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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

”女生徒”どうし。

2016年10月11日(Tue) 03:45:53

マキちゃんまた貧血ぅ?よっぽど吸血鬼の小父さまに気に入られちゃったのね♪
んー、それ、困るよぉ。ウレしくないよぉ・・・
マキちゃんと呼ばれた女生徒は、眠たそうに目をこする。
そおー?でもよかったじゃない。楽しいんでしょ?吸われてる最中って。
そうだけどさー、ヒラちゃんみたいに、あたしもスポーツとかやりたいよぉ。
マキちゃんはそういいながら、教室に向かう生徒の列を外れて、ひとり保健室をめざす。

はぁ・・・

ヒラちゃんと呼ばれた女生徒は、ちょっと立ち止まってクラスメイトの行き先を見つめ、ため息をついた。
よく見ると。
マキちゃんもヒラちゃんも、ほんとの女生徒ではない。
女装した男子生徒だった。
この学校は、じつは男子校。
でも生徒のうちの約半分は女生徒の制服を着用して登校するので、はた目には共学校とよく間違われている。
マキちゃんの本名は、牧野純男。ヒラちゃんは平岡清太郎。りっぱな男らしい名前だった。

ヒラちゃんの悩みは、まさに「男らしい」体格と風貌。
入学以来女子として振る舞っていて、念入りに化粧までして学校に来るけれど、どうしたって地は隠せない。
マキちゃんのなで肩の体格に典雅な風貌、それに持ち前のなよっとした立ち居振る舞いにはかないっこなかった。
もっともマキちゃんはそうした「女子力」のために、まえの学校ではいじめに遭っていたらしいけれど。

あー、くさくさする。

ヒラちゃんは教室に着くと、すぐさま部活のユニフォームに着替えていた。
所属しているバスケットボール部では、主力選手なのだった。
一時間目は、体育。けれども、出席率はよくなかった。
えー、あたしだけ・・・?
クラスの全員が貧血で、ヒラちゃん以外の生徒はどうやら、教室で自習を決め込むらしい。

がらんどうの体育館に、ボールのはずむ音が残響たっぷりにうつろに響く。
・・・ったく、もう!
ヒラちゃんはボールを手に取ると、いきなりダンダンダン・・・と短兵急な音を響かせてドリブルして、
ゴール前で巧みに身をくねらすと、鞭のようにしなる腕から、ボールを繰り出す。
放たれたボールはあやまたずゴールポストに食い入って、直下の床をダン!と響かせた。
きょうの授業は、教師さえもが貧血らしい。
かまうものか。独りで授業こなしてしまおう。
さらにもう一回――ヒラちゃんはボールを手に取ると、再び敏捷な動きでドリブルをくり返し、ゴールに迫る。
ライン入りのハイソックスの下、がっちりとした筋肉がギュッと隆起する。

と――

放たれたボールはあらぬかたをめざし、体育館の高い天井間近まで舞い上がると空しく落下した。
おい・・・ッ
思わず男声になって振り返ると、ムササビのように飛びかかって来た男の影は
ヒラちゃんと反対側に飛び交って、床に這うようにうずくまると、こちらを見返してくる。
目にもとまらぬ早業だった。
そいつがヒラちゃんの一瞬のスキを突いてボールに手を伸ばし、ゴールをまっすぐ目指すはずの弾道をでたらめにねじ曲げたのだ。
こんの野郎――
ヒラちゃんは闘争心もあらわに、こんどは男の妨害を許さずゴールを狙う。
けれども結果は、同じことだった。
いままで幾重の防御を縫ってゴール前に突進し、外されたことのなかったシュートは三度、みじめな放物線を描いてゆく。
気がつくと、汗だくになっていた。
挑発され、幻惑され、さいごに絶望させられる――
こいつ・・・新顔の吸血鬼じゃないか。
気がついたときにはもう、体育館の床に腹ばいになって、男にふくらはぎを咬まれていた。
どうやらこいつも、脚フェチらしい。
いままでヒラちゃんのスカートの下を狙う吸血鬼はほとんどなかったし、貧血を覚えるほど血を吸われたこともなかった。
だのにこいつは、平気でヒラちゃんのふくらはぎに食いついて、身体ぜんたいがふわぁってなるほど、したたかに血を吸いあげる。
部活のユニフォームの一部であるライン入りのハイソックスは、勝った側のご褒美といわんばかりにもてあそばれて、
くまなく舐め抜かれ、あちこちと咬み破られて、ずるずるとだらしなく、ひざ小僧の下からずり落ちていった。
・・・ったく、このっ・・・
ヒラちゃんは悔しがったが、どうすることもできない。今度の体育の時間にリベンジを誓うのが精いっぱいだった。

