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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

父娘。 ~ミホ物語異伝~

2016年10月01日(Sat) 16:14:33

ミホの父さんが、あるときそっとボクの傍らに佇んだ。
あのふたり、じつは父娘なんだよ。
え?
びっくりして振り返るボクに、ミホの父さんは愉しそうに笑いながら。
もういちど、同じ言葉をくり返した。
あのふたり、じつは父娘なんだよ。

きょうもボクの視線を意識しながら、まぐわいつづけるふたり――
紺のハイソックスが半ばずり落ちた脚をばたつかせながら。
ミホはきょうも、うめきつづける。
「結婚前に、いいのかな?いいのかな?あたし、婚約者いるんだよ?ユウくん、ユウくん、きょうもゴメンねっ」

いつもは赤の他人として過ごす二人。
その二人が父娘であることを確かめ合う、唯一の儀式がこれなのか。
そういえば。
尾崎の小父さんはミホを抱くとき、母さんのとき以上に慕わし気に、若い素肌を撫でまわしていた。
それがただのエッチな気分のものなのか。
実の娘の成長を歓ぶための行為なのか。
もちろんボクには、わからない。
じつのところ小父さんにだって、わかっていないのかもしれない。

ミホの母さんは、結婚してからもしばらくの間は、尾崎とつきあっていたらしい。
そうと薄々知りながら、ミホの父さんはとやかくいわかなったらしい。
むしろ二人の交際を愉しんでいた。
そういうミホの父さんと。
やはり尾崎のことを妻の情夫として受け容れていたらしいうちの父さんと。
そして、婚約者の密会を、こうして愉しんでしまうようになったボクと。
みんな、同じ種類の男なのかも。

ふとそんなことを考えていたら、ミホの父さんがにまっと笑う。
今度の会でさ。きみの妹さん食べちゃうから、よろしくね。
まだ妹さん、なんにも知らないらしいんだ。
うちに彼女を連れてきてくれるの、どうやらきみになりそうだから。
先にぼくの口から、伝えておくね。

さっきとは別人のような顔つきになっている、ミホの父さんを見返しながら。
ボクは思わず、言っていた。
「よろしくお願いします」って。
そういえば。
ミホの純潔をゲットするって、尾崎の小父さんが宣言したときも。
思わず口走ってしまっていたっけな。
「ミホをよろしくお願いします」って・・・



あとがき
ちょっと毛色の違うお話になってしまったかも。
^^;
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