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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

乙女の寝室

2006年03月24日(Fri) 06:22:27

あの方がお見えになったら、精いっぱい抵抗するんですよ。
でもそのあと必ず、血を吸わせて差し上げるのよ。
そうするのが、あの方への礼儀なの。
ママにそう教えられて。
まりあはドキドキしながら、床についた。
今夜は、黒のストッキングを履いておやすみなさい。
ママの言いつけは、どれもがまりあにとって不思議なことばかりだった。
それでもまりあはママに言われたとおり、
箪笥の抽斗から真新しいストッキングを取り出して、パッケージを切っている。

気持ちが昂ぶって、眠れない・・・
ストッキングに包まれた脚は布団のなか、暖かい輪郭を描いているような感じがした。
太ももやふくらはぎの周りに帯びた、軽い束縛感。
それは思ったほどきゅうくつなものではなくて。
ほてるほど暖まった脚は、薄手のナイロンのなかで居心地良さそうに素肌をはずませている。
うっとりするような血のめぐりが肌のすみずみにまで行きわたっていた。

パパもママも、ぐっすり寝入ってしまっているのか。
家のなかでは、ことりとも音がしない。
音というものが忘れ去られてしまったかのような、深い静寂・・・
ぎい・・・っ。
窓のきしむ音がする。
枕に伏せていた顔をあげると、両開きになっているガラス窓がぱたぱたと静かな音をたてて、
開いたり閉じたりしていた。
おかしいわ。締めたはずなのに。
窓を閉めようとして、まりあは起き出した。
フローリングに触れたつま先が、肌寒い。
窓から差し込んでくる濡れるような月の光が、まりあの足許を照らす。
薄闇のなか。
黒のストッキングが、ふくらはぎに妖しい翳りをおとしていた。
ガラス窓をぱたりと締めると、夜風のかすかな音が遮断されて。
部屋にはいつか、もとの静寂が満ちている。
はっとした。
部屋のなかに、誰かいる。

窓辺にたたずむまりあと、さっきまで身を横たえていたベッドととのあいだ。
黒い影がシンと静まり返って、佇んでいた。
まりあはゾクッと、身をすくませる。
「あの・・・あの・・・」
それ以上はもう、言葉にならない。
影はすうっとこちらへと迫ってきて、まりあはたちまち両肩をつかまれていた。

厭ッ!厭ッ!やめてえぇ・・・っ。
激しく身を揉んであらがうまりあ。
ママの奇妙ないいつけを思い出したのは、そのあとだった。
いいつけどおりにしてかまわない。
そう思うと、抗う手足によけい力がこもっていた。
相手は、大人の男性らしい。
そんなまりあの抵抗を愉しむように。
ふふっ・・・とかすかに笑う息が、まりあの耳たぶをかすめている。
迫ってくる胸をわが身から隔てようとして。
腕を突っぱって。
突っぱった腕をへし折られて。
あああああああああ・・・
抱きすくめてくる両腕を振り放そうとして。
髪を振り乱して。
もう、気が狂ったように身悶えをして。
それでももう、ダメだった。
まりあはベッドに組み伏せられて、身動きできないように抑えつけられてしまっている。
にんまり笑んだ男の口許から鋭利な牙がのぞいて、夜の闇にきらめく。
あぁ・・・
まりあは絶望に身を震わせる。
ママの声が耳の奥によみがえった。
さいごは必ず、血を吸わせてあげるのですよ。
力の抜けた腕のすき間に入り込んできた彼が。
心地よげにうなじに牙をうずめてくる。
ちくっ・・・
うなじのつけ根に鈍い痛みが沁み込んだ。

あぁ・・・
仰のけた口許をセイセイとはずませて。
まりあは恍惚となって、血を吸い取られてゆく。
処女だったまりあ。
吸血鬼さん、まりあの血、気に入ってくれたかしら。
そんなことを薄ぼんやりと思いながら。
上体から去っていった彼の体重が、こんどは腰周りに迫っているのを感じていた。
ふうっ・・・
吹きつける息が、薄いストッキングに護られた太ももを刺激する。
そう、じんじんと・・・
あ・・・どうしよ。
怯えのなかに奇妙な期待感が芽生えてくる。
冷たい唇が、ストッキングのうえから圧しつけられてきた。
あっ・・・あっ・・・どうしよ・・・
戸惑い恥らうまりあをいたぶるようにして。
吸いつけられた唇はいっそう念入りに、大人びたまりあの装いを辱めてゆく。
ちろり・・・ちろり・・・
あてがわれる舌が、ひどくいやらしくなすりつけられる。
あっ、ダメ・・・
吸血鬼さんのイタズラをやめさせようと手を伸ばしたけれど。
他愛ないくらいに、すっととりのけられていた。
ぬるり・・・ちゅるっ・・・
いやらしいわ。はしたないわ。こんなことするなんて。
だめ。意地悪しないで。
あぁ、でも・・・こんなにしっとりと吸いつけてくるなんて。
ねぇ、もしかして、愉しんでいるの?気持ちいいの?
ちゅうっ・・・ちゅうっ・・・くちゅう。
困ったわ。恥ずかしいわ。
もう。ひどい。もてあそぶみたいに。
まりあを侮辱しているの?そうよ、きっとまりあのこと、おもちゃにしているんだわ。
あ・・・それなのに。
こんなことされているのに。
どうして雫があふれてくるの?
まりあを楽にさせようとしている・・・?
だめーーー・・・身体の力が抜けてゆく・・・
あ・・・あっ。
ママはどうして、まりあがこうなるって知っているのだろう?
でもいいわ。今夜、まりあは大人になるんだわ。
どうぞ、お好きなように。
ひと晩かけて、まりあをおもちゃにして・・・ちょうだい・・・ね・・・っ
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