FC2ブログ

妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

究極のエロビデオ

2017年01月04日(Wed) 08:04:18

「またこんなの隠し持って!!!」
夫のコレクションのエッチなビデオを手に、佐代子は潔癖に叫ぶ。
傍らでそれを見ていた男は、そっと佐代子に囁いた。
「どんなに気に入らないものでも、ご主人のものを勝手に捨てたりしたらいけませんよ。
私に好い考えがあります」
「アラ・・・どんな?」
夫と同じ男である来訪者の言にあまり期待しない口調で佐代子は言い捨てると、
「お紅茶淹れますね」
といって、席を起った。
ウェーブのかかったセミロングの栗色の髪が、軽くハミングをしながら遠ざかってゆく。
誘われるように、男も席を起った。
ポケットに手を入れてカメラを自分の映る方角に置き、足を速めて若い人妻との距離を縮める。
伸びた両手が背後から、佐代子の両肩を掴まえた。

「エッチなビデオ、全部捨てましたよ」
佐代子の夫は目を充血させて、男からの贈り物のDVDの光芒が支配する画面に見入っている。
「あんたがくれたこちらのほうが、グッと刺激的なので・・・ほかのものでは昂奮できなくなってしまいましたから」
「お気に召して、なによりでした」
「いえいえ、うちのほうこそ」
夫は初めて画面から目を離し、男に真正面からお辞儀をしてみせる。
「妻の生き血がお気に召して、なによりでした」
画面に映っているのは、押し倒されたじゅうたんのうえ、首すじを咬まれながら喘ぐ佐代子の姿。
「あ、ちょっと待って――いいところなんで」
夫はふたたび、DVDの画面に目をくぎ付けにする。
画面のなかの佐代子は、着ていた花柄のワンピースのすそに手を突っ込まれ、しわくちゃにされてたくし上げられていく。
「女の血を吸うときって、いつもこんな感じなんですか」
画面に目を離さず、虚ろな声で夫が呟く。
「エエ。もちろんそうですよ――礼儀としてね」
「そうですよね。あくまで礼儀上・・・ですよね・・・?」
「エエ、あくまで礼儀です」
「じゃあどうぞ。妻が貴男のことを待ってますから」

画面のなかで悶える妻に、夫は昂奮して視線を食い入らせる。
妻は夫のいやらしい趣味に、終止符を打たせることに成功する。
吸血鬼は悩める人妻を征服に成功し、平和裏に欲望を成就させる。
三人が三人とも、おいしい想いをする。
それを、三方一両得と呼んだとか呼ばなかったとか。
前の記事
管理人の囁き。(ごあいさつ)
次の記事
路上で襲われたOL

コメント

コメントの投稿

(N)
(B)
(M)
(U)
(T)
(P)
(C)
管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
http://aoi18.blog37.fc2.com/tb.php/3379-594d5314