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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

まな娘を送り出す親たちの立場

2016年09月29日(Thu) 07:55:58

吸血鬼の待ち伏せする夜道と知りながら、まな娘を音楽教室に送り出していく親たちは。
たいがいが、その教室の卒業生。
女先生は、当時から今と変わらない年恰好で。
音楽だけではなく、行儀作法や教養まで、教えてくれて。
そして、上品にほほ笑みながら、送り出してくれる。
「帰り道を気をつけてね」と、いいながら。
そのあとどんなことが起きるのか。わが身にしみて知っているくせに。
なぜか――結婚をして娘ができると、やはり自分の時と同じように、娘を送り出してしまうのだった。

自分の帰り道を襲ったあの吸血鬼に、娘の成長ぶりを確かめてもらいたい。
そう公言する親もいるという。
娘たちは、かつてその母親たちがそうだったように、こぎれいに装って、教室に通う。
初めて襲われたときには泣きべそをかいていても
不思議と、「教室に行くのはイヤ」という子は、ひとりもいないという。

親たちは競わせるように、わが子にかわいい服をあてがっていく。
夜道の吸血鬼を愉しませ、もてなしてやるために。
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