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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

村に帰る。

2017年01月10日(Tue) 05:32:34

パパのふるさとだというその村に初めて行ったのは、中学2年の夏だった。
都会の家に帰るとき、あたしは貧血でめまいを起こしていた。
だって、その村には吸血鬼がいたから・・・

村の人たちは、吸血鬼と仲良く住んでいて、お互い助け合っている感じだった。
同じクラスでもいがみ合っている都会とは、ぜんぜん違う雰囲気だった。
なにがどこにあるのかもいちいち人に聞かないとわからない、勝手の違うところだったけど。
終始あたしは、気分良く過ごすことができた。最近こんなに気分がよかったのは、いつだっただろう?って思うくらいに。

ただ、その人と会うときだけは、災難だった。
首すじを咬まれるのを怖がったあたしに、パパの幼なじみだというその小父さんは、優しかった。
たたみの上にうつ伏せになってごらん。悪いけど、ハイソックスをイタズラするのだけは、目をつぶってくれるかな?
小父さんはあたしをなだめて寝かしつけてしまうと、ハイソックスを履いたふくらはぎに、にゅるりと舌を這わせてきた。
夏なのにどうしてハイソックスなの?ってママに訊いても、笑って答えてくれなかったけれど。
その日あたしがハイソックスを履いたのは小父さんのリクエストをママが好意的にかなえたのだと、そのとき知った。

チュウチュウと血を吸いあげられる音を聞いているうちに、眠たくなってきて。
あたしはついウトウトと、してしまった。
吸血鬼といっしょにいるときにウトウトしちゃいけないんだって、そのときには知らなかった。
気がついたときには、制服のスカートは履いていたけれど、パンツはしっかり脱がされていて、
おっぱいをまる出しにしたまま、あたしは小父さんとひとつになっていた。
経験したことのない痛みを、太ももの奥にジンジンと感じながら。
あんまり乱暴にしないでって、あたしは心から懇願していた。

都会に戻って新学期が始まって、あたしはますます学校がいやになった。
そんなとき。
ママがひっそりと、囁いてきた。

パパのふるさとにいたあの小父さまが、もういちどまーちゃんに逢いたがってるの。

あたしは瞬間的に、こっくりとうなずいていた。
ママはたたみかけるように、あたしに訊いた。

ずっと行きっきりになっちゃっても、まゆみは耐えられる?

だいじょうぶ。今よりはいい。
あたしはそう、答えていた。なんのためらいもなく。
あの村に棲んだらあたし、いつでも小父さまに血を吸わせてあげられるんだよね?
小父さま、あたしの血を気に入ってくれたんだよね?
だれかに肯定されたい――そんな思いがこみ上げてきた。
ママはそんなあたしを優しく抱きしめて、言った。
あのひとね。まあちゃんのすべてが好きなんだって。きっとそうなんだよ。だから本性を、すぐにさらけ出したんだよ。
村には、ママが仲良くしている男の人がなん人かいるらしい。
昼間っからキスしてるの、視ちゃったもの。
パパも薄々知っているみたいだけど、それでもお引越しに反対しないのは、
男の人たちがママのことを、真面目に好いているからなんだって。
小父さまもきっと、真面目につき合ってくれるに違いない。

葉っぱが色づいてきたころ、パパは村役場に転職して、あたしたち一家は村に引っ越した。

ひさびさに逢った小父さまは、あたしを見ると嬉しそうに目を細め、
人目もはばからずにいつも逢っていた裏の納屋へと、あたしのことを連れ出した。
貧血になるのはヤだよ。
あたしはわざとむくれてみせて、
貧血になるくらい、かわいがってあげるよ。
小父さまはからかうように、そう応じた。
貧血のときは、学校行かなくてもいいんだって?
ここなら友だちも、すぐできるさ。まあちゃんみたいないい子だったら特にね。
小父さまはどこまでも、親切だった。
さあ、あたしも小父さまが望んでいることを、してあげなくちゃいけない。
これだけは好きだった都会の学校の制服を身に着けた身体に、
あたしは小父さまの逞しい腕を、巻きつけられるままになっていった。
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