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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

自分の情夫に、母親を手引きした娘。(父親の告白)

2016年11月24日(Thu) 07:51:58

挙式の1週間ほどまえのことでした。
娘の理佐子がいつになくやつれて、蒼い顔で帰宅したのは。
そのときに気づくべきでした。
娘は吸血鬼に遭ったのです。
お相手のタカシくんの家が、家族ぐるみで吸血鬼を受け容れていたと知ったのは、それからあとのことでした。
あとは、芋づる式でした。
妻が吸われ、息子夫婦も吸われました。
とくに妻の血は、ことのほか悦ばれたみたいです。
娘の血が気に入った相手ですから、妻の血もお口に合ってしまったのでしょう。
わたしは、どうすることもできませんでした。

真相を告げてくれたのは、先方のお父さんでした。
タカシくんの母親が吸血鬼に血を吸われるところを、こっそりと見せてくれたからです。
これが自分の奥さんだと、いっそう愉しめますよ。
ご主人の言を強く否定することがなぜかできずに、家路をたどったのを覚えています。
貴男はなにもしなくくていいです。ただ、妨げさえしなければ・・・
そんな囁きを毒液のように鼓膜にしみ込まされて帰宅したわたしは、
いつの間にか首すじに咬み痕をつけられていることに、自宅の鏡を見るまで気がつきませんでした。

手引きしたのはすべて、娘の理佐子。
悪い娘になっちゃったね。
娘は悪びれもせずそういうと、にっこり笑ってわたしのほうへと近寄ってきます。
隣室では長年連れ添った妻が、複数の吸血鬼を相手にうめき声を洩らしつづけています。
そんななかで、どうしてわたしひとりが、理性を保っていられたでしょうか。
娘はブラウスをはだけ、ブラジャーをはずすと、硬直したわたしの掌を、自分のスカートの奥へと誘い込ませていったのです。
タカシくんに悪いじゃないか?
父娘相姦に対する罪悪感は、なぜか感じませんでした。
そういえば。
妻を犯されてしまったことへのショックも、意外なくらいに受け入れることが出来ました。
咬まれちゃうとね、なんでもヘイキになっちゃうんだよ。
娘がそう囁いてきたときにはもう、わたしはいけない交わりをすでに三回も、遂げてしまった後でした。
タカシくんは娘とわたしとの関係を、知っているのでしょうか?
知っているとしたら、どう思っているのでしょうか?
案外平気なものですよ――タカシくんのお父さんの言が、わたしのなかで肯定的によみがえります。
帰宅していたはずなのにずっと姿をみせなかったタカシくんは、帰りがけにだけ顔を見せて、玄関まで送ってくれました。
いつも通りにこやかな表情がそこにありました。
また、いつでも来てくださいね、お義父さん。
白い歯をみせてニッと笑ったとき。
なにかが伝わってきました。

また、いつでも来てくださいね。じぶんの娘を抱きたくなったら・・・
彼の顔にははっきりと、そう書いてあったのです。

おじゃましました。また近いうち、来るからね。


あとがき
前作を、新婦の父親目線で描いてみました。^^
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成長、もしくは忌むべき連鎖
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