淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・
同じ種類の体験?
2017年02月27日(Mon) 08:03:55
お願いだから・・・お願いだから、痛くしないでね。
そう呟きながら。
キュッと目を瞑って、眉をピリピリと逆立てながら、彼女は吸血鬼に咬まれていった。
おんなじように、いまばぼくの腕のなか。
キュッと目を瞑って、眉をピリピリと逆立てながら、彼女は初めての刻を迎えようとしている。
お前のしようとしていることと、わしがいましていることと、どれほど違うというのかね?
ヤツはたしかに、そういった。
ぼくは今、ヤツの欲望を否定できない。
ヤツもきっと、彼女を征服することが、たまらなかったにちがいない。
ぼくの目の前で・・・・という、付加価値までついていたのだから。
ぼくは今、同じ本質の体験を彼女と遂げて、やっと彼に同意できるようになった。
きっと彼女は、目ざめてしまったもうひとつの歓びを求めて、彼と逢いたいとぼくにせがむのだろう。
気になるのなら、覗きに来てもかまわないから・・・と。
ぼくはたぶん、その濃い誘惑を、拒否できない。
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