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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

夫の心得。

2017年02月28日(Tue) 06:33:38

この街に棲み着く吸血鬼たちは、寛大な心の持ち主です。
狙った相手の生命を奪うことは、まずありません。

血を吸うために襲った後は、物騒な夜道を、家までエスコートしてくれます。
飲む血の量も、かなり手かげんしているはずです。
もしも奥さんがお勤め帰りの夜道を襲われて、襲った相手に伴われて戻って来たら。
奥さんの着ているブラウスがはだけたり、スカートのすそが乱れたりしているのは見て見ないふりをして。
奥さんの体調が戻ったら、今度は貴男が奥さんを連れて、彼の許に送り迎えをしてあげましょう。

狙った本人をいきなり襲うとは、かぎりません。
吸血鬼が人妻を狙うとき、まず夫のほうにアプローチしてくることもあります。
もしも奥さんに求愛されたなら、
気前よく、誘惑するチャンスを与えてやりましょう。
そして奥さんが相手の魔手に屈したなら、
いさぎよく、二人の仲を認めてやりましょう。
「わたしが家にいないときだけにしなさい」とか、
「わたしが家にいるときは、行き先をいちいち告げずにお出かけなさい」とか、
それだけ伝えれば、じゅうぶんです。

寛大なご主人には、特典が与えられます。
ふたりが仲良くしているところをのぞき見することが許されるのです。
かりにも奥さんが、吸血鬼に生き血を吸い取られるのです。
夫として、気にならないはずはありませんよね?
血を吸われてしまった後、ふたりが自然の摂理に身を任せることに、寛大になりましょう。
見返りに、奥さんがヒロインの淫らな劇場に、ただひとり招待されることが許可されます。
浮気に励む奥さんを覗くのが楽しい――なんて、いちいち言わなくてもだいじょうぶです。
貴男に覗かれているのを感じた奥さんは、いっそう貴男をそそるために、
ふたりの熱い仲を見せつけてくるでしょうから。

奥さんが自分の浮気相手に吸血鬼を選んだときは。
ご家族全員で、献血しましょう。
まだお若いお母さま。
お嫁入り前の妹さん。
年ごろになったお嬢さん。
活きの良い血液を提供できる人たちは、すぐ身近にいるではありませんか。

妻の愛人に、夫である貴男の血を求められたら、気前よく差し出してやりましょう。
その分奥さんの負担が減るし、彼が奥さんを愛する時間も、長続きするのだから。
あなたの奥さんの浮気相手が、男の血には低い関心しか示さないなら、
女の服を着て、応接しましょう。
そうすることで。
襲われる快楽に目ざめてしまった奥さんの気持ちが、いっそう伝わってくるはずだから。
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