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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

路上で襲われたOL

2017年01月04日(Wed) 08:00:30

路上をつんざく悲鳴の主は、勤め帰りのOLだった。
街をふらつく吸血鬼の、恰好の餌食になったのだ。
ウフフフ・・・いい子だ。おとなしくおし。
男はOLを道ばたに追い詰めて抱きすくめ、首すじにクチュッと唇を吸いつけた。
ちゅうっ・・・
自分の血を吸いあげられる音にOLはビクッと身をすくませて、それきり大人しくなっていた。

あんた、処女だね?血が美味しいね。
そんな囁きを耳にしたときにはもう、気づかないうちに路上にあお向けになっていた。
男はなおも首すじから唇を離そうとせず、うら若い血をチュウチュウと、それは美味しそうに吸い取ってゆく。
頭がくらっとしてきた。
貧血が、身体のすみずみまでをけだるくして、忌まわしい唇から肌を遮ろうとする努力を衰えさせてゆく。
いけない。いけない・・・このままじゃ、血を全部吸い尽されてしまう!
女は焦り、恐怖し、嫌悪しながらも、男の好意を遮るすべを喪っていった――

数分後。
路上に静かに横たわる女は、ただ従順に、男の渇きを満たすため、わが身をめぐる血液を提供しつづけていた。
吸血鬼に襲われてモノにされてしまった女は、求められるまま血を吸い取られる義務を負う。
どうやらそれは、この街の暗黙のルールらしい。
ふたたび目ざめたとき、女は自分の生命がまだ尽きていないことを訝しんだけれど。
男は顔をあげ身を起こして、女を立たせ、服に着いた泥をはたき落としていた。
「感謝する。あんたのおかげで、生きのびることができそうだ」
「死にたくないッ!」
いまさらのように叫ぶ女に、男はいった。
「俺もまったく、同感なんだ」
ふたりはしばしの間、お互いをにらみつけるようにして、見つめ合った。
「・・・そういうことなんですね」
「・・・そういうことなんですよ」
クスッと笑おうとして、眩暈にそれを遮られた。
男はとっさに、女を支えた。
「家まで送ろう」
「いいわ。送り狼になってほしくない」
「あんたの家は、見当がついている」
「え・・・?」
「血を吸っている間に、大概のことはわかってしまうんでね」
そういうものなのか・・・女はぼう然として男を見つめ、いつの間にか自分が住んでいるアパートの玄関の前に佇んでいるのに気づいた。
「あがってください」
「そのほうが賢明だ」
男はそういうと、勝手知ったる我が家のように彼女の家に上がり込み、どこから取り出したのか、ビニールシートをだだっ広い洋間に敷いた。
「この上に寝るとよい」
女は自分の着ているスーツが血浸しになっているのに、やっと気づいた。
「部屋が汚れるからね」
男はそういいながら、女の服をはぎ取ってゆく。
「悪いが、きょうのかけっこの賞品がわりにいただいておくよ」
男は女の裸体を自分の視線からさえぎるために、またもどこから取り出したのか、大きな布を女の身体の上に被せた。
びろーどのようなしんなりとした感触が、女の旨の奥にかすかな安堵をもたらした。
「今夜はこのまま、寝てしまうがいい。明日はどうせ休日で、デートの予定もないのだろう?」
図星を刺されて女はひと言、「ばか!出ていって」と言った。
懇切な介抱のお礼に罵り言葉をもらった男は肩をすくめ、それでも言われたとおりに部屋から出ていった。
純潔までも奪われることがなかったことに安堵を覚えながら、女は眠りに落ちていった。

「また来たのね?」
「俺は死にたくない」
「私も死にたくない」
「同意できるか?」
女はかぶりを振って、後ろを向いて駆け出した。
着地点は、街はずれの公園だった。
「格好の場所だね」
「ばか」
女は組み敷かれながらも、立膝をして抵抗した。
それでも、首すじを咬まれるのを防ぐことは、できなかった。
「ごほうびをいただくよ」
この前の夜と同じように、男はストッキングを穿いた女の脚に唇を這わていった。
薄いナイロン生地の舌触りを愉しむように、なんども舌をぬめらせると。
悔しそうに顔をゆがめる女の目の前で、これ見よがしにストッキングを咬み破り、脚線美を牙で侵してゆく――

「ストッキング、お好きなの?」
「ああ」
応えもそこそこに、男がまだ自分の足許に執着しているのを見つめながら、女はいった。
「今度の夜、また穿いてきてあげる」
「ありがとう。こんどはアダルトな黒を期待しているよ」
女はいつものように、「ばか」とだけ、いった。
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