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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

寸止め。

2017年02月12日(Sun) 06:35:35

いいな?寸止め・・・だぞ。
わかってる。もちろん、寸止め、だ。
男ふたりはまるで合言葉のように、寸止めと念を押し合って、
ひとりは部屋を出て、ひとりは部屋に残って、人待ち顔にソファに背中をもたれさせる。
入れ違いのように入って来たのは、この家の主婦。そして、さっき部屋を出ていった男の妻だった。

いけすかない。
男の妻は口を尖らせて男を睨み、
けれども伸びてくる猿臂を避けようともせずに、そのまま抱きすくめられてゆく。
親友の妻の首すじに牙を突き立てたとき。
男は初めて、本性をあらわにした。

あぁ~っ・・・
血を吸い取られてゆく女のか細い声に満足するかのように、
男は女をギュッと、抱きしめる。
この街に出没する吸血鬼は、血を吸った相手は必ず犯すという。
男もその例外では、なかったはず。
吸血鬼になってしまった親友に、「お前の奥さんの血が欲しい」と告白された男は、善意の持ち主だった。
「でも妻は、ほかの男には抱かれたくないと思う」
そんなふうに妻の身を案じる男に、親友は言った。
「約束する。必ず寸止めにするから」
スカートのなかにペ〇スを突っ込むまでは、赦してくれ。
そのまま吐き散らかして、太ももを濡らすまでなら、ガマンしてもらえるだろうか?と。
妻には言い含めておく、と、善意の夫は言った。

目のまえでくり広げられているのは、明らかに愛し合う男女の痴態。
善意の夫は隣室から息をつめて、情事に耽る妻と親友とを見つめつづける。

一時間後。
寸止め、だったよな?
ああもちろん、寸止めだ。
男ふたりは念を押し合うように言葉を交わし、
夫は気絶した妻をお姫様抱っこして、夫婦の寝室に連れ戻る。
我に返った妻は、今夜も強調するのだろう。
エエもちろん、寸止めだったわよ・・・と。
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