つぎの日の体育の時間。
授業に参加した生徒はやはり、まばらだった。先生も来なかった。
しかし、あのいまいましい黒い影は、やはり彼のことを目あてに体育館に来ていた。
狙ったシュートは7回外され、敏捷な身のこなしは先の先まで読まれてつかまえられて、ヒラちゃんはふたたび、床に転がった。
好きにしなよッ。もうッ!
やけになって投げ出した脚に男はむしゃぶりついて、ライン入りのハイソックスのうえからヒラちゃんのふくらはぎに唇を吸いつけると、
それはおいしそうに舌をねぶり着けて、しなやかなナイロン生地に唾液をたっぷりとしみ込ませてゆく。
女生徒のかっこうをしているときには近寄りがたいと敬遠されつづけるヒラちゃんが、
体育館では恰好の餌食として狙われる。
女もののハイソックスは無傷のまま家路をたどることがほとんどだったのに、
部活用のハイソックスは毎日のように赤黒いシミに汚されていった――
ヒラちゃんが女装をやめたのは、それからすぐのことだった。

よぅ。
朝の通学路で声をかけてきたヒラちゃんは、入学前の平岡清太郎に戻っている。
おはよっ。
女声で返してくるマキちゃんは、女生徒の服装がすっかり板についていた。
元に戻ったの?でもヒラちゃんカッコいいよ。ファンになりそう♪
マキちゃんの女ぶりに、いつも以上にグッとくるのは。
ブレザーの女子用制服を脱ぎ捨てて、詰襟に戻ったからだろうか?
行こうぜ。
二人は連れだって、学校を目ざす。
俺さ、やっぱ男もいいんだよね。
ウン、ヒラちゃん男服似合うもん。
いや・・・それだけじゃなくってさ・・・
ヒラちゃんはちょっとだけ口ごもると、それでも言った。男らしく、まっすぐに。
――俺の彼女になってくれないか?
マキちゃんは一瞬立ち止まってヒラちゃんを見あげ、眩しそうに顔を見返すと、すんなりと頷いていた。

あたし、もう処女じゃないんだよ。先週、吸血鬼の小父さんに犯されちゃった。
人間の彼氏ができても、彼氏と話しつけてでもお前を放さない・・・って、言われているの。それでもいい?
もちろん・・・さ。
ヒラちゃんも、意外なことをいった。
いつもバスケでかなわない彼ね、こないだ俺のこと組み伏せて、短パン脱がされて無理やり姦られちゃった。
ライン入りのハイソックスの脚おっ拡げてさ、みんなの前で、ウンウンうなりながら、夢中になっちまった。
だからさっきも言ったろ。やっぱ男もいいって。
あいつ、いいライバルだから。俺もマキちゃんを彼女にしながら、あいつと男同士も愉しむからさ。
マキちゃんもいっぱい、小父さんにかわいがってもらいなよ。
お互い女の彼女ができたら、きっとあいつらに紹介しちゃうだろうから。
そうなるまえに、マキちゃんを寝取られても愉しめるようになっておきたいんだ。

ほんと、あたしたちってば歪んでるよねー。
マキちゃんはあっけらかんと笑った。宅まぬ笑い声が、すでに女声だった。
それをうらやましがっていたヒラちゃんが、いまは別の目でマキちゃんの女ぶりに目を留めている。
いきなりマキちゃんの行く手に立ちふさがると――
熱い唇が、マキちゃんの唇をふさいでいた。
や・・・だ・・・
マキちゃんはヒラちゃんの腕のなか、ちょっとだけ抗ったけど。
すぐに傍らの草むらに引きずり込まれて、スカートのなかに手をさ迷わされてゆく。
ヒラちゃんはどこまでも男らしく、マキちゃんを圧倒しつづけた。
そんなヒラちゃんに、マキちゃんは女になりきって、華奢な身体をすがりつけていった。


あとがき
完全な?同性同士のお話は、じつは珍しいかも知れませんね。 ^^;
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