、呟きながら。

ひざの上に載せた黒髪に包まれた頭の重みを、心地よく感じながら。
その黒髪の輝きをまさぐるように、俺は少女をあやしながら。
まだ冷気をかすかに含む風をやり過ごす。
ゆっくりお休み。
水曜日はたしか、塾はお休みだったよね?


あとがき
昨日立ち寄ったコンビニで、久々に目にした夏服の女学生。
目に灼きつきましたね。^^
そのときのみずみずしい記憶が、いけないお話に化けてしまいました。
(^^ゞ
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公開処刑。
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第六感。

コメント

こんにちは!

清楚な奥様の血を老婆に吸って貰いたいです。

弱みを握って餌になる奥様みたいなのが見たいです!
by 淑女好き
URL
2016-06-06 月 02:53:07
編集
> 淑女好きさま
はじめまして でしょうか?
書き込みに触発されて、それらしきものを描いてみました。

http://aoi18.blog37.fc2.com/blog-entry-3296.html

お気に召すかどうかは、わかりませんが。(笑)
by 柏木
URL
2016-06-07 火 06:33:59
編集

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