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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

寝取らせ話。 ~ホストの彼。~

2016年11月08日(Tue) 07:06:04

同性愛にハマってしまいました。
ふたりでいるときのわたしは、女の姿になっています。
勤め先のベテランOLが着ているようなスーツ姿で男に抱かれ、
スカートの奥が粘液でぬらぬらになるくらい、愛し抜かれているんです。
相手はわたしよりずっと年上の、ベテランのホスト。
パトロンの女性にはこと欠かず、収入はわたしよりもはるかに上。
だから衣装代もクリーニング代も、ホテル代も・・・いっさいが彼持ちです。
女にはこと欠かないけど、女になってくれる同性にはこと欠いている。
“両刀使い”の彼の、口癖なのです。

そんな彼が、ある晩わたしに囁きました。
きみの奥さんを征服したい。
わたしは夢中で、頷いていました。
自分のもので彼の気に入るものならなんでも、歓んで彼に捧げたかったのです。

結婚して二十年ちかくになる妻とは、このごろすっかりご無沙汰でした。
あらいざらい話したわたしに、妻は言いました。「いちどだけよ」
そしてある週末に、わたしたち三人は、彼の家で初めての夜を過ごしたのです。
彼はわたしの服を脱がせると、丁寧な手つきでわたしの手首にロープを巻きつけました。
そして、ロープのもう一端を、ベッドから離れた柱に巻きつけたのです。
これで、ベッドのうえで彼が、わたしの妻にどんな狼藉に及んでも、わたしの手は届きません。
そのうえで、彼は妻のことを、自分のものにしていったのです。

開業医の奥様や社長夫人をつぎつぎとモノにしていった彼のことですから、
ただの素人女に過ぎない妻は、あっけなく陥落していきました。
わたしに接するときとおなじ熱烈さで彼は妻との交接をなん度もくり返し、
すっかり妻を手なずけ、飼い慣らしてしまったのです。
「つぎはいつにする?」
「主人の空いている日なら、いつでもいいわ」
ふたりきりのベッドのなか。
たしかに「いちどだけよ」と約束したはずの妻は、夫婦の約束をあっさりと反故にしていました。

服を脱がされた理由は、再び服を身に着けた妻にロープをほどかれたとき、やっと気がつきました。
激しい射精で、足許までしたたかに濡らしてしまっていることに、やっと気がついたのです。

それからは週末ごとに、三人での逢瀬がつづきました。
わが身をホストの情婦にすり替えた妻は、素人めかしくこぎれいなふだん着やよそ行きのスーツに身を包み、
わたしの目の前で服をはぎ取られ、荒々しく犯されていったのです。
四つん這いの恥ずかしいかっこうで、排泄行為のように露骨なセックスに、妻はすっかりイカされてしまったのでした。
妻のつぎは、わたしです。
妻の目のあることもはばからず、女の姿になったわたしは、無我夢中で彼にしがみつき、
さっき犯した妻に接したときと同じだけの熱量を、全身に感じつづけていったのでした。

妻はわたしに黙って、彼に逢うようになりました。
「家庭はこわさない」という約束を彼は守ってくれましたし、
彼女もまた、「ホストの妻になるつもりはない」と言っていました。
まき散らすほどの金を持った人妻を飽きるほど愛人に抱えている男が、
いまは妻との時間を、もっとも大切にしているようでした。
「あちらは、よそ行きのセックスなんだよ」と、彼はよく言います。
「あちらのセックスが高級レストランのフランス料理なら、
 あんたの奥さんは心づくしの手料理なんだ」とも。
素人妻の素人ぶりが、彼にとってはたまらない魅力だったのです。
そしてさいごに、言うのです。
「素人妻ならどこにでもいるけれど、きみの奥さんだからこそ犯したかった」

妻とのいとなみが少しずつ頻度をあげていったのは、
妻が彼の愛人になってからしばらく経った頃からでした。
わたしも彼とおなじように、両刀使いになり果てていたのです。
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コメント

読んでいてゾクゾクしました。
同性愛、寝取らせと、柏木ワールド炸裂のお話が続いてますね^^
最後の落ちも柏木ワールドらしくって、ハッピーエンドというのが安心させられます(笑)
by ゆい
URL
2016-11-10 木 05:04:38
編集
> ゆいさん
はっぴぃ・えんどは柏木ワールドのお約束です。
(#^.^#)
さいごのオチに注目いただき、ありがとうございました。

趣味や風習などで実際に自分の奥様を寝取らせている方というのは、案外少なからずいらっしゃるみたいです。
犯されて戻って来た奥様に発情して、そのままベッド・インしてしまうというお話も、やはり少なからず伺います。
適度な嫉妬は、マンネリになりがちな近しい関係にとって、適切なスパイスになることがあるのかも知れませんね。
リスクも隣り合わせの趣向ですから、お相手に対する信頼感も不可欠な要素のように考えます。
by 柏木
URL
2016-11-10 木 08:00:02
編集
素晴らしいシリーズでしたね
ご無沙汰しておりました。

今朝も・・・と思ってスクロールしてゆくと
素敵なシリーズが展開していて。

語り部の男性の濡れているような声がたまりませんでした。
by 加納 祥子
URL
2016-11-18 金 13:57:52
編集
> 加納祥子さま
少しネット落ちしていて、ご返事が遅れました。
>濡れているような声
とのおほめが、特に嬉しかったです。
一人称というのは、物事を生々しく見せる効果がありますね。
寝取られるものの歓びが声の艶にあらわれていたとしたら、このシリーズは成功だったかも。
(^-^)

けっこう気に入りのシリーズで、まだねたも少々残っていますので、気が向いたらまたあっぷしたいと思います。
by 柏木
URL
2016-11-21 月 07:07:26
編集

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