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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

男と浮気妻

2016年10月23日(Sun) 17:59:53

性には淡泊なほうだった。
30過ぎで結婚して、2年ほど経つけれど、セックスの回数はどんどん疎遠になっていって、
妻も内心の不満を抑えつつも、子供をあきらめかけているようだった。
そんなわたしが、こともあろうに、”男”にハマってしまった。
相手は取引先の、年齢不詳の男。
たまたま出張先で同室に泊まり合わせて、いっしょに酒を飲んで部屋に戻って、気がついたら抱かれていた。
その晩ひと晩のあいだに、わたしはすっかり作り変えられてしまっていた――

来る夜も来る夜も、彼との激しい情事なしに帰宅することはなかった。
そして疲れ果てたわたしは、妻を抱くこともなく眠りをむさぼった。
そんなあるとき、彼からのおねだり――奥さんの服を着て、逢ってくれないか?
わたしが小柄で、妻と同じくらいの背格好であることは、彼はとっくに知っている。
もちろん、ふたつ返事でOKした。

わたしが狙ったのは、季節外れの夏物の服。
クリーニングして戻しておけば、たぶん気づかれないだろう。
というよりも。
そんな配慮以前に、わたしは彼に尽くすことに夢中になって、後先考えることなく行動に移してしまっていた。

純白のボウタイブラウスに薄紫のタイトスカート、肌色のストッキングを身に着けたわたしに、
男はいつも以上に息荒く、のしかかってくる。
初めて気がついた。
妻になり切って犯される。
男の要求している趣向は、まさにそういうことなのだ。
わたしはいままでにないエクスタシーに喘ぎながら、女になり切って、朝まで辱め抜かれていった。
別れぎわ、男は言った。こんどは奥さんを連れて来い。
いつにない命令形に、強引にされる快感さえ覚えたわたしは、奴隷になった女のように、頷いていた。

無断外泊をしたわたしに、妻は目を尖らせた。相手の女に会わせて頂戴。渡りに船とはこのことだった。
わたしはさっそく男と連絡を取って、奥深い森のに隠れたその住処へと、妻を伴って訪問した。
すでになん度も訪れたことのあるその家は、わたしにとっては勝手知ったる場所だったが。
妻はもとより不案内で、勢い込んで来たのはよかったけれどと、きょろきょろと滑稽なまでにあたりのようすを窺っていた。
そんな妻を男と二人きりにすると、わたしはいちぶしじゅうを隣室で見届けていった。
すでに男を識ってしまったわたしにとって、もはや彼がすべてと思えるほどだったから。
セックスの対象ではなくなった妻が抱きすくめられるのは、思ったほどの痛痒さえ、伴わなかった。

妻がよそ行きのスーツを着崩れさせて、いともあっけなく陥落して、アヘアヘとだらしなく乱れてしまうのを、
わたしはしらっと眺めていたが――そこでふたたび、変化が起こった。
男の腕に抱かれているのは、わたし・・・?
そんな想いが兆したとき。
わたしのなかで、彼の腕のなかにある妻とわたし自身とが、瞬時に入れ代わっていた。

脱げかかったストッキングをひらひらさせながら、大胆に脚を開いて応じてゆく妻は、わたし自身。
もっと・・・もっと・・・そうせがむ妻の喘ぎは、わたしの声。
妻の痴態とわたしの願望とは、ぴったりひとつに重なっていった。

男が立ち去ったあと。
乱れた着衣をわたしの前でごまかしようもなくなった妻に、わたしは獣と化して飛びかかっていた。
男はわたしたちを、車で送り届けてくれて――その晩ひと晩じゅう、わたしたち夫婦は、いままでにないセックスに入りびたりになっていった。

男がスッとわたしの前から姿を消したのは、それから間もなくのことだった。
けれども妻はひそかに、男と逢いつづけているらしい。
わたしの留守中には男と逢瀬を愉しんで。
わたしが戻ってくると、セクシィに着飾って、夫婦の営みに応じてゆく。
ひところ男にはまったわたしは、いまは浮気妻に乗り換えていた。
浮気帰りの妻が、男と交し合った汗の匂いをぷんぷんさせながら、夫婦のベッドで大の字になるそのうえに、
わたしは鼻息荒く、のしかかる。
妻に子供が授かったのは、それからいくらもしない頃だった――
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コメント

男だけ好きなことして、女は夫に従っていなさいという道理は無いでしょう^^
と言いながら、一番快楽に浸っているのは夫だなぁー(^^♪
by ゆい
URL
2016-10-24 月 22:12:52
編集
>ゆいさん
そうなんですよ。
いちばんおいしいのは、夫だったりします。
^^;

欲望をあらわにするよりも、欲望を慎ましく押し隠すほうがいっそう淫靡に感じられるのは、私だけ?
^^
by 柏木
URL
2016-10-26 水 06:07:48
編集

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