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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

処女の生き血。人妻の生き血。

2016年11月16日(Wed) 07:53:09

だいじょうぶ。きみが処女のうちだけだよ――
婚約者の達樹は、たしかにそういった。
吸血鬼が好むのは、もっぱら処女の生き血。
それは、紗栄子も決して嫌いではないドラキュラ映画でも、「お約束」になっていた。
だからこそ、達樹にいわれるままに、彼が幼い頃から懐いていたという年上の男に、血を吸わせてしまっていた。

献血だと思って、ガマンして。うちの家系の習慣なんだ。
そうよ、習慣なの。習慣。いまから彼の家の家風に、慣れておくの。
そんなふうに自分に言い聞かせて、彼の見守る前息をつめて、吸血鬼に抱かれていった。

さいしょのうちこそ、戸惑ってしまったけれど。
やがて、夢中になっていた。恥を忘れてしまうくらい。
彼の目の前で脚を吸われて、穿いているストッキングをびりびりと破かれながら吸血されることに、
紗栄子はいつか、ショーツを濡らしてしまうほどの昂ぶりを感じるようになっていた。

誘われるままに、吸血鬼とふたり、ホテルにお泊りをして。
その晩のうちに、処女を捧げてしまっていた。
隣室から、達樹が覗いていると知りながら。
婚約者の目の前でストッキングを咬み破らせることで自覚した快感は、ついにそこまで育ってしまっていた。

吸血鬼に抱かれるようになって、ふと思う。
このひと、処女じゃなくなっても、血を吸うわけ?
そういえば、達樹の母親も、達樹の父親に紹介された吸血鬼に血を吸われている――確かそんな話聞いたっけ。
そうね、きっと、そう。達樹のお嫁さんだからこそ、あのひとよけいに発情するのよ。
でも、もう手遅れね。
達樹はあたしが抱かれてしまうことを納得しているし、
あたしは達樹のまえで見せつけてしまうことに、快感を感じはじめている。

あたしたち夫婦、どんなふうになっちゃうのかしら?
吸血鬼の腕のなか、ふとそう思いながら。
さきのことは考えてもしょうがない――紗栄子はそう思い直すと、
「もっと!もっとォ!」
と、叫んでいた。
未来の花婿の視線を、小気味よく意識しながら・・・
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